マネーフォワードクラウドとfreeeの電子証明書ログインをUiPathで自動化

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マネーフォワードクラウドとfreeeの電子証明書の連携をUiPathで自動化してみました。

目次

ネットバンクとのデータ連携には電子証明書ログインが必要な銀行もある

クラウド会計のメリットの1つは銀行をはじめとするデータの連携。

過去のように通帳を見てヒーヒー言いながら入力する、「残高が合わない」とあせることは今や無くなりつつあります。

 

ただ、この銀行口座とのデータ連携には、ひと手間がかかることも。

銀行口座によっては、クラウド会計のソフトにデータ連携をするのに、電子証明書ログインが必要となるケースがあります。

MFやfreeeの連携ソフトから、ネットバンクにログインをして預金データを取得するのですが、このときに同じように電子証明書の認証をすることが必要になるわけです。

このツール、クリックすることがけっこう多いですし、データ連携にもそれなりに時間がかかります。

(私のケースだと、このソフトでも、クラウド会計側でもワンタイムパスワードを求められないので、そこはまだいいのですが…。)

 

現在はネット銀行と信用金庫の口座を持っていて、この信用金庫の口座のほうは、電子証明書ログインをしないと、預金のデータが連携できないのです。(都銀から信用金庫までは、このパターンが意外に多いかと。)

ときどき使うのやめようかな、なんて思うこともありますが、そこは大人の事情もあり…もう少し様子見。

それでも。電子証明書ログインをしてデータを取得するまでに、クリックを何回もしないといけない、データ取得時間にも最大で1分ほどかかる、といったことも考えると、ひとまず、これをなんとかしたいなぁと思うわけです。

電子証明書のクリックはUiPathにお願いすることに

この電子証明書ログインから預金データ取得までの流れ、UiPathに自動化をお願いしました。

UiPathと言うのは、小規模なら無料で使えるRPAツールです。

 

今、クラウド会計ソフトについては、マネーフォワードクラウドとfreeeの両方を使っています。

流れとしては、まずMoneyForwardクラウドの電子証明書ログインで預金データを取得し、終了後、freeeの電子証明書ログインで預金データを取得するといった感じです。

 

この2つの流れをこなすのに、これまで10回以上クリックしていました。

今回、UiPathになんとかお願いできたことで、クリックは2回になりました。

毎日経理をやっていることを考えると、1年にするとなかなかの回数クリックすることになりますから、そう考えると、ひとまずの効果はあったかと。

マネーフォワードクラウドとfreeeの電子証明書の連携をUiPathで自動化

早速、UiPathで自動化をした流れをかんたんに見ていきます。

 

まずは通常やる処理を流れに沿ってUiPath覚えてもらいます。

「デスクトップレコーディング」を使って1つずつクリックをしていきます。

一通り終えて動作を確認してみるものの、やはり一筋縄ではいかず、うまくいかなかったところについては修正をしました。

本当にちょっとしたところでエラーになることもありますし、何回やってもうまくいかないといったこともあったのですが、ふらのの松山の粘りを見習ってやり切りました。

アプリの起動

最初の起動は「アプリケーションを開く」を使います。

デスクトップレコーディングから「アプリを開始」でも設定できます。

逆に、アプリを閉じるもここから設定することができます。

 

メール

freeeの電子証明書連携アプリでは、最初にメールアドレスやパスワードを求められます。

ここもデスクトップレコーディングのレコーディングを使うか、「Type」で入力欄をクリックして、freeeの登録メールアドレスを入力します。

そのとき、注意したいのは入力する場所。灰色の枠に入れないといけません。

メールアドレス、パスワードとも「“ ”」で囲ってあれば、大丈夫です。

アプリを終了させる

アプリを終了させるとき、マネーフォワードクラウドは右上の×をクリックしてもらうことで問題なかったのですが、

freeeでは同じ感じでなぜかうまく行かず。で、「アプリケーションを閉じる」を使いました。

理屈では、ホットキーでAlt+F4でもアプリの終了はできるかと。

苦戦したのは?

それから、1番苦戦したのは、データ連携がいつ終わるか分からないというその時間をどう認識するか?ということ。

データ連携が終わるタイミングは、その時によって違います。

短い時間でアプリを終了してしまうと、データ連携中に終了してしまうことになり、次アクセスするときにパスワードを入力することになるのでそれは避けたい。

freeeは比較的短いのですが、マネーフォワードクラウドの場合には、長いと1分ちょっとかかることもありました。

本当は「連携が終わったら、それを認識してアプリを閉じる」というようにしたかったのですが、そういうケースの条件付けがわからず、迷走しました。

結局、妥協案で「待機」を使って、まず大丈夫だろうという最大時間で設定することに。

マネーフォワードクラウドでは1分10秒で設定しました。

freeeの方が連携のスピードが早く、もう少し短い時間を設定しています。

やってみての効果

プログラミングして1週間。現在は、デュアルディスプレイ時にモニターにWindows側の画面を表示して、こちらではUiPathに処理してもらう。

その間に、私はMac側でタイピングの練習をする、ということもできるようになりました。

 

 

UiPathの処理中にWindows側を触ってしまうと、そちらで反応してしまいます。

どうもそちらに気を取られてしまうようで…。

ただ、UiPathに集中してもらう環境をつくることもわたしのやるべきこと。

 

前述の問題点もあり、動きが少なくデータ取得時間は、ほぼ静止画…。動画にするのもどうかと思いましたが、一応、つくってみました。

2分ちょっとです。

動画では切りましたが、最後は自動でfreeeの電子証明書アプリを終了するようしています。

興味があればご覧いただければ。


【編集後記】
昨日はお客様2件訪問。午後に訪問したお客様、確定申告に向けて去年よりも早いペースで経理が進んでいます。この調子でいけば、去年より早く確定申告終わりそうです。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
Paralells Desktop14


相続税申告・ひとりしごとをサポートします 植村豪税理士事務所

相続や贈与のことでお悩みの方、「決算書の数字が読めない」、「資金繰りを改善したい」、「クラウド会計を使ってみたい」というひとり社長やフリーランスの方のサポートに力を入れています。

 

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