利益は売上と経費の差額であって、利益だけのお金があるわけではありません。
それでも利益をチェックしておくべき理由をまとめてみました。
利益は差額
決算書の利益には、売上総利益(粗利益)、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、税引後利益などいくつか種類があります。
いろんな利益がありますが、最終的に利益が出ているかどうかは誰もがチェックするところです。
ただ、利益が出ているとしてその利益だけのお金が預金にあるかといえばそうとも限りません。
利益が出ていても、お金がないということはありますし、その逆に赤字でもお金は手元にあるということも。
お金があれば仕事を続けることができるわけですから、そう考えるとお金があればいい、利益はどっちでもいいと思われるかもしれません。
ただ、利益もやはり見ておくべき数字であることには違いありません。
利益をみないといけない理由
単なる差額に過ぎない利益をチェックしておくべき理由には次のようなものがあります。
利益で図るから
利益は単なる差額とは言うものの、利益とお金の違いの1つはタイミング。
売上-経費=利益
収入-支出=お金の増減
- 実際に売ったのは5月だけど入金は6月
- 実際に仕事をするのは5月だけど入金は4月
- サービスを受けるのは6月だけど5月に支払う
- 減価償却費は経費だけどお金は出ていかない
といったことがあるのです。
利益とお金がタイミングのズレということであれば、利益をチェックするという方向性は正しいものだと言えそうです。
ただ、お金が増える減るの理由には、銀行からの借入などもあります。
銀行からお金を借りて返すわけですが、借りたお金、返したお金そのものは売上や経費になりません。(利息は経費です)
これも利益とお金のズレになります。
そのお金を貸してくれる銀行もお金を貸せるかどうかの判断には利益をチェックします。
お金と利益。
多少のずれはあるにせよ、利益がいくら出ているかで現在地を判断できます。
お金が増えていても、借りたお金のおかげという場合もあり、仕事が上手くいっているとも限りませんから。
税金がかかるから
税金。
仕事を続けるなら年に1回は払うものですし、お金の残高が大きく減るタイミングです。
その税金は利益をもとに計算します。
会社ならざっくりで利益×30%。
どのみち払うならいくら税金を払うかも知っておきたいです。
ところが、お金の残高だけ見ていても、それがいくらかはわかりませんし、直前に税金がいくらかがわかっても、受け入れがたいものです。
利益をチェックしておけば、毎月税金がいくらくらいかはざっくり把握できますし、心の準備もできるものです。
だから利益をチェックしておく必要があります。
利益を出さないとお金が貯まらないから
利益が出ないとお金が貯まらないという大前提があります。
利益が出ているときには税金を払う心の準備とともに、場合によっては節税したいということもあるでしょう。
ただ、節税をしすぎると大きなお金を失います。
500万円利益が出たとして、600万円経費を使えば、税金は減らせますが600万円のお金を失うわけです。
それは誰も望まない結末ではないでしょうか。
だからこそ、利益も出して税金を払いつつお金を残すというのがお金を貯める近道ということになります。
しごとを続けるならお金を増やすことも大事。
利益がわからないとお金を増やすこともむずかしくなります。
お金と利益の両方をチェックする
お金があれば、仕事を続けることはできます。
でも、お金の入出金はタイミング次第ですし、売上と経費を発生したときに経理していれば、差額としての利益は、いずれお金が増える方向につながります。
お金を使いすぎるから残らないのであって。
赤字なのにお金が増えるとすれば、お金を借りた場合や資産を売った場合。
ただ、どちらも一時的なはなしです。
それが以外でお金を増やすなら、タイミングがずれるとしても利益を出すことがお金を増やす道です。
だからこそ、利益とお金の両方をチェックしておく必要があります。
常に両面からチェックしておきましょう。
【編集後記】
昨日は朝から長男(7)と2人で図書館へ。戻ってきてからは自宅でゆっくりと。長女(13)がレモネードをつくってくれて感激でした。で、夕方に外出してから子どもの希望で外食を。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
和食さと 味噌煮込みうどん
長女のレモネード
ローソン ホボクリム ほぼほぼクリームのシュー