FIIO BT11レビュー。iPhoneなのにBluetoothでハイレゾ音楽が聞けるようになるアイテム。

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iPhone(15以降)でも、CD音質(16bit/44.1kHz)よりも高音質なハイレゾ音源(24bit/96kHz)を楽しむこともできますが、有線接続がキホン。

今回レビューするFIIO BT11のようなBluetoothトランスミッターを使うことで、iPhone(15以降)でもハイレゾ音源を聞くことができます。

以下のiPhoneはiPhone15以降です。

目次

iPhoneではハイレゾの曲を聞けない?

せっかく音楽を聴くならより高音質で聴いてみたい、と思うのはきっとわたしだけではないでしょう。

「いやいや、フツーに聞ければいいよ」というのであれば、この記事を読んでもあまり参考にはならないでしょう。閉じていただいて大丈夫です。

でも、興味あるというなら、引き続きお付き合いをいただければうれしいです。

ということで。

音楽配信のサブスクは数多くあり、そのなかでロスレスやハイレゾ(正確にはハイレゾ・ロスレスといい、高解像度の音源のこと)などといったことばも耳にしたことがあるかもしれません。

たとえば、Apple Musicでもロスレス、ハイレゾロスレスの表示があります。

Amazon Musicだと、Ultra HDがハイレゾ。ハイレゾとは別に映画でもおなじみのドルビーアトモス対応の曲も配信されています。

ロスレスやハイレゾの意味は、他サイトに詳しく書いてあるのでそれを見ていただくとして、ここではざっくりと血ギアを挙げておきます。

スクロールできます
項目ロスレスハイレゾロスレス
音質CD音質(16bit/44.1kHz)~最大(24bit/48kHz)最大(24bit/192kHz)
データ量多い(1曲20〜30MB)すごく多い(1曲数百MBも)
再生環境Appleの内蔵スピーカー、有線イヤホン外部DAC接続、ハイレゾ対応イヤホン、スピーカー

音楽配信サービスは、データを配信するので通信料を考慮してデータ容量を圧縮しています。曲を聞くときには、その圧縮されたデータが解凍されるわけです。

このとき、圧縮率をさげてちょっとデータは重いものの、もとの音質を再現できるのがロスレス。CDの音質(16bit/44.1kHz)と遜色がないとされています。

これに対してハイレゾはCDの音質(16bit/44.1kHz)のいずれかを超える音源データということになります。削ぎ落とされる部分がないため、音質もよりいいものになります。

LPCM 換算でサンプリング周波数、量子化bit数のいずれかがCDスペックを超えていればハイレゾオーディオとする。

48kHz/24bit →(CD スペック同等/CDスペック超)→ ハイレゾオーディオ
96kHz/16bit →(CD スペック超/CDスペック同等)→ ハイレゾオーディオ
96kHz/24bit →(CD スペック超/CDスペック超) → ハイレゾオーディオ
48kHz/16bit →(CD スペック同等/CDスペック同等)→ 非該当
96kHz/12bit →(CD スペック超/CDスペック未満)→ 非該当
32kHz/24bit →(CD スペック未満/CDスペック超)→ 非該当

25JEITA-CP第42号 より

iPhoneにも設定があります。設定→アプリ→ミュージック→オーディオの品質をクリックすると、

高音質(Appleが開発したAAC)、ロスレス、ハイレゾロスレスと表示されているのがわかります。AACというのはiPhoneでよく耳にする音質。で、下に行くほど高音質になるのですが、データ量もその分増えるというイメージです。

ここでハイレゾロスレスを選ぼうとすると、外部ハードウェア(DACなど)を推奨とされています。つまり、iPhoneだけではハイレゾの音で聞くことはできないのです。

じゃあiPhone(15以降)でハイレゾの曲をどうやって聞くのか。

・iPhoneにハイレゾ対応の有線イヤホンをつなぐ
DACを使う

という選択肢になります。

すると、「AirPodsなどのワイヤレスイヤホンではどうなる?」という疑問がわくかと思います。

実はワイヤレスイヤホンでは、iPhoneでハイレゾロスレスの設定をしても、同じ音質で音楽を聞くことができないのです。

なぜなら、iPhoneとワイヤレスイヤホンはBluetoothで接続されています。Bluetoothでイヤホンに飛ばすときに曲のデータが圧縮されています。(コーデックともいいます。)

有線接続に比べるとデータの伝送速度は遅いですから、遅延がないようデータを圧縮して飛ばすのです。そのときのiPhoneの接続コーデックはAACという規格。

いくらApple Musicでハイレゾ音源を再生しても、Bluetoothで伝送すると『16bit/44.1kHz』に変換されてしまうのです。すると聞こえてくるのはハイレゾではないということに…。

