年末前に確定申告書をつくってみると気付けることがある。

フリーランス

確定申告は通常年が開けてからやるものです。

が、今回提案したいのは、年末までにざっくりと確定申告をやってみるという話。メリットも少なからずあるからです。

フリーランスの確定申告

フリーランスの場合、確定申告をします。2020年分でいうと、2021年3月15日までに申告をします。(予定では)

2019年分の確定申告期間は、新型コロナウィルスの影響で2020年2月17日から4月16日までという特例でした。2020年分についてもそのような対応になる可能性はありますが、原則で考えておいたほうがいいでしょう。

で、確定申告をすれば、税金をいくら払うかも決まります。

フリーランスの場合、売上から必要経費を引いて(青色申告かつ電子申告であれば、65万円控除も)、所得(利益)を出す。

GOforIT
さらにその所得(利益)から所得控除(生命保険料控除や配偶者控除など)を引いて、税金を計算する課税所得を出します。

これに税率をかけて、所得税を計算します。

所得税を計算するには、こういった速算表を使います。

GOforIT
国税庁HPより

たとえば、課税所得が400万円だと、

400万円×20%-427,500円=372,500円が所得税になります。

源泉所得税や中間納付した所得税があれば、それを引いた差額を支払います。前払いした税金が多ければ還付です。

このことがわかっていれば、税金がどのくらいになるか、計算しておくこともできます。

年末を迎える前にざっくりと計算しておくのも手です。

12月中に確定申告書をつくってみるメリット

12月に所得税の計算をしてみると、どんなメリットがあるのか。

いくつか挙げてみます。

資金繰り

フリーランスとして仕事をするのに、資金繰りを考えることは欠かせません。

とくに税金はある程度まとまったお金になることも多く、いくらくらいになりそうかはなるべく早く知りたいところです。

事前に計算して、ざっくりとでも税金がわかれば、お金の準備もしやすくなります。

小規模企業共済

小規模企業共済は、フリーランスが仕事をやめたときや死亡したときに共済金が支払われます。

この掛金を年間84万円まで支払うことができ、掛金は所得から引けます。かつ、年払いもできるのです。

将来につながる節税です。

もし事前に税金がどのくらいになるかがわかれば、掛金をいくらにするかも決めやすくなります。

それまでの経理が終わっていなければ、いくら掛けるといいのかはまったくわからず。必要以上にお金が出ていってしまったということもありえます。

小規模企業共済については、中小機構にシミュレーションもあるので、試してみましょう。

中小機構:小規模企業共済制度 加入シミュレーション

ふるさと納税

各市町村に寄付をしたら、その寄付額から2,000円を引いた金額を税金から引いてくれるふるさと納税。

税金が減っても寄付した分だけお金が出ていくので、節税ではありません。ただ、ふるさと納税では寄付先からの特産物が届くという特徴があります。

さらに自己負担を2,000円にするための限度額があります。

その計算も前述の計算がわかっていれば、ざっくり寄付の限度額を計算することができます。限度までやるかどうかはともかく。

【楽天市場】ふるさと納税|詳細版シミュレーター

詳細は、こちらの記事にまとめています。

ふるさと納税ざっくりガイド 年末までにやってみたい人に知っておいて欲しいこと | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog

ふるさと納税をしたら確定申告するのを忘れずに 効果も自分の目でチェックしよう | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog

消費税

売上が1,000万円超えると2年後に消費税がかかります。

消費税の計算方法には、原則課税と簡易課税があり、どちらを選ぶかによって税額が変わります。

ただし、簡易課税を選ぶ場合には、前年末までに税務署に「簡易課税制度選択届出書」という書類を出す必要があります。(コロナ影響がある場合は特例が適用できますが。)

もし、翌年から消費税がかかるという場合、原則課税がいいのか?簡易課税がいいのか?を計算してみましょう。

12月分はざっくりで。会計ソフトやExcelでシミュレーション

と、ここまで年間の税金をざっくりと計算してみるという話をしてきましたが、わからない点もあります。

年末までに確定申告をざっくり計算するには、12月の実績がまだわからないわけです。現在が12月ですから。

これもざっくりで見積もってみましょう。

正確でないとダメなのでは?と思うかも知れませんが、8割でもわかっていれば充分です。

11月までの実績と12月の見積もりで確定申告を年末までに計算してみると、判断できることもありおすすめです。

確定申告書をつくるのはクラウド会計を使ってもできますし、Excelで計算してみるというのも手です。


【編集後記】
昨日はじぶんの前月の数字をしたあと、年末調整を少しずつはじめました。その後は歯医者で定期検査でした。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
黒船カステラ