友人に経費になるかどうかを相談するのはおすすめしません。
経費になるかどうかの範囲は、他人と少しズレがあるからです。
「何のために?」を知っているのはじぶんだけ。
他人に左右されることなく、経費になるかどうかを判断できるようにしておきたいものです。
「それは経費にならないでしょ」
友人同士で経費にするかどうかの話をしていたときに「それ、経費にならないでしょ」と言われた経験は多くの方がしていることです。
実際にそう言われると、
「経費にならないのか」
「じゃあ、経費にするのはやめておこう」
と考えてしまうこともあるでしょう。
確かに経費にできないものを経費にしていたら、税金の払いもれになります。
また、税務調査が来れば、税務署に怒られる可能性もあります。
ただ、前提として考えておきたいのは、友人のいうことが正しいとは限らないということ。
もちろん、絶対に経費にならないものもあります。
- 架空取引(ありもしない取引をでっちあげ)
- 白紙の領収書に手書きした
- 受け取った手書きの領収書の金額に手を加えた
といったもの。
これは絶対にやってはいけません。
ただ、そうでなければ、どんな仕事をしているかで経費の範囲も多少変わってきますし、そもそも判断が間違っていることもあります。
他人が言っていたから「経費にしない」ではなく、じぶんで判断できるようにしておきたいものです。
経費になるかどうかの判断軸
経費になるかどうかの判断として、大事なのは仕事に関係するかどうかです。
仕事内容でも経費になるかどうかの範囲は変わってきます。
たとえば、
- オンラインで仕事をするためにカメラを買った
- カメラマンがカメラを買った
というなら、仕事に関係があるといえるでしょう。
でも、その友人がカメラマンでもなく、オンラインでも一切仕事しない、趣味の一環としてカメラを買ったという場合には、経費にすることはむずかしいでしょう。
仕事に関係ないのですから。
同じものを買っていたとしても、仕事内容によって、経費の範囲は多少変わります。
他人の基準とじぶんの基準にはズレもあるということです。
仕事に関係があるかどうかをじぶんで説明できるなら経費になる可能性が高いです。
税務署が「経費にならないのでは?」と言ってきたとしても、それを突っぱねることができるハッキリとした理由があれば、堂々と経費にすればいいわけです。
ということで、経費になるかどうかを友人とは話をしないほうがいいでしょう。
前提条件が違いますし、意味のないことです。
判断できるようになるには?
正直なところ、税理士にレシートだけをまとめて渡しても、経費になるかどうかを正確に判断するのはむずかしいでしょう。
紙の情報を見てもわかることは限られます。
- いつ
- どこで
- 何を買ったか
- 値段
- 注文数量
「何のために」という情報はありません。
レシートを渡したところで、記載された内容を見て経費にならないと判断されてしまうこともありえます。
本当は経費になるものだとしても。
また、税理士に嘘を伝えても、税理士はそれを信用する可能性が大きいです。
よほどの場合でないと気づけないでしょう。
冒頭の写真、家族で食べたかき氷。プライベートで家族で食べたものです。
ただ、数量は2。
取引先の人と食べたといえば、バレないでしょうね。
レシートの裏にあるストーリーを知っているのはじぶんだけ。
だからこそ、経費になるかどうか、経費にするべきかどうか判断できるようにしておきたいものです。
ではどうやって判断できるようにするか。
その腕を磨く方法の1つはじぶんで経理をすること。
任せきりにしたい、余分な税金を払っていたとしても問題ないというならともかく、そうでないなら判断の軸を磨くために実戦をこなしたほうがいいわけです。
じぶんで経理をすることで、経費になるかどうかを判断しやすくなりますし、その判断が利益などじぶんの数字にどう結びついているかもわかるようになります。
ごまかしたり、あれもこれも経費にしていたら、利益は残りませんから。
じぶんの経理ということであれば、取引の範囲はそんなに大きく変わるものではありません。
- 経費にするもの
- 経費にしないもの
じぶんなりのルールをもっておきましょう。税理士に相談しつつ決めるのも手です。
【編集後記】
昨日はオフ。朝は雨がやんでいたので長男(7)と自転車の練習を。その後に図書館へ行ったりと。
夜にはパリ・サンジェルマンの公式YouTubeで練習を長男(7)とチェックしました。人多すぎ…。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
Paravi