じぶんで経理をするならば、そのチェックもしておきたいもの。
効率よく処理もれや2重処理を見つける方法についてまとめてみました。
仕訳を見てもミスにはなかなか気づけない
じぶんで経理をやったときに、チェックはしておきたいものです。
その月の仕訳をすべて入れたと思っていても、ミスはあります。
モレや二重の処理など。
ただ、そうしたミスには仕訳が並んでいる画面を見ていてもなかなか気づきません。
そこで1つ1つの仕訳を見るのではなく、全体からチェックするのがおすすめです。
損益計算書は推移表で
売上や利益は推移表をチェックしましょう。
推移表は多くの会計ソフトにある毎月の数字を並べた表です。
仕訳のカタチを度外視して、実績の数字からのチェックができます。
売上が思っていた数字と違うというのであれば、仕訳が足りていない可能性があります。
請求書のデータを連携しているなら、連携されているかどうかを確認しましょう。
給料についても同様に。
いっぽうで、支払う側の請求書がすべて処理されているかどうか。
支払ったときの経費になるのではなく、取引した日の経費にする必要があります。
5月に取引した経費は、6月に払うとしても、5月にいったん未払金や買掛金で処理します。
また、毎月あるはずの経費なのに実績がゼロになっている月があれば、モレの可能性が高いです。
同様に。毎月かかっているのに年払いしている経費、減価償却費なども1/12ずつ毎月の経費にしておきましょう。
そうしないと、支払うタイミングまで経費を把握できないことになります。
結果として。
・利益が出ていたと思ったら実は赤字だった
・11ヶ月目まで利益だったのに、12ヶ月目で赤字になった
ということにもなりかねません。
毎月の経費がいくらかかっているかを把握しやすくするためにも、すでにわかっている経費、判断に影響するような金額の経費は入れておきましょう。
それが足りていないのもモレです。
あとは経費の2重処理にも注意です。
- インポートをしたのに、それを忘れててまたインポートしてしまう
- Amazonとクレジットカードとそれぞれのデータ連携で経費処理していた
- 請求書と預金の支払い時でそれぞれ経費処理していた
ということはあります。
2重処理をしてしまうと、利益が想定よりかなり少なくなり判断を間違えてしまうということにもなりかねません。
会計ソフトの重複チェックを使う、仕訳データをダウンロードしてExcelでチェックするなど2重処理もなくしていきましょう。
貸借対照表の残高をチェックする
貸借対照表では残高をチェックしましょう。
預金だけでなく、売掛金や借入金、未払金などすべての科目の残高が正しいかどうかを。
特に気をつけたいのは前払金、前受金といった科目。
- 前払金→前月以前にお金を払ったケース。実際に利用した日に経費にする
- 前受金→前月以前にお金をもらったケース。実際に仕事をした日に売上にする
という処理が必要です。
ところが売上や経費への振替処理を忘れて、そのまま残高で残っているというケースもあります。
すでに取引したのに残高から振り替えていないと、売上や経費がもれているということになり判断を間違えてしまう可能性もあります。
貸借対照表の残高を合わせていくことで、合わないところについてミスを見つけることができます。
具体的なミスは仕訳をチェックしていくことになりますが、まずは広い目でチェックをすることが大事です。
小さいのは判断に影響がないですから。
まぁ、決算や確定申告までに修正するくらいの心持ちでいいかと。
毎月の数字をしっかりチェックすることで、確定申告や決算の負担を減らせますし、数字を見ての判断ミスもしにくくなります。
そうしたチェックのスキルも身につけていきましょう。
個別コンサルティングでも、具体的なチェック方法をお伝えしています。
【編集後記】
昨日は個別コンサルティング。今週の土曜日に長男(7)の運動会があり、今日の夕方に練習することに。コロナ後、ようやく運動会を見に行けそうです。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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