相続税の仕事で試してきたITツール 少しずつやり方を変えてみる

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相続税の仕事は紙が多かったり、ExcelなどのITが使いにくい仕事といわれることもあります。

わたしはITを積極的に使うようにしています。楽しめる要素も増やせるからです。

目次

相続税の仕事はITが使えない?

相続税の仕事では、とかくITを使いにくいといわれることがあります。

確認する資料は紙が中心ですし、申告書もついこの前まで紙で提出しかできませんでした。

現地ではコロコロで距離を測ったり、土地を評価するのに現地を見に行ったり、役所で確認したいこともあります。

以前から仕事のやり方が変わっていないイメージはあるでしょう。

ここまでの話だとなかなかITは遠いなと思うかも知れません。

それでもITを使ってできることもあると思うのです。あえてその流れに乗らず、じぶんなりにやり方を試しています。

んなこと言っていると、えらい人に怒られる可能性はありますが…。

特に税務ソフトはお世辞にもつかいやすいとはいえず、UI(入力画面)も相当イケていません。

わかりにくくて入力もれする可能性すら感じます。料金と消去法でこのソフトを選んでいます。

出力帳票もお客様にとってわかりやすいとはいえないでしょう。工夫するならExcelなどITを使っていきたいものです。

  • 相続税ではハンコをもらわないといけない
  • やっぱ紙じゃないと
  • 入力しないといけない

といった古くからの伝統もありますが、わたしは相続税の仕事でもあえてExcelやパワポなどといったITを多少強引にでも使うようにしています。

相続税×IT

相続税の仕事でわたしが使っているITをまとめてみました。

相続税×Excel

Excelはよく使っています。

どんな財産があるか?どの財産がくらいの割合あるか?を知っていただくためにイメージで伝えることができるグラフはかかせません。

さらにお客様に財産のリストを見ていただくのに、税務ソフトから出力されるソフトではわかりにくく。

J◯Lから出力される帳票では数字の情報しかわかりませんし、土地を評価するときの注意点も入力欄がどこにもありません。

税務ソフトにないけどやるべきこともあり、預金分析では、銀行ごとの大きなお金の動きをチェックするためにExcelを使いますし、過去の贈与があれば履歴をリストにしています。

相続財産については1枚でわかるようにExcelにまとめています。そのまま見ていただけるように。

税務ソフトでは、データを横断的に見ることができないので、Excelです。

Excelを使えば、どのように表現するかも自由ですし、税務ソフトとExcelの数字を比較してチェックする、ミスを見つけることもできます。

2次相続対策や生前贈与を検討するときには、ただやったほうがいいと言ってもなかなか行動につながりにくいものです。

そのときに具体的に考えていただく材料として、Excelを使ってシミュレーションしています。

先日、こういったメールをいただき、めちゃめちゃ感激しました。(ご本人に掲載の了承は得ています。)

先日ちょっと二次相続の話をしないといけないことがありまして・・・植村さんのブログを参考にExcelで作ってみましたが、非常に役立ちました。一次相続で配偶者の相続割合を変動すると二次相続でどのような影響があるかというのがイメージしやすかったです。

この記事のことかと。

相続があった場合にはやっておきたい 2次相続の景色をざっくり見ておくこと | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog

関心ある方は一握りなのでしょうが、どこで誰に見ていただけるかわからず、発信しておいてよかったなと思ったりもします。

マクロもたまに使います。

UiPath(RPA)でJDL財産評価ソフトに入力するための減価償却データを準備するマクロ | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog

相続税×パワポ

お客様に説明するときにパワポをつかうこともあります。

A41枚に言葉を入れずに表現するにはやはりパワポがいいかなという印象です。

Excelでつくった財産構成のグラフ、相続税の概算、2次相続の検討、今後やるべきことなどをサクッとまとめています。

これが要点だけ伝える練習にもなっています。

お客様に見ていただくときは、PCの画面を見ていただいたり、iPadを見ていただくこともあります。

相続税×UiPath

相続税の申告書をつくるなら、相続財産のデータを入力する必要があるのですが、相続財産の入力はUiPathにおまかせしています。

以前、記事にもしました。

UiPathでJDL相続税申告の相続財産を自動入力してみたけど、そもそも考えておきたいこと | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog

UiPathにExcelから上場株式の評価明細書への入力をお願いしてみた | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog

JDL財産評価ソフトへの入力をExcelマクロとUiPathを連携してやるパターン  | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog

現状は、財産と株価評価だけですが、それでも入力することは減っています。

相続税×iPad

iPadPro11インチ(2020)を使っています。

つくった資料をApple Pencilでチェックしたり、iPadを使って説明することもあります。

紙の書類を見せてもらったら、Scannableでスキャンしてデータでもらうようにしています。

相続税×iPhone

iPhoneは現地で使います。

不動産を見に現地に行って写真をとりますが、そのときにiPhoneでサッと撮っています。

あとは計測アプリも使っています。障害物があっても距離を測れるのがメリットです。

「iPhoneで距離を測る」は仕事に使えるか? iPhoneアプリ「計測」・「Cam To Plan」 | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog

ただ、距離が長いとズレることもあるので、精度としてはもう少し欲しいところ。

使いどころは要検討ですが、今後に期待しています。

紙の資料をiPhoneでスキャンすることもあります。

相続税×Apple Watch

Apple Watchは使いどころがないような気がしますが、Apple Watchのアプリ、ノイズはときどき使います。

現地で騒音があるかどうかをサクッとチェックしています。

微妙なときは念のため、騒音計でも確認しますが、ざっくりとしては使えるかなと。

土地の評価は机上だけでできるのか? | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog

相続税×PC

現地に行く前にネットで情報収集します。

市町村のサイトで分かる情報もありますし、GoogleEarthでも現地の下調べができます。

こちらの記事にまとめています。

外出しなかったときにやっていた土地評価のための情報収集術 | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog

使った資料はPDFファイルを結合して1つにして、Dropboxに保管しています。

仕事のやり方は少しずつ変えてみる

勤務していた頃、資料は分厚いファイルに保管されていましたし、入力もお願いしていました。

ただ、ひとりは工夫せざるを得ません。

それにはITが欠かせません。取り入れたら面白そうなアイテムがあれば、その都度試しているという感じです。

現在の相続税の仕事のやり方は、昔からやっていたやり方ではなく、問題ないと感じればじぶんなりに変えてきました。

ITを使ってできることは多くなっていますし、新しいことを試すのも楽しめますから、少しずつじぶんなりにアレンジしたいものです。

もし、こんなアプリあるよというのがあれば、教えていただければ。


【編集後記】
長男(5)の幼稚園の発表会に参加できるのが1人ということに決まり、またしても涙を飲む結果に。妻に動画をとってきてもらいます。コ、コロナやってくれたわ…。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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