クラウド会計で借入金の返済の自動仕訳の判別がつかないパターンの解決策。

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クラウド会計で経理するとき、自動で仕訳できるように設定することができます。

ただ、借入金の返済のようにややこしいパターンもあります。
今回は返済が2つあって自動仕訳の判別がつかないパターンの解決策をまとめてみました。

目次

借入金の返済の経理はややこしい

クラウド会計を使うと、ネットバンクやクレジットカードのデータを連携させることができます。

データが連携されてきたときに自動的に仕訳データにすることもできます。

たとえば、モバイルSuicaから連携された明細の区間データから「旅費交通費」と判断するとか、

GOforIT

中部電力の電気代を払っているなら「デンキ」というネットバンクの明細をもとに「水道光熱費」とするなどです。

自動仕訳とか学習機能といっても、任せっぱなしではぐちゃぐちゃになります。

伝わるように正しく設定することが必要です。
手間はかかりますが、その後の経理の負担を減らすためにここはやっておきましょう。

中でも、銀行からお金を借りている場合はややこしいです。明細は1行ですが、借入金の返済には利息が含まれています。

GOforIT 13

利息は経費になり、元本は経費になりません。
この1行のデータを2つに分けないといけません。

まぁ、元本と利息をわけて記帳してくれる銀行もあるのですが、データの扱いは銀行ごとにバラバラです。


すべての銀行に元本と利息のデータにそれぞれわけてほしいですけど、まぁここで声をあげても届かないでしょう。

ちなみに借入金の返済の自動仕訳パターンの設定方法は、こちらにまとめています。

フリーランス・ひとり社長がクラウド会計を使うなら知っておきたい 自動仕訳パターンの考え方 – GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog

この借入金の返済、同じ口座で明細が2つ以上あった場合、ややこしい話になります。

自動仕訳の判別がつかないパターンの解決策

同じ銀行の口座で「証書貸付」という明細の連携データがあった場合で考えてみます。

もし、借入金の科目をそれぞれ分けていたら、どちらの仕訳にすればいいか判断ができません。

たとえば、A銀行の口座で借入金の返済の摘要が同じ「証書貸付」となっている場合、

A銀行口座から返済

  • 5/19 39,187 証書貸付(契約#1)
  • 5/19 43,932 証書貸付(契約#2)

と、「証書貸付」をもとに自動仕訳をしようとすれば、どちらの契約の借入金の返済なのか判別がつきません。

その場合、どうしたらいいのでしょうか。

もし、データの摘要が同じだったら、金額範囲を設定してみましょう。

GOforIT 14

金額範囲を「39,187〜39,187」と借入金の返済金額にしてあげれば、自動仕訳の判断ができるようになります。

借入金の返済に限らず、

  • 同じ摘要
  • 同じ取引先で買うものがまったく違う

といったケースでも。

仕訳データとしてはこれでいいのですが、もし同じ銀行で借りていて毎月の返済を減らしたいなら借入金をまとめるのも手です。銀行に確認してみましょう。

借入金の残高をチェックしておく

カン違いしてはいけないのは、クラウド会計に任せっぱなしではダメだということ。
経理したあとでチェックしておきましょう。

借入金の場合は、借入金の残高でもチェックできます。

5月末の借入金残高は、返済表の5月末の借入金残高と一致します。

もし、仕訳が間違っていたら、残高があわないのでそこで正しくすればいいでしょう。

間違えちゃいけないということばかりを考えがちですが、気づけるようにしておけば問題ありません。
申告のとき、銀行に資料を出すときに正しければいいので。

経理をじぶんでやるのをおすすめしていますが、できるだけ経理の手間は減らして、数字をチェックするほうに時間を使いたいものです。

そのために、こうしたしくみづくりにも最初に手間をかけておくのがおすすめです。


【編集後記】
昨日は税理士業とセミナーの準備、お客さまの個別案件などを。18時過ぎに新しいサッカー教室に行った長男(8)を歩いて迎えに行き、そのままPK戦のキーパーを10分ほどやって2人で歩いて帰宅。その後は子どもと2人でチャンピオンズリーグをチェック。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
サッカー教室に歩いて長男(8)を迎えに行く
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