独立する前に準備万端にしておきたいという声があります。
ただ、そんな日はやってこないでしょう。独立するならどこかで見切り発車することが必要です。
「もっとスキルを磨いてから…」
先日、去年独立した友人（税理士ではありません。）と会ったときに「最初はもっとスキルを磨いてから独立しようと思っていたけど…。キリないから」と話をしてくれました。
それで思い出したのですが、奇遇にも過去、私もまったく同じことを考えていました。
「もっと詳しくならないと」
「もっと経験を積まないと」
というように。
もちろん、どちらもあるに越したことはないのですが、正直なところ、キリのない話です。
（最低限必要な経験もありますが。）
1年経っても、2年経っても、5年経っても完璧に独立できるような状態になっているかどうか。そうはならないでしょう。
じゃあ、経験を積むほど、お客様がきてくれるかといえば、それも違います。
スキルがあれば、営業ができるというわけでもないですし。
となると、ある程度の見切り発車は必要です。
私の場合、独立も見切り発車ですが、それ以前の会社を辞めたときも、税理士試験に専念したのも見切り発車です。
今となっては良かったのですが「必ず」なんて保証はどこにもないのですから。
結局、どこかで「えいっ！」と思い切りよくやるしかありません。
独立してから体験することも多い
独立してから初めて体験することも多いです。
独立したらじぶんで答えを出さないといけません。
売上金が口座に直接入金される衝撃、銀行にお金を借りたり、返済をする。
じぶんの経理をして、数字を見るというのは、独立前にいくらスキルを磨いても体験できないことです。
HPをつくる、ブログを書く、人前で話すというのは、独立していなかったらやっていたかどうか。
特にネットにじぶんを出すのがイヤでしたし。
そのほかにも
- 書くスキル
- 話すスキル
- ネットのスキル
- 確定申告でも残業しないスキル
- ランチを12時前に済ませるスキル
- スーツを着ないで仕事するスキル
- 平日に旅行に行くスキル
- 平日に家族と夕食を食べるスキル
覚悟を決めたからこそ、できたことだといえます。
独立しながら強くなっていく
独立する前に準備万端でいければいいですが、そんな日はこないでしょう。
スキルうんぬんよりも、お客様に仕事を依頼していいただけるかどうか？の方が大事です。
こちらから見る景色とお客様から見た景色はまた違うものです。
そのために、どんな人間か？を知っていただくことは欠かせません。
このブログを書いているのも、じぶんがどんな人間かを出すトレーニングです。
そして、独立してひとりであるがゆえに迷うこと、判断が難しいといった場面はありますが、その都度、本を読みまくって調べたり、コンサルで教えてもらったり、もがいてでもこなしていけば、少しずつ強くなれます。
じぶんが商品。「もっと強くならないと」という意識は、独立前よりもむしろ独立してからより抱ける感情です。
【編集後記】
昨日は法人の決算とセミナーのスライド作成、メールコンサルティングなど。夜は家族で外食でした。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
王将 五目あんかけラーメン
