音楽を聞くとき、イヤホンが多いけどたまにはスピーカーでも聞いてみたいというのであれば、今回レビューするAnkerSoundcore Motion X600」を部屋に置いてみてはいかがでしょうか。
わたしにとっては大当たりなアイテムでした。とはいえ、イケてるところもあれば、イマイチないところもあるわけで。使用感をお話します。
Bluetoothスピーカーという選択肢
日常、どちらかといえば、イヤホンを使うことが多いです。
音楽を聞くことも、耳から聞いて学習することもあります。それから外出したときには外部の音を抑えるのにイヤホンをすることも。
でも、ヒトの心は変わりやすいもの。
ある日、スピーカーでも聞きたいという気持ちに火がついたのです。
そんな流れでスピーカーを探すことになるのですが、せっかくなら音にこだわってみたいということで、高音質なスピーカーを…とAmazonのブラックフライデーで買ってみたのが「Anker Soundcore Motion X600」。
空間オーディオ対応のスピーカーです。3色あります。
で、12月上旬に届いて2週間近く使ってみたわけですが、どうだったか?
結論からいうと、大当たりでした。買う前に「でかいなー。」と思ったのですが、今にしてみれば性能も申し分なく、その割に手軽なのがいいよね、とすっかり印象も変わりました。
実際に届いてから家族に見せたら、妻からは「ラジカセみたいだね」と言われましたし、長男(9)からも「でかくない?」とも。
いやいや、「見た目だけで判断したらいかんのだよ」といったものの、実はわたしも同じことを考えていたのは、お伝えしたとおりです。
2週間近く使ってみて、いいところとイマイチなところを挙げてみました。
AnkerSoundcore Motion X600のここがイケてる!
まずはイケてるところから。3つ挙げてみました。
空間オーディオが素晴らしい
ボタンは真ん中のスピーカーをはさんで左から、電源、Bluetooth、空間オーディオ、ベースと並び、右側には音量調整、再生・停止というシンプルなデザインです。
空間オーディオでは音が立体的に、スピーカーの前後左右や上下に広がるような感覚で臨場感ある音になります。それでいて50Wという出力ですから迫力もあります。
左から3つ目のボタンをONにするだけで機能するのでシンプルです。じゃあボタンをOFFにしたら空間オーディオは機能しないわけですが、聴き比べてどうか?
正直、空間オーディオを体験したあとでは、もはやこもった音にしか聞こえません。ボタンなくてもいいのでは?と思うほどです。このスピーカーを利用するなら、きっとONにしたままでしょう。
空間オーディオならではの全方位に音を出せる秘訣は、真ん中の小さなスピーカー。小さくてもあるとないではまるで違うでしょう。よく考えられています。
臨場感のある音が好きなわたしにとっては、感動モノでした。この空間オーディオ対応はAirPodsなどで聞ける音とはまた違った味でくせになっています。
ハイレゾ音質で聞ける
このスピーカー、空間オーディオだけでなく、LDAC(エルダック)対応なのでハイレゾで音楽を聞くこともできます。ただし、後述しますがAndroid端末のみです。
LDAC(エルダック)とか、ハイレゾが何なのか?については昨日の記事に書いています。
FIIO BT11レビュー。iPhoneなのにBluetoothでハイレゾ音楽が聞けるようになるアイテム。 | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 OFFICIAL BLOG
Android端末でBluetooth接続をして、HDオーディオのLDACをオンに。
次にAnkerのSoundCoreアプリをインストールし、いちばん上に表示されている「サウンドモード」をクリックし、
オーディオ品質優先(LDAC)にします。データ量が増えるので、利用はWi-Fiのあるところがおすすめです。
MotionX600のテキストの横に「LDAC」のマークがあれば、ハイレゾ音質で音楽を聞けるようになっています。
空間オーディオが立体的に音を出せるなら、ハイレゾは音質がよくなるわけで、この両方に目をつけたANKER、目の付けどころがすばらしいです。
あとこのSoundCoreアプリにはProイコライザーがあり、音域の調整ができます。より音にこだわる方は使ってみてもいいでしょうね。
持ち運べる
Bluetoothスピーカーにある魅力は、持ち運びしやすいということ。このAnkerSoundcore Motion X600、大きめのサイズではあるのですが、持ち運びすることはできます。
実際にわたしもじぶんの部屋からリビングに持っていくこともありますし、長男(9)が使いたいからといってもっていくこともあります。
連続再生時間が12時間。実際に12時間持つかといえば、そこまでもないかなーとも。まぁ、高音質で聞いているのでその影響でバッテリーの減りが早いのもあります。
