路線価2019年(令和元年)探検隊×Excelグラフ超入門 今回も上昇傾向は止まらない?

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2019年(令和元年)分の路線価が公表されました。

どんな傾向があるのか?Excelグラフなどを使ってまとめてみました。

目次

路線価ってなに?

本日、7月1日の11時。2019年(平成31年1月1日から令和元年12月31日)の路線価が公表されました。

毎年7月1日に国税庁のHPで公表されることになっている路線価。

 

2019年に相続があった場合に土地の評価をする場合、都心なら本日発表された2019年の路線価を使います。

路線価は、相続税の申告で土地を評価するときに基準にする道路の値段です。

ざっくりいうと、路線価に土地の面積をかけて、土地の評価額を計算します。(土地にいくつ道路が隣接しているかで加算があります)

それゆえに、路線価が上がれば、


評価額が上がる→相続税が増える

ということにもつながります。土地の取引が多いところは高くなりますし、少ないところは土地の評価額は下がるというイメージです。

 

補足
路線価地域以外のところは、倍率評価になります。倍率評価は固定資産税の課税明細書に記載されている固定資産税評価額を元に評価額を計算します。

だいたい都市部は路線価、田舎の方は倍率という感じです。倍率評価の場合には、2019年に相続があったとしても、利用するのは2018年(基準年度)の固定資産税評価額になります。

 

気になる土地の路線価をチェックしてみては?

気になる土地があれば、路線価をチェックしてみるのがおすすめです。

一応、実家の土地の値段は毎年チェックしています。

路線価のチェック方法は?

国税庁HPの路線価図から。
財産評価基準書|国税庁

スクリーンショット 2019 07 01 16 36 09

住所を探して、
スクリーンショット 2019 07 01 16 36 45

路線価図を見つけて、気になる土地の前面道路がいくらになっているか?

スクリーンショット 2019 07 01 16 38 27

見つからない方は、倍率評価の可能性があります。

その場合は、画面左側の「この市区町村の評価倍率表を見る」をクリックして、確認してみていただければ。
スクリーンショット 2019 07 01 17 25 01

平成30年分の路線価が公表されました 前年に引き続き今年も上り調子に | GO for IT

ちなみに。これは実家の土地の路線価推移。
スクリーンショット 2019 07 01 17 44 47決して都会ではないところでも、じわりじわりと上がっています。5年経って1割UPってところです。

例えば、土地の面積が200㎡だとすると、

 

  • 2014年→10万円×200㎡=2,000万円
  • 2019年→11万円×200㎡=2,200万円

 

と、200万円の評価額が上がっていることに。

10%UPとはいえ侮れません。

ここは都会じゃないのでまだいいのですが、これが都会なら…と思うと、この10%になかなかの凄まじさがあります。

見た目はちっとも変わっていないのに…です。

路線価がいくらなのか?、毎年どのくらい変化するか?というのは、地域によってかなり違いますので、チェックしておいて損はないかと。

今年もチェック 路線価de振り返り

この1年間で行った場所のうち、10ヶ所に絞って路線価をチェックしてみます。
箱根とかいいかなと思ったけど、予想通りの倍率地域で…。

とは言っても、数字だけ見ていてもよくわからないこともあります。

そんな場合に、Excelを使ってグラフにしてみるのはおすすめ。いろんな角度から比較できるのもメリットです。

路線価の推移は?

推移グラフを見ると、路線価は年々上昇しているところがほとんどです。(単位:千円)です。

特に銀座は格違い。名古屋駅のざっと4倍。
スクリーンショット 2019 07 01 18 36 13

名古屋駅もリニアに向けて最近開発が進んでいるのですが、それをはるかに凌駕しています。

田町(路線価269万円)も、スクリーンショット 2019 07 01 19 59 15

池袋(118万円)も同じ東京ですが…、

スクリーンショット 2019 07 01 20 00 08

鳩居堂前付近だけ4,000万円台と、べらぼうに高いんです。

スクリーンショット 2019 07 01 18 39 57

Excelのデータバーで見ると、推移はわかりやすいはずなのですが、
銀座が高すぎるので、グラフがまったく表示されないところもあり、このデータバーの良さが発揮されていない…。

もはや、銀座五丁目の強烈なインパクトしか残りません。

Excelでデータバー・スパークライン

では、ここでExcelの話を少々。

Excelでデータバーは、ホーム→条件付き書式設定→データバーで作成できます。

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H列のグラフ、スパークラインは、挿入タブ→折れ線で

スクリーンショット 2019 07 01 20 14 10

データ範囲で対象になるデータ範囲を選択、どこに表示するか?の表示位置を指定すれば、推移グラフをセル内に表示できます。

伸び率はファンチャートでチェック

どのくらい伸びているのか?

伸び率を見たい場合には、ファンチャートがおすすめです。

グラフのメリットは『見える化』とイメージで伝わること ファンチャートもおすすめ | GO for IT 

2015年を基準にして、各年がどのくらい増加しているか?

なので、金額は関係なくて、伸び率のグラフです。伸びが大きいほど、右肩上がりになります。(銀座はわずか5年で7割増しという現実)

データ数が多すぎて、通常のグラフにすると、よくわからない、残念な感じになるので、こちらもH列にスパークラインでファンチャートを表示しています。

各セルの数式、例えばセルC2だと、C2/C2、セルD2にはD2/C2、セルE2にはE2/C2…と入力します。

F4キーで絶対参照をしましょう。(C2/$C2というように)

伸び率が5%超のところを赤く表示されるようにしてあります。

Excel条件付き書式 確認しておきましょ

この条件付き書式は、ホーム→条件付き書式→セルの強調表示ルール→指定の値より大きいを選択、

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今回は、値を105%にしています。書式も選択できます。

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逆に5%超減ったところは、緑で表示してあります。

こうすると、どこが、いつから…の情報がハッキリしませんか?

評価額にしてみると…

土地を200㎡と仮定して、路線価×200㎡(地積)で評価額にしてみました。

ディズニーランドの浦安は何と無く想像つきますが。

都心以外では、甲子園、結構高いんですよね。
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だいたい名古屋で相続税の申告するような土地が2,000〜3,000万円ってところ、5,000万円となると、基礎控除額も土地だけで超えそうな感じです。

まぁ、甲子園、確かにいい場所ではありますけどね。

余談ですが、甲子園には、タイガース仕様のローソンがあるんですよ。(これ↓)ローソンの青をトラ模様に染めてしまうところはさすが甲子園。

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で、もう上の方の土地は、おそろしくて見れたものじゃありません。

そう考えると、地方は本当に良心的。とてもとても都会とは言えませんが、住みやすさは○。

賃貸に住むにしても、家賃も良心的ですしね。(都会は便利で羨ましいのが本音ではあります。)

まとめ

各地の路線価を見てきました。

ざっくりみるだけでもインパクトはなかなかのものです。

去年に続き、特に都心部は軒並み上がっているのかなという印象です。

ただ、上がるところばかりでなく、地方では下がっているところも。

それにしても、東京はケタ違いの路線価で…。来年以降、どうなることやら。

ということで。以上、現場から、植村がお伝えいたしました。


【編集後記】
昨日は1日オフ。買い物などぶらりと。ネットでおすすめされていたコストコの牛乳を調達。これでカフェオレを試してみようかと。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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