相続があったときに銀行手続きと通帳が見当たらない場合の対処方法をざっくり解説

相続税

相続があったとき、真っ先に手続きしたいのが、銀行関係です。

その手続き、やるべきことについて、まとめてみました。

相続があったときには、銀行手続きが必要

相続があったとき、数ある財産のうち、真っ先にやっておきたいのが銀行の手続き。

相続税で気にしないといけないことの1つ、「払えるかどうか?」

その確認として、

  • 残高を早めにチェックしておくこと
  • 納税資金として凍結解除を早めにすること

は欠かせません。

相続手続きとしては、

  • 残高証明書を発行してもらう
  • 相続届を提出して凍結解除

といった流れです。

一例としてどんな内容かをみておきましょう。

残高証明書の発行

残高証明書については、相続開始日時点のものを発行してもらいます。(定期性の預金なら経過利息も計算してもらいます)

間違っても、窓口に行った日時点の残高証明ではないという点に注意が必要です。

相続開始日です。

で、残高証明書の発行なら、相続人ひとりでも手続きすることができます。

必要なものとしては、主に次のようなものです。

  • 被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本
  • 相続人の現在戸籍謄本
  • 相続人の印鑑証明書
  • 相続人の免許証などの身分証明書
  • 相続人の実印
  • 残高証明書の発行手数料(540円とか432円とか)
  • 通帳・キャッシュカード
補足
委任する場合には、委任状(両者の実印を押印したもの)と委任された方の印鑑証明書と実印(相続人の実印に代えて持参)、身分証明書が追加で必要になります 。

相続届の提出

次に、どうやって預金を相続するか?を銀行に申し出る手続きです。

  • 相続届(銀行によって名称は違う)
  • 被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本
  • 相続人全員の現在戸籍謄本
  • 相続人全員の印鑑証明書
  • 通帳
  • 遺産分割協議書・遺言書(あるなら)

相続届は相続人全員が自署押印(実印)したものを提出します。

正直なところ、銀行ごとに書式も違えば、記載内容も違っていることが多く、困ったことに統一されていません。

まぁ、それはともかく。

ここまで終わると、ようやく凍結された現預金を動かすことができるようになります。

指定口座に振り込むとか。

この手続きに1ヶ月くらいかかることがあり、納税資金のことを考えると早めに残高を確認し、預金の凍結解除しておくべきでしょう。

一応、2019年7月からは、預金凍結中でも一定額までは引き出しができるようになっています。

預金の仮払い制度で預金の凍結後でも一定額までお金を引き出せるように(民法改正) | GO for IT

通帳がないと相続手続きができない?

よく困った話として耳にするのは、「通帳が見つからない…」というものです。

特に被相続人がひとりで生活していた場合には、見つからないということもよくある話。

まずは家にあるものからヒントを探していき、とりあえず取引があるということだけわかったということも、あります。

通帳がないと相続手続きができないと思われているのですが、実は通帳が見つからない場合でも相続手続きをすることはできます。

それとともに、残高証明書さえ入手できれば、通帳はなくてもいい。そう思うかもしれませんね。

でも、実はそれでは全然足りません。

過去にどんな入出金があったかをチェックしておく必要があるからです。

どんな財産があるのか?

そのヒントが過去の取引履歴に隠れていることも多いです。

取引履歴は最大10年まで取得できる

通帳がない場合、銀行で過去の取引履歴がわかる資料をほしいと言えば、10年までさかのぼって出力してもらうことはできます。(別途手数料が必要です。)

補足
銀行では10年分の取引明細を保管する義務があります。

10年と言わずとも、6〜7年はさかのぼってもらっておくのがおすすめです。
(贈与税の時効は6年、相続税の時効は隠していた場合で7年のため)

で、取引明細を確認してみると、大抵何かしらの財産が見つかります。

これは通帳のイメージで、実際はもう少しシステム画面をプリントしたような資料。

例えば、こういう出金があれば、貴金属の店で金地金を積立で買っている可能性があります。

金地金も「売ったらいくら?」で評価する相続財産の1つです。

補足

金地金の場合、業者から税務署に支払調書が提出される(売った金額が200万円を超える場合)ことになっていますので、申告していないと、税務署には支払調書でバレます。

家族名義の預金になっている可能性もあるので、取引の明細を確認しておくことは欠かせません。

 

必ず入手しておきましょう。


【編集後記】
昨日は相続手続きの関係で銀行へ。その後はオフでした。外出したら長男(4)が「お父さんと遊びたかった…」とグズったらしく、帰ってからレゴで一緒に遊びました。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
とある銀行×2