フリーランスになると、お付き合いする税金が増えます。
「いつどの税金を支払うのか?」ひととおりまとめてみました。
フリーランスになると「税金を払う」を体感する
フリーランスになると、支払う税金がいろいろ増えます。
「こ、こんなにあるの?」
「フリーランスになってから、何か毎月税金を払っている感じがするけど…。」
そんな感じを受けるのも無理はないかもしれません。現にそうおっしゃる方もいましたし。
サラリーマンのときに払っていたのは所得税や住民税。
これは毎月の給料から天引きされてました。
年末調整も会社がやってくれてたから、住宅ローン控除や医療費控除などなければ、確定申告することもなかったでしょう。
(むしろ年末調整で所得税が戻ってくるくらいの話で。)
サラリーマンのときは、「税金を支払う」というイメージがないのです。(実際は払っていますが。)
でも、フリーランスになると「税金を支払う」ということを体感することになります。
であれば、いつ、何の税金を払うことになるかはしっかり押さえておきたいところ。
フリーランスなら資金繰りも自分で考えてやりくりする必要がありますから。
フリーランスになると支払う税金あれこれ
フリーランスになると、支払う税金にはどんなものがあるのか?
ざっくり言うと、次のような税金があります。
- 所得税
- 住民税
- 個人事業税
- 消費税
- 自動車税(あれば)
で、そのスケジュールはざっくりこんな感じです。
サラリーマンのときは、所得税と住民税くらいしか払ってなかったわけですが、新たに個人事業税や消費税も払うことになります。
①所得税
所得税はフリーランスで仕事していて、その年の所得(もうけ)があれば、基本みんなが払う税金です。
(赤字なら払うことはありません。でも確定申告はしておきましょう。)
確定申告をしたときに計算した税金については、翌年の3月15日までに支払います。
振替納税(口座振替)にしていれば、3月15日ではなく、4月20日です。
さらに、前年の所得税一定額以上なら、7月と11月に前年の1/3を払うことにもなります。
予定納税をする人には、税務署から「払ってね。」と通知がきます。
自分で判断しなくても大丈夫です。
②住民税
住民税も計算方法は所得税と同じような感じです。
主な違いは所得控除額と税率は一律10%といった点。
ただし、翌年に税金を払う(所得税の平成29年分→住民税の平成30年分として)ので、予定納税というものはありません。
支払うタイミングは、名古屋市や大府市のケースだと、年4回。
会社を退職した翌年、つまりフリーランスとして独立したときに払う住民税は、かなり痛みを感じるものです。
フリーランスになるなら、住民税を支払うための資金を確保しておきましょう。
③個人事業税
個人事業税はフリーランスになって払うことになる税金です。
みんなが払うわけじゃなく、青色申告特別控除額をする前の所得(利益)が290万円を超える人です。
自分で申告するものではなく、県が計算して納付書を送ってきます。
支払うのは8月と11月。納付書を送ってくるのがその月の上旬とか、結構直前だったりします。
それをわかっていないと慌てます。
まぁ、個人事業税を払うことになったということは、事業がそれなりにうまくいっているということ。
仕事をしていて290万円の利益もなく、他に収入もなければ、生活はそれなりにキツイはずですから。
ネットバンクやクレジットカードで払うなら下記記事が参考になるかと。
④消費税
消費税は最初から払う税金じゃありません。
個人事業税と同様に、ある程度売上が大きくなったら払う税金です。
具体的には2年前の売上が1,000万円を超えたら、その年から払うことになります。
支払うタイミングとしては、確定申告で計算した分は3月31日です。
振替納税(口座振替)にしていれば、3月31日ではなく、4月25日です。
ちなみに年間に支払う消費税が国税(6.3%)分だけで48万円を超えると、翌年から中間納付があります。
半年に1回、3か月に1回、毎月と売上に応じて変わります。
中間納付額が重くて、前年に比べて今年の納税額が下がりそうなら、資金繰りのためにも中間申告書を提出するということもできます。
ちなみに。もし免税事業者で消費税を支払う必要がなくても、請求書には消費税をキッチリ表示しておきましょう。
⑤自動車税
最後に紹介するのは自動車税。
仕事で車を使っているという前提ですが、毎年4月1日時点で車を持っていれば、自動車税を5月31日までに支払います。
ちなみに自動車税のうち経費にできるのは、仕事に使っている分だけです。参考までに。
もちろん、ネットバンクでも支払うことができます。
投稿が見つかりません。
「税金を支払う」覚悟を持っておく
フリーランスになり、仕事が順調に進んでいくとこれだけの税金を支払うことになります。
毎月支払っているようなイメージになるのもわかります。
ところで、そのフリーランスについて、Wikipediaにはこう書いてあります。
フリーランス(英: freelance)は、特定の企業や団体、組織に専従しておらず、自らの才覚や技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主もしくは個人企業法人である。 日本では『自由業』『自由職業』『フリーランス』と呼ばれる。
Wikipediaより
フリーランスになるということは、依存しない独立した立場になるということ。
そのためには税金と向き合うことの覚悟も必要です。
(もちろん税金は少ない方がいいですけど。)
ある程度の節税も学んでやってみた上で、身入りにあった税金を払っていかないとお金は貯まっていきません。
覚悟を決めた上で、いつどの税金を払うのかをしっかり把握しておきましょう。
【編集後記】
昨日はお客様訪問。長男(3)が幼稚園に行きたがらず、大泣きしてました。とりあえず何か映像を見せると落ち着きます。これがしばらくは続くのかなぁと。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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