レシートは経費を使ったことの証明として保管することになっています。
ただ、レシートがあれば経費になるかといえば、そうとも限りません。
レシートを集める
経費にしたい取引があれば、レシートや請求書をもらいます。
仕事をしていれば誰もがやっていることでしょう。
レシートは取引があったことの証明になりますし、税金のルールで捨てずに保管することにもなっています。
ただ、レシートがあれば取引があったことの証明になるかといえば、そうとも限りません。
といっても何のことやらと思われるかもしれません。
実はレシートだけで判断できることは限られます。
レシートだけでは経費にならない
レシートには、取引日時や取引先、金額、買ったものの明細しか載っていません。
明細だけで経費になるかならいかを判断できるのでしょうか。
プライベートで飲んだドリンク
たとえば、カフェの明細。メールのスクリーンショットですが、レシートと同じ役割です。ここには注文したドリンクが2つ載っています。
打合せしたようにも見えます。だから会議費してもわからないでしょうね、
この明細、実態は子どもと一緒にスタバで飲んだドリンクです。
ただ、レシートからは判断はできません。
プライベートで飲んだのですから、もちろん経費にはなりません。
ガソリンスタンドのレシート
次にガソリンスタンドのレシート。見た目は普通です。
でも、この1枚が他人のものなら?
ガソリンスタンドだと前の人がレシートをとらずにそのままというケースもありますし。
名前も書いてありませんし、そのレシートをもらって経費にしていてもわからないでしょうね。
カード会社のチェックもしないでしょうし。
でも、これは架空経費ですから脱税です。やってはいけないことです。
買ったものの中身が違う領収書
レシートでなく領収書の場合は、手書きです。
内容を変えることはやろうと思えばできます。
取引先や知人の店員さんにお願いして書いてくれさえすれば、紙の情報を見たところでわかりません。
でも、中身を変えるということは、もとは経費にならない支出でしょうから、経費なるはずもありません。
これもやめておきましょう。
経費にする判断基準はじぶんの中にある
ここまで見ていただいてお気づきでしょう。
レシートがあれば、経費になるというわけではありません。
前述したように仕事に関係ないような支出は経費になりませんし、他人のレシートを入れて経費を水増しするのは脱税でNGです。
レシートのやりとりをするのは、お店とじぶん。
ただ、お店はレシートを発行する側。
経費になるかどうかをチェックしているわけではありません。
となれば、判断するのはじぶんです。
その判断軸を磨かなければいけません。
ポイントは仕事に関係があるかどうか。
仕事に関係ある支出だといえるのなら、経費にしましょう。それがたとえ10円でも100円でも。
ただ、仕事に関係ないなら、断固として経費にしないという強い軸は必要です。
税務署含め見る人が見れば、怪しい経費は浮き彫りになります。
そうすると信用も失いますし、実態の利益がいくらかもわからなくなります。
税務調査で見つかって追加の税金と罰金をとられる可能性があるのではリスクしかありません。
バレる、バレないでなく、じぶんにウソを付かないことです。
いったんウソをつくとアリジゴク、なし崩しになります。粉飾のように。
たとえ10円でも100円でも経費でないものは経費にしない。
仕事に関係あるといえるなら、堂々と経費にすると判断できるスキルを磨きましょう。
他人が経費でないのでは?と言っても、他人とは仕事の内容も違えば、経費の範囲も変わります。
あてにせず、じぶんが仕事に関係あると語れるなら経費です。
何と言っても、1枚のレシートの裏側にあるストーリーを知っているのは、じぶんだけですから。
正義を貫きましょう。
【編集後記】
昨日はオフ。午後から長男(8)のサッカー教室に。はじめてのグラウンド。広かったので最初は「もういい」といっていたのですが、あとになったら「またやろうかな」とも。その後は買い物に行ったり、動画販売サイトのメンテナンスなどを。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
WooCommerceテンプレート更新