税理士事務所に就職してから独立するまで7年半かかりました。
それでもいつか独立したいと思いこだわったことがあります。
いつかの独立を想定して
「いつか独立したい」というのは、税理士試験を受験することを決めた時から考えていたことです。
税理士受験に3年間専念した後の8月に就職先を探すことになりました。
当時の合格科目は3科目、12月の発表で2科目合格していれば税理士試験に合格という状況。(結果1科目だけ合格し、残り1科目は仕事しながら翌年合格でしたが…。)
税理士試験に合格したと言っても、明日から実務ができるわけではありません。
税理士として独立するには、2年間の実務経験が必要です。
受験と実務では違うことも多く、それを学ぶ必要がありました。
ただ、独立を想定していたので、仕事に就くに当たって自分なりにこだわったこともありました。
自分なりにこだわったこと
独立を想定して、独立したときに問題なく仕事ができるように経験値を上げることを意識していました。
勤務した税理士事務所は2つ。いずれも個人事務所です。
そしてこだわったことは次のようなことです。
① 大規模なところでは働かない
就職したのは少人数の個人事務所。
大規模な税理士法人であれば、大きな仕事もできるでしょうし、人が多いだけにいろんな考えが学べるでしょう。給料も福利厚生も、個人事務所に比べたら手厚いでしょう。
ただ私自身は大規模なところでは働かないと決めていました。
いつかの独立を想定していたためです。
大手の税理士法人では、縦割り組織になっているところが多いというイメージがありました。(資産税部なら資産税の仕事だけというように)
税理士試験で学んだことをできるだけ実務で経験して、その剣を磨きたいと考えていました。
独立した時に対応できるように、まず最初は一通りの仕事を経験したいと思い、個人事務所を選択。
もちろん大規模な税理士法人から独立して活躍している人もたくさんいますが、私には合わないだろうなと感じていました。
② 時間をつくる
独立したときのことを考えて、税理士以外の知識も学んで、よりいい剣にしたいと考えていました。
それをするには時間が必要です。
会社員時代に経験した残業を踏まえて、残業ができるだけない事務所を探しました。
友人が残業が当たり前、休みないほど忙しいような税理士法人に勤めていたので、その話を聞いてやはり大規模なところは難しいなと。
税理士試験にもまだ受かっていない状況では、深入りすると合格が遠のく可能性もありました。
運よく、残業が少ない事務所を見つけることができました。
確定申告時期だけは仕方ありませんでしたが…。
FPの資格をとったり、独立のために自分のスキルを磨いたのもこの時期です。
セミナー、読書など独立のための研究はもっとやっておけばよかったなぁと思っています。
③ 強みをつくる
独立するとなると、強みも必要です。
税理士試験でも得意だった相続税の仕事を強みにしようと、2つ目の税理士事務所は相続税の申告を多くやっている事務所を探すことに。
相続税専門の事務所に勤務するという選択しもあるのでしょうけど、相続しかやらないでは、独立した時に他の仕事が一定のレベルでできるのかということに若干の不安がありました。
「そんなこだわりにあう事務所があるのか?」と思うかもしれませんが、探せば意外とあるものです。
結果、相続を数多くやる個人事務所に転職することができ、相続税の仕事も経験することができました。
剣を錆びつかせないために
自分のものにしたと思っても、使わなければ忘れてしまうことも多いです。(私の場合は)
剣は磨かないと錆びていきます。(時には錆びたまま捨てるべきものもあるのでしょうけど。)
私の場合には、独立を想定していました。仕事をしながら税理士試験にも合格しなければいけませんでした。
その勤務先にいながら、独立を想定した仕事をして、剣を磨く必要がありました。
独立したら、それ以上にその剣を磨く必要があります。
独立を考えているなら、自分なりにこだわるべきところにはこだわるべきです。
そして、独立した後こそ、こだわるべきところにこだわりましょう。
私がこだわっていることの1つに、このブログの毎日更新があります。
昨日は朝から1日文書作成の仕事を。ずっと同じ場所では疲れるので、スタバや図書館など場所を変えながら。