法人税の予定申告の税金をネットで支払うことができます。
その方法をまとめてみました。
法人税の予定申告
会社が支払う税金のうちの1つ法人税。(消費税も)
基本的には、決算後2ヶ月以内に支払うものです。
ただし、法人税の前期の年税額が20万円を超える場合には、その期の6ヶ月経過後、2ヶ月以内に前期の法人税の半分を払う予定申告という手続きが必要です。
最終的に期末に確定した法人税の年額から予定申告で払った税金をマイナスした差額だけを期末後2ヶ月以内に税務署に払うことになります。
そして予定申告に限ってですが、前期に払った法人税(年額)をもとに計算した金額を払う場合には、必ずしも申告書を提出しなくてもいいことになっています。
前期の法人税をもとに計算した予定申告の税金を払えば、「申告書の内容はわかっているから」ということで、申告書の提出を省略することができるわけです。
前期の法人税の半分でなく、今期の6ヶ月の実績をもとに予定申告をする仮決算という方法もあります。この場合は申告が必要です。今回は考慮外とします。
今回取り上げたいのは、申告書を提出しないで予定申告の法人税をネットで支払う方法です。
予定申告をしないで法人税をネットで支払うには?
法人税をネットで支払うには、いくつか方法があります。
・ネットバンク
・クレジットカード
・ダイレクト納付
ネットバンクでPay-easyに対応していれば、納付書の下に表示されている番号を入力して、支払うこともできます。
ただ、納付番号、納付区分、納税用確認番号など桁が多くて入力するのがめんどうという方もいらっしゃるでしょう。
ダイレクト納付であれば、その情報を必要としません。
手続きはe-tax(web版)からやりましょう。
e-tax(web版)からダイレクト納付の手続きをするには?
e-tax(web版)を利用するには、事前に利用者識別番号を申請する必要があります。
もし、まだとっていなければ、とっておきましょう。
ログイン後、真ん中の「申告・申請・納税」をクリックし、
新規作成をクリック。
納付情報登録依頼をクリックします。
「法人税」を選び、次へ。
対象の決算の期間(年度)、中間申告を選び、
支払う法人税の金額を入力し次へ。
内容を確認し問題なければ
納付情報を送信しましょう。
その後、受信通知の確認をクリックし、
画面が切り替わったら、受信通知が表示されますので、
その下にある支払い方法の中から、ダイレクト納付を選びます。
支払日を指定して、チェックを入れて納付ボタンをクリックすれば完了です。
もう1つの地方法人税についても同様にやっておきましょう。(あれば消費税も)
支払い処理を1回で終わらせるには予納ダイレクトを使う
上記の支払い方法とは別の方法もあります。予納ダイレクトを使って払います。
予納といって、本来は決算後に払う法人税を前払いする手続きなのですが、ここから支払うこともできます。
予納でも、中間でも、やっていることは前払いで一緒のことです。
この予納ダイレクトを利用できるのは、ダイレクト納付を利用できる場合のみです。
ログイン後、「申告・申請・納税」から一番下の予納ダイレクトをクリックし、
新しく「予納の申し出を行う」をクリック。
ここで法人税・地方法人税を選び、予定納税分も納付するにチェックを入れておきましょう。消費税がある場合には、税目2に入力すればいいでしょう。
確定申告の納期限が出ますが、気にせず進めます。
ここで予定申告で払う法人税と地方法人税の合計を入力します。振替口座も確認しておきましょう。
そのまま次にすすめると、支払い処理は完了です。
変更したい場合には、予納の最初の画面から変更します。
並ばなくていい方法を探してみる
ネットでできることは意外と多いです。
たいていの税金はネットから払えますが、アンテナを高くしておかないといつまでもやり方を変えることができません。
やったことがなくても、試してみることで新しい道を探せますし、それによってかかる時間を減らすこともできます。
スタバでコーヒーを買うのもネット一択であるように、ネットを使えば並ぶ必要はなくなりますし、時間を気にしなくて済みます。
スタバのMobile Order & Pay (モバイルオーダー&ペイ)でレシートが出ないことへの解決策。 – GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog
これ以外に都道府県や市区町村に支払う法人住民税、法人事業税といった税金もあります。
その法人住民税の予定申告の税金をネットで払う方法は、以前に記事にしています。
法人住民税の予定申告をしないで税金だけをネット(eLTAX)で支払う方法。
ということで参考にしていただければ。
【編集後記】
昨日は確定申告、マクロでしくみをつくったりと。その後にとある勉強をすすめました。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
Gtax
新しいマクロのしくみ