コロナ対策融資でわかる毎月の数字を見るしくみをつくっておくメリット

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しごとをしている以上、常に行動しやすくしておきたいものです。

それには、やはり数字を見ておくことがかかせません。

目次

毎月の数字を見る習慣

毎月の数字は翌月の1日にまとめています。

今回でいうと3月の実績は4月1日にわかるという感じです。(もうだいたいはわかっているのですが、細かい点は月初にまとめる。)

毎月の売上、利益、お金がそれぞれいくらくらいになりそうか?はつねに知っておきたい情報。

その数字を見るには、日々の経理がかかせません。

逆にためてしまうと、経理はめんどうになります。

そうならないように、毎朝、前日分の経理をやっています。やったとしても3〜5分程度です。

それ以上に、毎日経理をするのは、今のしごとの状況を知るため。

これから先、どうなるか?をわかりやすくして、ピンチになりそうなら、その前に手を打てるようにするためです。

もし数ヶ月先にお金がピンチになりそうなら、早目にお金を借りるというように、です。

もし、数字を見ていなかったら?と思うと、ゾッとします。

現状はどんな感じ?

前と比べてどうなの?

おかねは大丈夫?

といったことがさっぱりわかりませんから。

コロナ対策融資を受けるときに数字がわかっていないと…

フリーランスが仕事を続けていくためにはお金が必要です。お金があれば、赤字が続いたとしても、仕事を続けることはできます。

ただ、ピンチになったときのために検討したいことの1つが、手元のお金を増やしておくこと。つまり借入です。

借入するにあたっては、通常は事業計画書など、ほんとうにお金を返せるかどうかを納得してもらえるような書類を準備する必要があるわけですが、そこで説得材料になるのもやはり数字です。

例えば、日本政策金融公庫の新型コロナウィルス関連の融資を受ける場合、最近1ヶ月の売上高が前年または前々年の同月と比較して5%以上減少していることが必要です。

通常の融資に比べると提出書類は簡略化されているものの、最低限の書類は必要です。

フリーランスが融資を受ける場合はこういった書類が必要になります。

コロナウィルス感染症特別貸付に必要な書類
  1. 借入申込書
  2. 新型コロナウィルス感染症の影響による売上減少の申告書
  3. 直近2年分の確定申告書の写し(青色決算書を含む)
  4. ご商売の概要(お客様の自己申告書)→はじめて取引する場合
  5. 創業計画書→はじめて取引する場合

(ご商売の概要?うーん、もうちょっといい名前なかったか。)

こうした書類を作成するのにも、経理を日々やって、毎月数字を見ていれば対応は早くなります。

申請書には、やはり数字が必要なのです。

売上減少の申告書の数字

売上減少の申告書に記載するのは、直近の月の売上金額と前年の同月の売上金額。
スクリーンショット 2020 03 31 20 00 46

前述したように要件には、直近の売上金額が前年(前々年)の同月に比べて5%以上減少していること、というのがありました。

毎月、発生ベース(2月の売上を2月分の実績として経理すること)で経理をしていれば、直近の売上金額も前年分も、会計ソフトの月次推移表などを見ることで確認できます。

その金額をここに記入すればいいわけです。

ところが、毎月経理をやっていなかったらどうか?

融資の申し込みをするまえに、まずは経理を1月からやらないといけません。

となると、毎月経理をしている場合に比べて、明らかに申請が遅れることになります。

最近2年分の確定申告書の数字

直近2年分の確定申告書が添付書類になっています。つまり直近といえば、2018年分と2019年分になるわけです。

ところが、2019年分については、「まだ申告期限まで時間あるから…」なんていって、終わらせていないといケースも想定されます。

となると、「か、確定申告しないと!」と、あわてて対応することにもなりかねません。

借入申込書の数字

そして、最後が借入金申込書。

借入金申込書に記載する数字は、「いくらお金を借りたいか?」

スクリーンショット 2020 03 31 19 57 42

これを決めるには、毎月の経理をして、実績をだしておく。さらに、もう少し先までの出金と入金の見通しをたてておかないと「ほんとうはいくら必要か?」がわかりません。

これから先の毎月の入金額と出金額を予測して、

「どのあたりでお金が足りなくなるのか?」

「どのくらいお金が必要になりそうか?」

というのを見ておくのが望ましいでしょう。

…となるとやはり実績の数字を参考にしたいものです。

経理をやっていないと「どのくらいお金が出ていくか?」の実績もわかりにくいですし、今後の売上が大きく減った場合を想定したシミュレーションをやってみるということも難しくなります。

結果として、「いくら借りたいか?」も「うーん、よくわからん」という話になるわけです。

前に出るために「数字を見る」

経理することはフリーランスにとっては、しごとを続けていくためのいわば守り、ではあるのですが、いざというときには、行動に転じるための判断材料になるものです。

今回のように状況が大きく変わった場合でも、早目に判断して、はやめに舵を切るべきだということであれば、常に行動しやすい状態にしておきたいものです。

経理を、日々やるようにしておくと、なにかあったときでもすばやく対処できます。

毎月の数字を見るというのは、慣れが必要ですが、数字を見ることを繰り返して慣れるしかありません。

数字を見る、むずかしければ、コンサルティングなどで教えてもらうというのも手です。いずれにしてもフリーランスなら持っておいて損はないスキルです。


【編集後記】
昨日は午前中にとある書類作成。その後、Zoomでの打ち合わせ、部屋の片付けをしたりという1日でした。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
とある書類作成
クラウドファンディング


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