「通帳さえなければバレない?」と考えるのはやめておけ。

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相続になったとき、通帳を確認する場面は多いです。
ただし、通帳を捨てちゃえばわからないでしょ…と破棄するのはやめましょう。
デメリットが多いからです。

目次

「通帳がなければわからないでしょ」

相続があり、相続税の申告が必要になるとき、過去の通帳を確認することがあります。

わたし自身も相続人の方から通帳を見せていただくことがあります。
通帳には亡くなった方が生前にどんなお金の使い方をしていたか?のヒントがあります。

保険料の支払いや趣味、生活費、贈与などなど。
もちろんわからないものもありますけど。

本人が元気なら聞けばいいはなしですが、いない以上、通帳は大きなヒントになります。

ただ、これを踏まえて親から通帳の管理をお願いされた相続人の1人が「通帳がなければバレないのでは…?」と考えて、通帳を捨ててしまおう、と考えるかもしれません。

ただ、これはおすすめしません。意味のない行為だからです。
むしろ、捨てているとわかれば、印象は悪くなります。

通帳を捨てても意味がない

相続人からすると、通帳があるかないかで亡くなった方がどこの銀行に預金口座をもっていたかを把握できます。

その通帳がなければ、見つけにくくはなるでしょう。
ただ、それはじぶんからデメリットを背負ってしまうことになります。

なぜなら、税務署は通帳がなくても亡くなった方の預金口座の入出金の内容を確認できるからです。
銀行に照会をかけることができるのです。

相続税の申告が必要な場合、モレにつながる可能性もあります。

いっぽうで相続人側はどうか?
通帳を捨ててしまえば、相続税の申告をするにしても預金の残高証明書があればともかく、その入出金内容からわかるヒントを見落としている可能性は高いです。
また、通帳に出金内容をメモされていることもあるのですが、それも通帳をすてればわからなくなります。

税理士に申告をお願いしたとしても、税理士が家の中を調べるわけにはいきませんから。
きちんと情報を教えてもらえなければ、どうにもできないでしょう。

結果、税務署から税務調査を受けて、財産のモレがあることを告げられることになります。
追加の相続税とあわせてペナルティも払うことになれば、いよいよ誰も得をしません。

仮に通帳を捨てても、銀行では入出金明細を最長10年分保管することになっているので、請求をすればわかります。
「バレないのでは?」という気持ちから通帳を捨てるのは、意味がないことです。

家族ともモメる

もし、通帳を勝手に捨てたのを相続人の1人が勝手にやったのだとしたら?

さらに状況は望ましくありません。
なぜなら、勝手に捨てたというのであれば、他の相続人から「何か隠しごとでもあるのでは?」と疑われても仕方ありません。

その状態で、相続の話し合いをしたとしても、うまくまとまるものもまとまらないでしょう。

不要なモメごとをおこさないためにも、通帳の管理を任せられたとしても、本人のお金を勝手に引き出すことや通帳を捨ててしまうといったことはやめておきましょう。

なんだかんだで、明らかにすることがいちばんの相続対策になるものです。


【編集後記】
昨日はオフ。ランチ前に外出して新しくできたパン屋へ。
オープン時には混んでいましたが、さすがに1ヶ月経ってある程度落ち着いた感で。
その後に公園でバトミントンを。
ただ、今回は場所を確保できず、外でやったので風が…。

その後、戻ってからは原稿執筆でした。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
ぱんや SUN とえふ


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