不動産を賃貸している方が亡くなったら、何をしておくのがいいか?
これだけはという点を3つ挙げてみました。
誰が相続するかを早く決める
亡くなった方が不動産賃貸をしていたケースがあります。
相続があれば、遺産分割の話合いをしたあとに相続人の誰かが引き継ぐことになるわけです。
賃貸不動産の相続には、注意点があります。
それは、誰が相続するかが決まるまでは共有扱いになるということです。
それによってどんな影響があるのでしょうか?
たとえば、確定申告。
もし、賃貸不動産を長男が相続すると決まれば、それ以降は長男の賃貸不動産になります。
ところが決まるまでの間は、共有扱いになり、相続人が持分に応じて確定申告をする必要があるのです。

財産分けが決まったら、相続日までさかのぼって長男が不動産収入の確定申告をすればいいかというと、そうではありません。
相続日から賃貸不動産を引き継ぐ相続人が決まるまでは、持分ごとに確定申告をしないといけないのです。
これはかなりめんどうです。
そこで、相続後、もし不動産賃貸があるようなら、早めに対応。
ひとまず、賃貸不動産だけでも誰が引き継ぐかを決めて、遺産分割協議書をつくるのも手です。
すべての財産を見つけてから財産を分けようとすると、ある程度の時間が必要ですから。
賃貸不動産だけをすぐに決めて遺産分割協議書をつくる。
それとは別に不動産以外で分割協議書をつくって…と遺産分割協議書が2つに別れてもいいのです。
遺産分割協議書があれば、相続登記をすすめることもできます。
いちばんは生前のうちに遺言書をつくっておくことです。
そうすれば、今のようなはなしを考えることなく、相続日から賃貸不動産を引き継ぐ相続人が決まります。
収入口座を連絡する
銀行が口座名義の方が亡くなったことを知ると、口座凍結されるというのは、聞いたことがあるかもしれません。
口座凍結がされれば、財産分けの話合いが終わるまで、その口座での一切の入出金ができなくなります。
不動産収入の入金があったとしても、その口座では受付ができなくなるということです。
もし、賃貸物件について銀行からお金を借りていれば、その返済もできなくなります。
なので、相続があった場合には、相続人の方が銀行や関係する取引先に連絡をして、口座凍結により銀行口座への振り込みができなくなることを早めに伝えておく必要があります。
管理会社が入っていれば、集金をしてくれていて対処しやすいかもしれません。
ただ、駐車場賃貸などで直接口座に入金されるような場合は、借主から「家賃が振り込めない」と連絡を受けてから状況を理解するというケースもあるので気をつけましょう。
もし、収入が直接口座に入金される場合は、相続人の代表口座に振り込んでいただくよう借主の方に早めに連絡するのがいいでしょう。
青色申告の届出をする
賃貸不動産を相続人が引き継いだ場合、確定申告が必要になります。
そこで確認しておきたいのは青色申告。
不動産は相続することができますが、資格などは相続の対象にはなりません。
すると、青色申告の権利も相続はできず。
もし、期限までに青色申告の届出書を出さない場合には、その年は白色申告になってしまいます。
お金の支払いなく最大で65万円(55万円、10万円)の控除を受けることができないのは、大きなデメリットです。
なので、相続があったら青色申告の届出書はすぐに税務署に提出するようにしましょう。
なお、青色申告の提出期限は次のように決まっています。
- 相続日がその年の1月1日から8月31日まで → 死亡の日から4か月以内
- 相続日がその年の9月1日から10月31日まで → その年の12月31日まで
- その死亡の日がその年の11月1日から12月31日まで → その年の翌年の2月15日まで
もし、賃貸不動産を引き継ぐ相続人が、すでに青色申告を選んでいる場合には、提出の必要はありません。
ということで、賃貸不動産を相続する場合の注意点をまとめてみました。
参考にしていただければ、うれしいです。
【編集後記】
昨日はオフ。早朝に長男(10)たちとサッカーの練習。
その後、午前中に予約していた卓球をしに刈谷体育館へ。
周りの人はみんな本気モードな人ばかりでしたが、マイペースで楽しみました。
カラダを動かす予定多めな午前中でした。
午後に家族でスタバに行ってゆっくりしてから、買い物へ。
ユニクロのヒートテックイージーパンツが履き心地が良く、春バージョンを手に入れました。
スーツは着ませんけど、ユニクロのパンツは、ほぼ毎日履いています。
【昨日の1日1新】
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刈谷市体育館で卓球
スタバ いちご桜ソイラテ
ユニクロ ウルトラストレッチパンツ