家賃支援給付金の計算のしくみをExcelでつくってみるメリット

Excel

家賃支援給付金の申請が始まりました。

じぶんでExcelで計算してみると、Excelの理解がすすみます。Excelがあったおかげで申請の1ヶ月前に計算できたといえます。

家賃支援給付金とは?

事業をしている方で、家賃を支払っている場合、支払っている家賃の一部を支援金として受け取ることができます。

法人または個人事業者が対象です。

新型コロナウィルスの影響で、固定費のうちに大きな割合を占める家賃。この状況下で支払うことは大きな負担になります。

この負担感を下げるために国が給付金というかたちで補填し、事業を続けられるように支援するというのが目的です。

基本的には、返す必要のないお金になります。

家賃支援給付金を受け取る条件

家賃支援給付金には次のような特徴があります。

  • 同一契約なら賃料だけでなく、共益費、管理費も対象
  • 家賃だけでなく、地代や駐車場、資材置き場の賃料なども対象
  • 法人は最大600万円
  • 個人事業者(フリーランス)は最大300万円
  • 賃料は消費税も含んだ金額(土地の賃料等は非課税)
  • 申請は1回限り
  • 2021年1月15日までに申請
  • 転貸部分がある場合は自らの利用部分だけが給付対象

家賃だけでなく、駐車場や地代も対象になるので、名称だけで判断しないで、まずはじぶんが契約している内容を見直してみましょう。

2020年5月から2020年12月までの間で、新型コロナウイルス感染症の影響で、以下のいずれかに該当する場合には、申請をしてみましょう。

家賃支援給付金をもらうには?
  1. いずれか1か月の売上が前年の同じ月と比較して50%以上減っている
  2. 連続する3か月の売上の合計が前年の同じ期間の売上の合計と比較して30%以上減っている

5月より3月とか4月のほうが影響は大きいと思うのですが、ルールなので仕方ありません。

家賃支援給付金をExcelで計算する

申請フォームに入力すれば、計算はできるのですが、たどり着くまでが長いですし、そもそも申請の対象になるかどうか?

これを確認するためにExcelで計算してみるのも手です。Excelを使えば、添付書類などの詳細情報がわからなくても、申請要件だけでもわかれば事前に試算することができます。

6月の閣議決定があってから、お客さまが給付金を申請できそうかどうかをExcelで計算して確認していました。

そして、本日、投稿日に家賃支援給付金の申請が始まったのですが、申請フォームには、説明が多すぎて困惑します。特例とかありますし。

そこで、簡潔に余分な情報を削ってみて、

  • 申請できるかどうか?
  • いくらくらい給付金を受けることができるか?

をざっくりでも知っておきたいものですし、申請までに必要書類の準備をしておくということもできます。

また、Excelで計算してみると、しくみもわかりますし、Excelのスキルアップにもつながります。

というわけで、今回つくったExcelファイルはこういったものになります。大枠を知れればいいかなと思い、細かいところは削っています。

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このうち青いフォント部分を入力すると、自動計算ができるしくみです。

対象者と対象月の選択

法人か、個人事業者かを選び、


基準にする月を数字で入力すると、このシートの下の方、売上月と限度額が反応します。

法人と個人事業者では限度額が変わりますし、連続する月での判定もありますので。

売上の実績を入力

今回の給付金の判定基準は売上で、次のような条件のどちらかをクリアする必要があります。

 

家賃支援給付金をもらうには?
  1. いずれか1か月の売上が前年の同じ月と比較して50%以上減っている
  2. 連続する3か月の売上の合計が前年の同じ期間の売上の合計と比較して30%以上減っている

ここで、前年度と当年度の売上の実績を入力し、

その下で家賃の合計額(税込)を入力します。ここには駐車場や地代も入りますし、共益費や管理費も契約が同じなら含まれます。

申請の対象になるかを売上データをもとに自動で判定します。1ヶ月では50%以上減っていなくても、3ヶ月通算で30%以上売上が減っていれば、対象になるわけです。

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月額給付金の計算

給付条件にあっていれば、家賃の月額の2/3の金額の6ヶ月分を受け取ることができます。

たとえば、家賃が12万円(税込)ということであれば、12万円×2/3×6ヶ月=48万円。

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同様に。駐車場だけ借りていて、月額5,000円(税込)であれば、給付金は5,000円×2/3×6ヶ月=20,000円

ということになります。

ただし、法人は75万円・個人事業者は37.5万円を超える部分は×2/3が×1/3になります。

その上で、

  • 法人は月額給付額(上限100万円)の6ヶ月で最大給付額は600万円。
  • 個人事業者は月額給付額(上限50万円)の6ヶ月で最大給付300万円。

ということになります。

Excelで計算するメリット

Excelで計算するというのは、2度手間に感じるかもしれませんが、メリットに感じる点があってやっています。

しくみがわかる

Excelで計算して正しい金額を出すためには、計算のしくみをしっておく必要があります。しくみをつくることで、ルールを学べますし、パターン別のシミュレーションを何度も試すことができます。

違ったら修正して、精度をあげていきます。

これは税金の計算でもやっています。

税務ソフトで計算したあとに、じぶんで検算用としてExcelを使うこともあります。

Excelスキルをみがける

正しい金額を出すための計算をExcelで表現する必要があります。

たとえば、法人と個人事業者のいずれかを選択することで。

Masterのシートから、法人の限度額を抽出しています。

GOforIT

限度額のセルには、こういう式をいれています。

IF(D5=”法人”,XLOOKUP(D5,master!A:A,master!D:D),XLOOKUP(D5,master!A:A,master!D:D)

法人か個人事業者を選択したら、同じ値をMasterのシートのA列から探し、同じ行のD列を

スクリーンショット 2020 07 14 21 50 04

「3.給付金額の計算の(2)限度額」の欄に表示しています。

ほかにも今回の設定のためにいろいろやっています。

設計が自由

しくみをつくれれば、試算するときにもExcelを使えます。

決算前の税金のシミュレーションをしたり、相続税の2次相続のシミュレーションなどもExcelでやっています。

節税か?お金か? Excelマクロを使った法人税のシミュレーション | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog

じぶんの表示したい内容をグラフを表示したりというのも、ガチガチのソフトではできないことです。

相続があった場合にはやっておきたい 2次相続の景色をざっくり見ておくこと | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog

しくみを理解するためにまずはアウトプットから、となるとExcelを使うのはおすすめです。

 

今回のExcelのサンプルはこちらに。興味があれば試してみていただければ。(Excelの使い方がなっとらんという苦情はなしで。)

GO for ITサンプル_家賃支援給付金.xlsx

じぶんでもつくってみると気づくことも多く、じぶんでもつくってみるのがおすすめではあります。

該当しそうだなということであれば、こちらを見て具体的に申請を検討してみましょう。申請するにも資料がいろいろと必要ですが。(手書き書類も…。)

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【編集後記】
昨日は相続税申告の土地の調査を。途中、雨が降ってきたので、サッとチェックして帰りました。その後、夕方に歯医者でした。

【昨日の1日1新】
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