クラウド会計では、クレジットカードで買ったもののデータが連携されます。ただ、返金のデータがデータ連携されるかどうかは、クレジットカードごとに違います。
返品、返金の場合にも経理が必要
クラウド会計のメリットの1つは、データを連携できること。
ネットバンクやクレジットカード決済の明細、Amazonやお客様のクレジットカード決済で利用しているサービスのStripeの売上データも連携することができます。
その情報を利用することで、イチから経理をしなくてもいいわけです。
じぶんで経理をやるなら、こうしたしくみを使ってみるのも手です。しくみづくりは必要ですが。
現在は、ネットで買うことも多く、クレジットカード決済を利用する機会も多くなりましたし、AmazonやAppleのように返品もしやすくなっています。
この返品をしたとき、返金がされると思うのですが、その返品、返金の場合にも経理が必要です。
返品データが連携されない?
クレジットカード決済をしていて、返品をした場合には返品の経理が必要です。
買ったときには、
5/19 IT投資費用 100 / クレジットカード(未払金) 100
返品して返金されたときには、これと反対の仕訳をするのが通常です。
5/31 クレジットカード(未払金) 100/ IT投資費用 100
というように。
わたしが使っているAmazonカードでは、買ったときのデータはもちろん、クレジットカードに返金されたときのデータも連携されます。
ただ、利用するカードによってはそうならないことも。(請求の締めが同じ場合)
先日、iPad Proを買うときに楽天カードで決済しました。ちょっと試したいことがあり。
iPad Proを買ったときのデータは連携されますので、同じように経理します。
5/19 IT投資費用 100 / クレジットカード(未払金) 100
ところが、待てど暮らせど返品のデータが届きません。
クラウド会計では、連携されたデータの明細を見ることができるのですが、そこを見ても、返金データは見当たりません。
Appleのサイトではどうなっているか?
確認してみると、たしかに返金処理は、利用した楽天カードにしたという表示がされています。
そこで、楽天カードのサイトから利用明細を見てみると、ある事実に直面しました。
iPad Proを買ったときの明細がなくなっているのです。すでにクラウド会計に連携された明細がです。
(締めがずれていたらこうはならないのでしょうが、すぐに返品して同じ締めになったことも影響しているかと。)
楽天カードの場合、返品をしたときにマイナス金額で新たな明細がつくられるわけでなく、買ったときの明細をさかのぼって削除するという方法をとります。
結果として、利用明細を見るとiPad Proを買ったという事実をなかったことにされています。
これだと、返金のデータが利用明細に載らないので、クラウド会計へのデータ連携もされず。
購入したときの
5/19 IT投資費用 100 / クレジットカード(未払金) 100
という仕訳が残ったままになります。(わたしはIT投資費用という科目ですが、消耗品費でも大丈夫です。)
この場合、買ったときの仕訳を削除するか、返品の仕訳を入れるしかないでしょうね。
わたしの場合、Amazonカードをメインで使っているので、そうそうないことではありますが。
楽天カードを利用されている方は、返品したときには返金のデータが連携されないということを知っておいていただければ。
経理がリスクヘッジになる
経理をやっていれば、こういうことにも気づけます。
クラウド会計のクレジットカード(未払金)の科目残高が想定しているより多すぎるので、そこで「おかしいな。」と気づけます。
クレジットカードのサイトで明細を1つ1つチェックするより、経理と並行してチェックするほうが効率はいいでしょう。
同じように売上のお金が入金されていない場合には、未入金の売掛金が残ったままになる、あるいは残高が増えているはずです。
日々、経理をやってチェックしていれば、そこにも早く気付けます。
未入金があったとわかったら、すぐにメールするなどして入金のお願いをすることができます。
わたしは毎月1日に前月の数字のチェックをしているので、もし未入金があったとしても早い段階で気づけます。
そういう意味では、経理をすることはリスクヘッジにもなるともいえます。
ということで、日々経理する、毎月チェックするというのはリスクヘッジの面からもおすすめです。
【編集後記】
昨日は午後からオンラインセミナー開催。子どもたちが水曜日から夏休みになるので何かしたいなと計画しています。
【昨日の1日1新】
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