相続税のルールには、他の税金にはない独自のものもあります。
そこで意外と知られてない相続税のルールを3つとりあげてみました。
相続税の申告は相続人全員でするのがキホン
相続税の申告書を見たことがあるでしょうか。
実際に見たほうが早いかと思い、画像を載せようかとも思ったのですが、今月新しくなった申告書の書式を見て「うわっ」と拒否反応が出たので、載せるのはやめておきます。
拒否反応が出るとは、税理士としてあるまじきかもしれませんが。
(今までよりも見にくい申告書で、とてもじゃないけど…。)
まぁ、それはそれとして。
相続税の申告が所得税の確定申告などと大きく違うのは、亡くなったヒトから財産を受け取った相続人全員が連名で1つの申告書を出すのがキホン、という点です。
というのも、相続税は亡くなった方の財産をすべて合計して基礎控除を超えていたら相続税がかかる。
財産合計をもとに税額を計算し、それぞれが引き継いだ財産の割合で割り振って負担するというルールだからです。

ここで、申告が必要になるのは相続人だけとは限りません。
遺言で財産を受け取ったヒト、相続時精算課税で財産をもらっていたヒトも申告が必要になることも。
孫、ときには内縁の妻などの血縁がないヒトにも申告が必要になるケースもあるのです。
そのうえで、連名で申告書を出すということは、どんな財産がどれだけあるかも見せることになります。
それがいいかどうか。
家族ならともかく、そうでなければできるだけ避けたいのが人情でしょう。
そこまで踏まえて、どうやってわたすかを考えておきたいものです。
生前に贈与でわたせば、相続税の申告に名前は出ません。(年110万円を超えれば贈与税の申告は必要です。)
遺言でわたさなければ、相続人以外のヒトが相続税の申告に加わることもありません。
なお、相続時精算課税で贈与していた場合には相続税の申告が必要になりますが、そもそも選べるのは18歳以上の子や孫だけです。
ちなみに、連名ではなく、それぞれで申告書を出すこともできます。
ただ、別々の税理士に頼めば、財産額がピタリと一致することはまずありません。
「税務調査をして」といっているようなもの。避けたほうがいいでしょう。
よほど仲が悪いということでもなければ、連名で出すのがキホン。
その事実を知っておきましょう。
財産分けが決まらなくても申告しないといけない
相続税の申告期限は、相続があった日から10ヶ月
とはいえ、10ヶ月で財産分けの話し合いがまとまらないこともあります。
揉めていなくても、相続手続きへの着手が遅かったなどの理由で話が停滞していれば、期限は来てしまいます。
そのときどうするか。
申告をしなくていいのかどうか。
答えは、話がまとまっていなくても、申告は必要になります。
というと、「まだ財産分けも終わっていないのにどうやって?」と思われるかもしれません。
相続人が法定相続分で財産を引き継いだものと仮定して、申告をするのです。
その場合、遺産分割が終わっていないと「小規模宅地等の特例」も「配偶者の税額軽減」も使えませんから、本来より多く税金を払うことになります。
ただ、救済策として申告のときに「申告期限後3年以内の分割見込書」を出しておけば、あとで財産分けが確定したときに特例を使うことができます。
財産分けが確定したら、確定した内容で「更正の請求」をすることになります。
分割が終われば特例が使えますから、相続税が戻ってくることが多いです。
あとから取り戻せるとはいえ、期限までに本来以上の税金のためにお金を用意するのはタイヘンです。
期限内に分割まで終えたほうが、税金も手間もかかりません。
早めに相続手続きに着手するほうがいいでしょうね。
相続税はお金以外でも払える、でも…。
相続税の申告をしたときには、相続税も払わないといけない。
そのことはご存知かもしれません。
ただ、相続税の場合は、分割払いで払う延納、相続財産そのもので払う物納などの納税方法もあります。
分割払いはともかく、財産で相続税を払えるというのは相続税ならではでしょう。
ただ、選べるものではありません。
優先順位が決まっていて、キホンはお金で納税、それがキビシイなら延納。
さらに延納もキビシイなら物納、という順番です。
延納や物納では期間や税額によっては、税務署に担保を出さないといけない場合もあり、物納もなんでも出せるわけではなく、納税する財産の順位が決まっています。
利子税(利息)もかかります。
担保財産の種類などによって税率は変わりますが、キビシイ利率になることも少なくありません。
可能であれば、銀行から融資を受けて期限までにお金で精算しまったほうがラクなことも多いです。
とはいえ、相続があってから「払えるか?」に気づくこともあり、それだと遅いです。
生前のうちから、相続対策として準備しておきたいところです。
ということで、相続税申告にまつわる意外と知られていないこと3つ挙げてみました。
参考にしていただければ、うれしいです。
【編集後記】
昨日はオフ。
長女(17)は豊田市の花火を
見に行ったので、残った3人で
ドライブも兼ねて、
蒲郡の花火を見に行きました。
豊川の武蔵丸にも
久しぶりに。
家族のお気に入りです。
その後、花火もいい場所で
ゆったりと見れました。
Youtubeで中継していた
みたいですけど、
やっぱり生ならではの
迫力はあります。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
武蔵丸をLINE予約

