「相続税の試算は一度やっておけばいい」とは言えない理由。

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相続対策の一歩目として、相続税の試算をやってみる(お願いする)というのがあります。ただ、一度やればそれでいいかというとそうでもありません。その理由をおはなしします。

目次

相続税はいくら?

わたしの考える相続対策は「もめないか?」「払えるか?」「相続税を節税できるか?」の3つ。
ここで相続税を払いたくないから…と節税ばかりを優先すると、財産の分け方が不平等になり、もめる可能性も高くなります。

かといって、何も対策しないで相続を迎えると、あとで思わぬ相続税を払うことにもなりかねません。

「もっと早く聞いていたら小規模宅地等の特例が使えた…」
「2次相続のことまで考えていなかった…」

といったこともあります。

そうならないように、相続対策をしておく必要もあるのですが、その足がかりとして、相続税の試算をしてみることをおすすめします。

相続税の試算をすることで、

・相続の対象になる財産を整理できる
・どうやって財産を分けるか?の足がかりになる
・相続税をいくら払うのか?がざっくりわかる

といったメリットがあるからです。

その相続税の試算、一度やっておけばいいか?というとそうとも限りません。

相続税の試算を一度きりにするデメリット

相続税の試算を一度だけにするデメリットには、以下のようなものがあります。

ルールが変わっている

相続税のルールもどこかで変わることがあります。

たとえば、基礎控除。

2014年までは基礎控除は「5,000万円+1,000万円×法定相続人の数」で計算されていましたが、2015年の相続からは「3000万円+600万円×法定相続人の数」に変わっています。

また、2024年以後の相続からは、過去に贈与した財産を相続税の計算で財産に上乗せする「持戻し」のルールも過去の3年以内にもらった財産だったが、7年以内に変わっています。(実際に7年分対象になるのはもう少し先)

それ以外にも、土地の路線価が上がっている可能性もあり、「地積規模の大きな宅地」の評価方法が出てきたり、タワマンのルールが変更になったりと変わっていることもあります。

もし、10年以上前に一度計算しただけというのであれば、かなり景色が変わっている可能性が高いです。
その当時では対策できたとしても、今だと効果が薄れているでしょう。

だから、相続税の試算をしていても、安心できないわけです。

財産構成が変わっている

相続税の試算で把握できるのはその時点で把握できる財産。
ただ、その後に相続がいつあるかもわからないです。

長く生きる中で、路線価が上がったり、保険金を受け取ったりでお金が増えたりと、財産額が動くこともあるでしょう。
すると、今までは相続税がかからなかったのに、相続税がかかるようになっていたり、当初に試算したときよりも相続税が増えていることもあります。

財産額が多い方ほど影響が大きいところです。
不動産が多い場合には、財産額が増えたことで財産を分けにくくなってしまうこともあります。
中小企業の株を持っている場合には、株価が変わっていることもよくあります。

やはり、相続税の試算をした当時と状況が変わっていることもあるのです。

家族構成が変わっている

相続税の試算をしたときと、現状とで家族構成が変わっているケースもゼロではありません。

相続税の試算をした当時は相続人が3人の子ども。
でも、その後に1人が亡くなっていれば、その子どもが相続人になるのですが、子どもがいなければ相続人が1人減ることになります。

すると、前述した基礎控除や生命保険金の非課税枠にも影響が出てきます。
どう分けるか?にも影響が出てくるでしょう。
相続対策でかけていた生命保険金の受取人がすでに亡くなった夫になったままのケースもよくあります。
見直したほうがいいでしょうね。

また、離婚をした場合にも家族構成は変わりますし、再婚して前妻との間にも後妻との間にも子どもがいる場合には、また別の対策が必要です。

だから、相続税の試算を一度やったから、大丈夫とはいえません。

試算しても意味ない?

一度試算しただけだと、足りないかも…というと、「じゃあ相続税の試算やっても意味ないのでは?」と思われるかもしれません。

ただ、それはちょっと違います。

何もしなければ、

・相続人は誰なのか?
・財産がいくらあるか?
・財産をどう分けるか?
・相続税を払えそうか?
・他の相続人にお金を払って分けられそうか?

といった全体像はつかめないままに相続を迎えることになります。

相続税の試算をしてみることで、全体像がぼんやりとでも見えてきますし、対策することもできます。

財産は動くもの。
ただ、相続がいつあるかもわからない。
となれば、ざっくりとでも知っておくことは欠かせないわけです。

特に前述したような状況変化があれば、最新に見直しておく必要があります。

相続対策はカンタンではありません。
だからこそ、定期的に見直したほうがいいですし、
あとから残された家族が困ることを考えたら手間をかけておく価値はあります。



【編集後記】
昨日はオフ。
買い物で新しいスーパーに
行ってみました。
ただ、いつものほうが
いいかなーと。
近くなので帰りに
寄っていきました。

午後はスターダムの
PPVを視聴。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
RAMU


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