人生を変えようと思うと、それなりにリスクはあるものです。
税理士になって人生を変えようとした男の事例をテーマにとりあげてみます。
人生の武器をもつために
はじめから税理士を目指していたわけではありません。
税理士を本格的に目指そうとしたのは29歳のとき。
それまでは会社勤務で、税理士の方と一緒に仕事をする機会はあったので、職業としては知っていましたが、じぶんが税理士を目指そうとはとても想像できませんでした。完全なる客観視。
これだから人生何があるかはわかりません。
それでも税理士を目指そうとしたのは、
- 社員3,000人(当時)いる会社で今はいいけど、将来が不安
- 人生には武器が必要
- 今の強みを伸ばす(経理歴が一番長かった)
- 「〇〇さんが言ってたから」というのがイヤだった。理解して答えたい
- 当時毎日の深夜残業、タクシー帰りで、うつ一歩手前からの逃げ
- 「じぶんには無理」と高校、大学とやる前からさじを投げてきた人生を変えたい
といったところが理由です。
会社をやめて転職する道もあったとは思うのですが、それでも大きな会社にいけば、同じことの繰り返しだとも考えて、あえて受験専念を選びました。
今振り返っても、けっこうなリスクをとってたなと。
専念すれば収入はなくなるわけで、少数派でしょうね。
組織で仕事をするのと同様に、税理士資格を目指すのもいばらの道。
リスクも多分にあるものです。
道中には誘惑、キケンもある
税理士を目指すわけですが、そこにたどり着くまではカンタンではありません。
- 勤務をやめたら、雇用という立場ではなく安定はしない
- 税理士試験に合格するというモチベーションを持ちつづける
- 結果がでなくて凹んでも、カンタンにさじを投げられない
- 実務経験が2年必要で、会計事務所の繁忙期がもれなくつく
- 勉強する時間の確保
- 勤務中のお誘い
- 環境はトップ次第
わたしは3年間、受験に専念し、3科目合格し、4科目目、5科目目の合否を待っている状態で、会計事務所に就職したのですが、結果的に1科目は勤務しながら受験しています。
残り1科目でリスクを減らせたと思われるかもしれませんが、3年専念していたら、退職金で増えた貯金を取り崩して生活しないといけませんし、専念したからといって合格するとは限らないわけで、どこにいてもリスクはあるものです。
誘惑もそれなりにあり、結果的に税理士受験をあきらめてしまうこともあるでしょう。
ただ、私の場合は合格しなければ、会社員としての管区用の逃げが報われませんし、妻にも愛想をつかされて終わるだろうな、と常に人生崖っぷちを意識していたので、そうしたリスクでブレを味わわずに済みました。
そうして、リスクをとった以上、収穫も得たいもの。
2004年に税理士試験を決意し、約10年後の2015年に独立、2022年までの収穫を考えてみました。
税理士になった末の収穫
ハイリスク・ハイリターンなどとは言われますが、独立した末に得たものは何か。
正直、収入はなんともいえません。
会社員の頃は収入けっこうよかったですし、独立した現在は生活費以上にお金を自由に使えている感はありますので。
ただ、そうしたお金以上に
- じぶんに自信がもてるようになった
- 発信を通じてじぶんの意見を言えるように
- お役に立てている感
- 勤務していたらしていない勉強(値付け、営業、IT)ができている
- サザエさん症候群の解消
- 時間を自由に使える
- 家族との時間を確保できている
- 気の合う友人、お客様
- 小さな成功を喜べる
- 穏やかに過ごせる日々
- 残業なしの日々
- 繁忙期に別れを告げた
- 転勤のない生活
- 人を雇わなくてもいい
といったことが、税理士を目指した当時には予想もしなかった大きな収穫です。
サラリーマンを続けていたらどうなっていたか?
わかりません。独立した現在ではそれを考えてもバイアスはかかるでしょうし、意味のないことです。
少なくとも、独立を選んだことには後悔はありません。
どう動くとしてもリスクはつきもの。人生を変えることはできますが、そうなるとリスクはそれなりです。
ただ、じぶんの気持ちにブレがないのであれば、他人がどう言おうがリスクをとって進めばいいかと。
今だけを見て判断されても、明日のことは誰にもわかりません。
【編集後記】
昨日は午後からオンラインセミナー開催。夕方に熱田神宮へ。夜は家族とAmazonや楽天で買物をしました。妻がコストコにいってオイコスの新作を調達してきてくれました。今いちばんハマっているヨーグルトです。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
オイコス マダガスカルバニラ
【長男とW杯観戦記(期間限定コーナー:ネタバレなし)】
昨日は2人でウェールズVSイランを観戦。19時から放送の試合は一緒に見れるかなと。イングランドが好きなので、翌朝4時からの試合には「おこして」と。まぁじっさいに起きて試合を観戦できるかどうかは別として。やる気は伺えます。