経費(減価償却費)欲しさに車を買ってはいけない理由 

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車を買った場合、その購入代金は経費になります。

とはいえ、その車が本当に必要なのかどうかはよく考えないといけません。

目次

仕事で車を使う場合は経費になる?

車を仕事に使うかどうか?

わたしは使っています。愛知県内でフリーランスやひとり社長として仕事をしていれば、車を使うというケースは多いでしょう。

電車では行けないような場所もありますし、新型コロナウィルスがあってから、できるだけ人と会わないように車で移動するようになったというケースもあるでしょう。

車を仕事で使っている場合、この車にかかる支出は、使ったときの経費になります。(フリーランスの場合には、事業利用の割合だけが経費になります)

  • ガソリン代
  • 任意保険
  • 自動車税
  • 車検代

などなど。

一方で。車の購入代金は、買ったときの経費になりません。

もう少しくわしくお話すると、車の購入代金は「減価償却」といって車の耐用年数という決められた期間で経費にしていくのです。(月の途中に使い始めたら、月数計算します。)

減価償却費をちゃんと計上しないとどうなるのか 知っておきたい減価償却費の効果 | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog

減価償却には、定額法(毎年同額)と定率法(少しずつ減っていく)の2つの方法があり、選択することができますが、

特に選択していない、届出をしていないのであれば、

  • フリーランス→定額法
  • ひとり会社 →定率法

です。(税務署に届出をすると別の方法を選ぶこともできます)

減価償却が終わったらすぐに車を買い替えるか?

車の購入代金を減価償却で少しずつ経費にしていくというのは、さきほどお話したとおりです。

何年かけて経費にするのか?というのは、税法で決まっていて普通車だと法定耐用年数は6年。

6年かけて、少しずつ経費にしていき、最後は1円になります。

減価償却費として、経費になるということはそれだけ利益が減って税金も減っているわけです。

でも、6年経つと減価償却できなくなるので、それだけ経費が減って、利益が増える→税金がふえる、となるわけです。

ここで、

「節税のために車を買う」
「減価償却が終わったから車を買う」
「中古車がいいらしい」

という声もよく聞くわけですが、こういうのはわたしはおすすめしていません。

節税をしたいがために、車を買うと結果的にお金が大きく減ってしまうからです。

お金がないと仕事ができなくなるわけですから、ほんとうに必要なのかどうかです。具体的には減価償却を経費にするために360ものお金を使うのです。

その割に節税どれだけできるか?といえば、18(減価償却費60×30%)ですし、年の途中で買えば、減価償却費は月割計算しますからその効果はさらに下がります。

減価償却ができなくなったら車を変えないといけないと思っている方もいますが、車が6年たってもそのまま使える、特に買いかえる必要がないのであれば、そのまま乗ればいいだけです。

税金を減らしたいばかりに不必要にたくさんのお金を減らしてはいけない、というのが私の考えです。

参考までに私の話をすると、独立したときに中古の車を買って、3年目で1円になったわけですが、現在も車をそのまま使い続けています。

今年、車検で痛みを感じましたが、問題なく使えていますし、少なくとも節税のために車を変えることはないかと。

利益だけでなくお金の動きも考えてみる

利益がでると、そこには税金がかかります。

もちろん、税金をはらうとなると痛みを感じますが、ただ、上手くできていて税金を払ったほうがお金が残るというのは真理です。

節税するにしても、お金が出ていくものがほとんどです。(お金が出ていかない節税もあります。)

本当に必要なもの、必要なタイミングで、お金をつかいましょう。

そして、税金を減らしたいだけでなく、出ていくお金についても考えてみましょう。車を買う節税をおすすめしない理由もそこにあります。


【編集後記】
昨日はオフ。朝の散歩、長男(5)が2日連続で「いっしょにいく」とうれしい誤算。歩いているコースの途中でコンビニにパーッと走っていき…。どうもジュース狙いだったようです。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
ローソン セルフレジ


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