社長が見落としがちな「会社の株は財産」。よくある勘違いを3つ挙げてみた。

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会社の株式は財産になるのですが、意外と知られていないことも多いです。

そこで今回は社長が見落としがちな会社の株の注意点を3つ挙げてみました。

目次

<その1>財産として見ていない

会社の社長という立場であっても、相続と無関係なわけではありません。個人である以上は相続はあります。

ただ、社長の相続の場合、通常の相続とはちょっと違います。

いったい何が違うのか。

社長の相続の大きな特徴は、相続財産の中に会社の株式があること。

でも、社長の頭の中では、会社の株式が財産として数えられていないことも多いのです。

正直なところ、ムリもありません。

会社をつくったときにお金を出しただけ(資本金)というケースがほとんどですし、株式そのものを見たこともないのですから。

ただ、株には、株主総会などでの議決権があったり、配当金をもらう権利があることから財産という位置づけです。


「会社の株は財産になる」まずはこの点に気づく必要があります。
そうしないと、事業を引き継ぐにも対策も何もありません。

<その2>2つの「売れない」

2つ目は、会社の株が「売れない」ということ。

会社の株が財産と言うなら、上場している会社の株式と同じように売れるの?と疑問に持つかもしれません。

相続財産になるものは、ざっくり言えば、お金に変えられるもの。

株式、不動産にクルマも売ればお金に変わりますし、売掛金や貸付金なども入金があればやはりお金に変えることができます。(貸付金はちょっと怪しい面もありますが…)

会社の株式は?売れないでしょう。
ちょっとだけ株式を持ったところで意見は通りませんし、配当金をもらえるかどうかもわかりません。
メリットを感じないと買うという方は、なかなか現れません。

仮に売れたとして売るのかというと、それもできないです。

なぜなら、会社の株を議決権の2/3以上売ってしまうと、その株主が会社の行動を好きに決めることができてしまいます。

つまり、会社を誰かにわたしてしまうことになるわけです。

買ってくれないという意味での「売れない」、会社を手放せないという意味での「売れない」とまさに2つの「売れない」があるわけです。

<その3>株価は額面じゃない

3つ目は「株価は額面じゃない」ということ。

よく、会社の株を売るときに「額面でいいんでしょ?」という声を聞くことがあります。

実はそうではありません。

会社をつくったときには、資本金を出して、お金/資本金 100 という状態。
これだと確かに額面です。

ただ、その後も会社が続いていけば、そりゃ利益も出ているでしょうし、その利益を毎期貯めていくことで会社にも資産が増えたりと、貸借対照表の中身も預金と資本金だけではなくなっています。

会社の中身が変わっているのに、同じ価値というのもやっぱりおかしい…。株価は変わるということです。

仮にこれから毎期利益が出るとすると、会社の純資産も増えるわけですから、株価は毎年上がっていくと考えていいでしょう。

すると、年数を経過するごとに1株の値段が上がっています。

いよいよ後継者に会社を継ごうと株を渡すことが必要だと気づいたときには、株価が何倍にも増えていて会社の株を後継者に渡しにくくなっているということが多いです。

・あのとき株が財産になると知っていれば?
・あのとき後継者に渡す方向で動いていれば?

…という場面は、よく目にします。

もし、事前に今後の株価が上がっていくことが予想できるなら、その前にも渡したほうがいいかも…と手を打てます。

会社を次の世代に継ぐことを考えているなら、ちょっとずつは会社の株のことも考えてみましょう。

早く動けば、対策できることも多いです。


【編集後記】
昨日は個別コンサルティング。クラウド会計や相続の話なども。帰宅後に浦安に向けて出発。22時頃に到着してそのままディズニーランドに備えて宿泊しています。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
石松キムチ餃子定食
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