ただ、部屋で利用するには充分な時間です。一度充電すれば、ケーブルにつないでおく必要はないですし、けっこう自由度は高いかなと。
AnkerSoundcore Motion X600のココがイマイチ…
次にイマイチなところも挙げておきましょう。いいところばかり語ったとて…。イケてないところを知っておくのも大事です。
バッテリー残量がスピーカーでわからない
真っ先に感じたデメリットはこれです。
スマホやタブレット、パソコン。どれもバッテリー残量がわかるので、充電のタイミングがわかりやすく、それが使いやすさにもつながります。
Anker Soundcore Motion X600では、スピーカーでバッテリー残量がわかりません。アプリを見れば残量はわかりますが、そのためにわざわざアプリを見るかといえば見ないでしょう。
掃除機でもバッテリー残量がわかる時代です。充電が必要なら、バッテリー残量がわかるのは常識と言ってもいいでしょう。
…ということで残念ポイントです。
ちと大きい
このAnker Soundcore Motion X600のサイズや重さはこんな感じです。大きさは見てわかるでしょうけど、2kg近くの重さがあります。
サイズ | 縦:81mm 横:310mm 高さ:170mm |
重さ | 1,946g |
イメージとしては、MacbookPro(M4)が1.6kgですから、それよりももう少し重いということです。
サイズもAnkerのBluetoothスピーカー、SoundCore3と比較してみると、サイズの違いがわかります。
まぁ、小さくて軽いほうがいいのですが、性能を考えるとやむを得ないところでしょうね。ただ、取っ手がついていることもあり、前述したように持ち運びはしやすいですし、重くて困るということもありません。
4kgのBluetoothスピーカーもあることを考えると、むしろ軽いほうかも…と考えることもできます。
あとスピーカーの取っ手は固定されていて、前後に動かすことができません。動かせれば高さは変わるのでしょうけど、そうではないです。
わたしは部屋の棚の上に置いているので、そこまでデメリットには感じていませんが、取っ手がジャマで収納しにくいという声はあるかなーと。
起動音が大きい
スイッチを入れたり、切ったりするときに音楽が流れる設定にしておくことができますが、この起動音がなぜか大きい。
もう少し小さくてもわかるやん。とは思いますけどね。
SoundCoreアプリの音声プロンプトをオフにすれば消すことはできますが、起動音があったほうがいいなら、音量が大きく調整もできないのはデメリットです。
iPhoneではハイレゾ音楽を聞けない
iPhoneを使っている方には、残念なお知らせになります。
このスピーカー、ハイレゾ対応だというはなしをしましたが、これは入力側がAndroid端末であることが前提なのです。
LDACの設定はAndroid端末の場合は、SoundCoreアプリでサウンドモードから設定するのですが、
iPhoneのSoundcoreアプリで同じ画面を表示してみると、「サウンドモード」の設定表示がないのです。つまりiPhoneやiPadなどiOSでは、LDACには非対応でハイレゾ音質を味わうことができないということです。
ただし、iPhoneの場合でも解決策はあり、最初のほうでこのスピーカーはLDACでのハイレゾ対応というはなしをしました。
ならば、Bluetoothでの伝送方法をLDACに切り替えることができれば、ハイレゾ音質を楽しむことができます。
わたしはFIIO BT11を手に入れて、iPhoneでもハイレゾを楽しめる環境にしました。この方法は昨日の記事でもお伝えしています。
FIIO BT11レビュー。iPhoneなのにBluetoothでハイレゾ音楽が聞けるようになるアイテム。 | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 OFFICIAL BLOG
そのままでは大きなデメリット。ただ、条件が整えればデメリットは回避できるということです。
ということで、AnkerSoundcore Motion X600を利用してみて感じたメリット、デメリットを挙げてみました。デメリットもあるのですが、個人的には当たりアイテムでした。
新たな音の体験をしてみたいということであれば、手に入れてみてはどうでしょうか。執筆日現在で、最安はYahooショッピングの19800円でした。またAmazonなどでもセールがあるかもしれませんけど。
【編集後記】
昨日はオフ。午後から長男(9)とボーリングに行く予定でしたが、長女(16)に熱が出て、妻にも予定があったので、予定中止で病院に付き添い。安静にしてもらい、わたしも自宅で過ごしました。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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