貸借対照表のわかりにくさを攻略するには イメージ図でざっくり眺めてみることから始めよう

B/S 貸借対照表

「損益計算書はわかるけど、貸借対照表はよくわからん。」

というお悩みありませんか?

 

貸借対照表を見るなら数字ではなく、イメージ図にしてみることをオススメしています。

人気が今ひとつな貸借対照表

決算書といえば、パッと思いつくのは損益計算書と貸借対照表。(他のはまぁ置いとこう)

で、損益計算書にはみんな興味あるんです。なぜならわかりやすいから。

 

「売上があって、経費があって、利益がいくらか?」その構成はいたってシンプルです。

 

ところが。これが貸借対照表になると、急にみなさんの興味はダダ下がりとなるわけです。

 

これは言うまでもなくわかりにくいから。

でも、お金がいくらあるか教えてくれるのも貸借対照表の方ですし、どんな資産があって、体力はどのくらいあるのか?といったことを教えてくれるのも、実は貸借対照表だったりします。

貸借対照表は社長がつくるもの

貸借対照表をどう作っていくかは、社長が決めることです。

 

例えば、過去に土地を買うという判断をしていれば、貸借対照表には土地が表示されているはずですし、

 

「土地を購入するとお金は寝る」 貸借対照表で考えるとわかりやすい

 

借入れをすれば、借入金がやっぱり貸借対照表に表示されているわけです。

短期で借りるのか?長期で借りるのか?どれだけ借りているかも含めて。

 

貸借対照表はこうしてできていく その時、その時の判断で今後が決まる

 

資金繰りがキツイなんていう場合には、貸借対照表がその原因を教えてくれるなんてことも少なくありません。

「在庫が多すぎてお金が寝ている」

「売掛金のなかに未回収分があって、ずっとお金に変わっていない」

こういうことは、貸借対照表も見ていないと意外と気づかないものです。

貸借対照表は数字でなくイメージ図で見る

貸借対照表、数字で見ようとしても、それが何を意味しているかはホントにわかりにくいです。

「う〜ん…」これだけ見ていてもワカラナイ…。

まずは、次のようなことをやってみるのがおすすめです。

  1. イメージ図にしてみる
  2. 「メタボになっていないか?」をチェックする
  3. 前期や前々期と比べてみる

❶ イメージ図にしてみる

貸借対照表をイメージ図にしてみましょう。

こちらの記事を参考に作ってみました。

貸借対照表のイメージ図をExcelで作ってみた 前期以前と比較すれば見えてくることがある

 

どうでしょうか。

数字を見なくても、各項目の割合で見るだけでもなんとなく見えてくることがあるかと。

少なくとも、この数字ばかりの貸借対照表をみているよりは、いい景色が見えるはずです。

❷ 「メタボになっていないか?」をチェックしてみる

貸借対照表がメタボになっていないかどうかを見てみましょう。

メタボというのは、人間の身体でいうならば、脂肪の部分。

こんなようなものがないかをチェックしてみましょう。

メタボになっていない?
  • 売れなくなった在庫
  • 回収できていない売掛金
  • 固定資産で使わなくなったもの

こういったものがあると、貸借対照表はムダに背の高いままです。

貸借対照表は背が高ければ(総資産が大きければ)、いいというものでもありません。

 

少しでも筋肉質に変えるためには、

 

筋肉質に変えるには?
  • 売って在庫を減らす
  • 売掛金を回収する
  • 固定資産を売ったり、廃棄することを検討する

 

といったことをして、お金に変えていくべきです。

❸ 前期や前々期と比べてみる

今の現状はどうなのか?

1年分だけみていてもよくわかりません。

そこで前期や前々期と比較してみるのがおすすめです。

パッとみただけでも、

  • 少しずつ貸借対照表の背が低くなっている
  • 「自分のお金」を表す純資産(赤の部分)が毎年少しずつ増えている
  • 固定資産は減価償却などで減ってきている
  • 固定負債は借入金の返済などでだんだん減っている

ということで少しずつ少しずつスリム体型になっていることは、イメージ図をみるとわかります。

 

何よりも大事な現金預金が増えているか、減っているかは貸借対照表でもチェックしておきましょう。

何と言ってもお金がないと、仕事ができなくなりますからね。

 

貸借対照表、少しずつ見るのにも慣れていきましょう。

まずはこんな感じのイメージ図で見てみるのがいいかと。

 


【編集後記】
昨日は6/24()に開催する「『ひとり税理士』という生き方」セミナーの資料作成など。夕方にセミナーに向けて、ジャケットを買いにいきました。スーツまでカッチリでなく、ラフすぎずその中間といったところです。早速、明後日の東京セミナーに着用していこうかと。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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