今でこそ、税理士で数字が大事だといっていますが、最初からそうだったわけではありません。
むしろ、やりたくないことでした。
「経理はやりたくない」に変化が…
税理士として登録したのが2010年2月で、10年が経ちました。(独立してから5年)
今でこそ、数字を使う仕事をしていますし、お客様にも経理をやるように伝えていますが、もともと経理が好きだったわけではありません。
むしろ、いいイメージはなかったです。
数字とにらめっこして、黙って仕事をする、言ってみれば地味なイメージがありました。そもそもは営業希望でした。
面接で「植村さん明るいし、経理とかどうですか?」と人事の方に聞かれたのを今でも覚えています。
そこで「いやです。」とヘタに言ってもなぁと思い「いやー、経理もいいんでしょうけど、営業が第一希望です。」なんてブレた回答したら、経理に配属が決まってしまいました…。
今にして思えば、最初の配属で経理になったことは大きな転機でした。
数字の何を見ればいいのかさっぱりわからないところから始まり、その後、出向した子会社では経理がひとりしかいなくて税務申告書をひとりで作ったこともありました。
1期目で赤字の会社の申告書でしたが、当時はつくりかたもわからないので、本を何冊か買ってなんとかつくり税理士のサインをもらいました。そのときの1冊はこの本です。
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その後、営業企画を1年経験し、東京で経理を1年7ヶ月。7年5ヶ月で会社をやめることになります。
当時の職場が深夜残業が毎日で、10年後、20年後に強みのないじぶんに不安を覚えたのです。
「このままではまずい…」と、そのときに経理の経験を踏まえて税理士を目指すことに決めました。
気づけば、入社当初の苦手意識を、強みに変えようとしていたわけです。
苦手から強みになることもある
もともと苦手意識をもっていたことが、今はじぶんの強みの1つになっています。
最初は気が進まなかった数字の仕事ですが、最初に数字を見る仕事をやったおかげで、経済誌などを見たときにも数字が大事なんだということにも気づけました。
仕事をするうえで、数字を見ることは欠かせませんから、その意味で現在にも活きている経験だったなと思えます。
もし、最初に経理に配属になっていなかったら、今のように数字を見れていたかどうか。税理士を目指していたかどうか。
どちらもやっていなかったように思います。
苦手と思っていても、先入観がそうさせていることもあり、そう考えると、苦手意識があってもひとまずやってみるということにも意味があると感じるところです。
一度は経験してみるメリット
やりたいことをやるというのはもちろんですが、苦手意識があることでも一度は体験してみるようにしています。
もし、それでダメなら「あ、やっぱりダメだわ」と次からはやめればいいですし。
ただ、苦手意識があってもやってみたら意外とよかった、視界が広がったということもありますし、やってみないとわからないことが多いのも事実です。
Macなんてまさにその1つです。デザイナーの方がつかうPCとだと本気で思っていましたから。
ただ、一度触ってみて、もう手放せないのは、このブログを御覧いただいている方はご存知かもしれません。
また、独立をするというのは、不安もあり、大きな決断ではあるのですが、やはり、やってみないとわからないことがほとんどですし、経験値も大きく違うものです。
もしダメならだめで、次を考えるというのもありでしょう。今のところはなんとか大丈夫で、戻るつもりもないので死守していますが。
働く時間、休日など時間の利用をだれに決められることなく、じぶんで決めることができるのは独立の大きなメリットで、お金の面でも、現在のほうがコントロールできていると感じています。
もちろん、リスクもあるわけですが、リターンと天秤にかけたときにはやはり独立してみてよかったなと思えます。
もちろん、ひとりでできたものでなく、支えてくれた家族など周りの方の支えがあってできたことではあります。
苦手意識のあった経理を最初にやったから、独立がやりたいことになったとも言えますね。
【編集後記】
昨日はオフ。午後から子どもたちと映画を見に行きました。これまた感動モノでしたが、子どもたちも面白いといっていましたが、あの親の立場の感動まではどうも伝わらなかったようで。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
Stand BY ME ドラえもん2