税金を払うということは、お金が出ていくことであり痛みを伴うものです。
ただ、ちょっと考え方を変えて、「税金を払わないとお金が増えていかない」と割り切った方が楽になります。
お金を増やすのには利益が必要
しごとを続けていくためには、お金は必要です。
お金がないと食べていけませんし、必要なPCを買うこともできません。
借入れしている場合には、その返済をすることもできなくなってしまいます。
なので、お金を使う以上、増やしていくことも考える必要があるわけです。
で、「そのお金を増やすにはどうするか?」と言えば、これは利益を出していくしかありません。
もちろん。銀行からお金を借りて増やすという方法もありますが、貸す側の銀行からすれば、「貸したお金を返してもらえるか?」が大事で、その財源としてやはり利益が出ているかどうかを見ますので。
「お金を増やすには利益が必要」を貸借対照表でざっくり解説
お金を増やすのに、利益が必要なことはわかったけど。
どうして利益が必要なのか?
これを貸借対照表からざっくり考えてみます。
以下に出てくる貸借対照表では、わかりやすさを追求するため、必要部分以外の残高は動いていないものとして考えます。ここでは現金商売をイメージしていただければ。
貸借対照表の「利益」とつながっているのは?
本来は貸借対照表ってこういうのなんですが、
もう少し簡単にしてみます。(「貸借対照表 簡単にできる」と検索いただいているようですし。きっと意味は違うのでしょうけど。)
では、こんな感じで。
この貸借対照表の下の方にある「当期純利益」というのは、損益計算書にもあり、「貸借対照表と損益計算書は、実は利益でつながっているんだ」ということがわかります。
利益が増えるとどこが増える?
ということで。損益計算書の「税引後当期純利益」が増えると、貸借対照表の純資産にある「当期純利益」も増える。
それとともに「純資産の合計」も増えますし、さらに「総資産(負債と純資産の合計)」も増える、となるわけです。
貸借対照表の左と右は必ず一致する
もう少し続きます。
貸借対照表の左側の資産合計(総資産)は右側の総資産(負債と純資産の合計)と必ず一致するので、資産の合計も増えることになります。(負債が減るというのは考慮外)
資産が増えるということは、
- 資産を買っていれば、(利益で増えたお金で)買った資産が増えている
- 何も買ってなければ、お金が増える
ということで。お金を増やすには、やはり利益が必要だということになります。
税引後利益の上には何がある?
ようやく、これで貸借対照表の当期純利益を増やすことが必要、だということになったわけですが、そもそもこの利益とはどんな利益なのか?
そこで損益計算書を見てみます。
貸借対照表につながっている利益は「税引後利益」。
つまり、税金を精算したあとの利益です。
ということは、お金を増やすには、そもそも税金を払う必要があるということになります。
ということで。税率を27.2%とすると、100のお金を増やすには、実は利益を140出さないといけないということになります。
利益を出して、税金を精算したあとのお金が実際に使えるお金。(給料明細なんかと同じようなイメージです。)
この例は会社ですが、「税金を払っていかないとお金は増えない」という理屈はフリーランスでも同じものです。
覚悟を決めつつ、じぶんで選ぶこと
ということで。「税金は払わなければいけないものなんだ」というのは覚悟しておきましょう。
私も払いたくないですが、前述の理由から覚悟を決めています。
「税金払ったから、またお金は増えていく」と思えば、多少前向きになれます。多少は…。
ただ、「どのくらい払うか?」「どうやって払うか?」といったことは、考えてみましょう。
というのも。じぶんなりに税金と向き合っていないと、どうしても「払わされる」という負担感だけになりがちです。
もちろん負担じゃないなんてことはありませんが、ただ、仕事をしていく以上は、払っていかないといけないものですので。
言われるがまま、流されるままではなく、タクトをじぶんで振る。
「払わされる」ではく、「払うものなんだ」と考えてみましょう。
いくら払うか?
例えば、消費税。
通常の計算方法(原則課税)で計算して払うか? 簡易課税で払うか?でいくら払うかが変わってきます。
実際、簡易課税の方が税額が少ないのに、簡易課税のことを知らずに、ずっと原則課税で計算した多い税金を払っていたという光景も目にすることも。
アンテナを立てて、計算方法が2つあるんだとわかるだけでも違います。
それで、「2つの計算方法で何が違うのかわからない??」ということがあれば、税理士に相談してみましょう。
あとは、個人なら老後のためのお金を貯めながら節税するといったことも同じような意味合いになるかと。
フリーランスの年金 足りないところは自分で準備 付加年金・国民年金基金・iDeCo・小規模企業共済 | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog
どうやって払うか?
今はいろんな支払い方ができます。
- 振替納税
- ネットバンク
- クレジットカード
- 現金
- コンビニ納付
- ダイレクト納付
特に銀行の窓口で払っていると、
- 銀行に15時までに行かないといけない
- 銀行で順番を待たないといけない
ということがあります。
支払い方法もじぶんにあったものを選びましょう。
私は、銀行で払うというのは、なしにしていますし、お客様にもおすすめしていません。
自分がやりたくないことをすすめられませんので。
【編集後記】
昨日はセミナーのスライド作成と夕方からスポット相談でした。
【昨日の1日1新】
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