それでも充分にいい音ではあるのですが、ロスレスやハイレゾは内蔵スピーカーやUSBデジタル出力の場合に可能。Bluetoothでは、なしえなかったのです。

話はそれますが、Android端末はハイレゾ音質にも対応しています。

我が家にある数少ないAndroid端末であるFire Max 11。

設定→Bluetooth→スピーカーを選び、HDオーディオにあるLDAC(エルダック)をONにします。(ハイレゾ音質で聴くには、音源、プレーヤー、イヤホン(出力先)のすべてがハイレゾ対応の必要があります。)

LDAC(エルダック)はソニーが開発したBluetoothコーデック技術で、ハイレゾ音源をワイヤレスで伝送することができます。

iPhoneでもLDAC(エルダック)を使えれば、ハイレゾ音源をハイレゾ対応イヤホンに送ることができるのですが、現状、Apple製品ではLDACは非対応。

ただ、iPhoneからのハイレゾ音質を実現できるアイテムに出会いました。FIIOのBT11というアイテムです。

FIIO BT11でiPhoneから

FIIO(フィーオ)のBT11とは高音質コーデック対応のトランスミッターで、こういったアイテムです。今にも無くしそうなくらいに小さいし、中華製なのでどうなの?と思ったのですが、気になったら試す主義なので。

iPhoneやiPadなどにUSB-Cで接続し、Bluetoothでデータを送る前にLDACなどの高音質コーデックに変換して伝送してくれるのがこのアイテムです。

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これをiPhoneやiPad、Macに接続します。この時点では赤と青のランプが交互に点滅しているかと思います。

次にiPhoneにFIIO Controlというアプリをインストールします。ただ、このアプリ中華製だからなのか、アプリから操作できるような設定は一切ありません。なので、評価も低いのでしょうね。このアプリは現状、つなぐときだけ必要なアプリです。(今後バージョンアップもあるとか。)

インストール後、ペアリングをするのですが、その前にBluetoothのコーデックを選択しておきます。この中にLDAC(エルダック)もあります。まぁ、全部選んでおいていいんじゃないかと。

iPhoneのBluetoothコーデックはAACとSBCで、この中にはありません。

ペアリング後にBT11のLEDライトがつきます。コーデックの規格によって色が違うのでわかりやすいかなと。

・SBC:青色(点滅)
・aptX/aptX LL:紫色(点滅)
・aptX HD:黄色(点滅)
・LDAC:白色(点滅)※ソフトのバグで空色で表示されます。
・aptX Adaptive/aptX Lossless:緑色(点滅)
・ペアリング中:赤色と青色(交互点滅)
・再接続待機中:青色(高速点滅)

これは青色なので、SBC。LDACで接続できていない状態です。(画面はiPadPro2024)

青にも見えますが、この明るい青色(空色)だと、LDACで接続ができている状態です。

確かにスピーカーから出力される音は、かなり音質がよく、音楽を聞くのもNetFlixを見るにも音を楽しめるようになりました。最近は音楽を聞く時間も増えて、ゲームの時間が減ったほどです。

これでiPhoneやiPadからでもBluetooth接続でハイレゾ音源を聞けるようになった…はずです。

Amazon Music Unlimitedでハイレゾ音質をチェック

iPhoneやiPadからBT11を使ってLDAC伝送ができるようになったものの、本当にLDAC伝送ができているかは、なんとも言えません。

高音質の音の違いが聞き分けられればいいのでしょうけどそうでないので、実際に接続できているのか?を確認してみます。Amazon Music Unlimitedで音楽をかけると、どういう流れでデータが伝送されているかがわかるのです。

まずは

・音楽配信サービス
・iPhone
・対応スピーカー(イヤホン・ヘッドホン)

の3つをすべてハイレゾ対応にする必要があります。

イヤホンやヘッドホン、スピーカーがハイレゾ対応かどうかは「ハイレゾロゴ(Hi-Res Audio ロゴ)」でもわかります。

次に音楽配信サービスの設定も変更します。

まずはAmazon Musicの設定からストリーミング設定を変更し、

最後に出力先、対応のワイヤレスイヤホンを使うのも手ですが、先日買ったスピーカー「Anker Soundcore Motion X600」でハイレゾ出力の設定をしました。

また、別記事にしようと思っていますが、このスピーカー、50W出力ということもあって大きめ、昔のラジカセのようですが、見かけで判断してはダメとはまさにこのこと。この性能でAmazonのブラックフライデーで16,290円とはコスパよすぎで大当たりでした。またセールもやるかと。

で、この3つの設定が終わったら、曲をかけてみます。

左下の黄色いマーク「ULTRA HD」のマークや「…」をクリックしてみると、

音質の状況を確認できます。音質、端末の性能、現在(出力状況)がすべて24bit/96kHzとなっていて、ハイレゾで聞けていることがわかります。

別のケースもみておきます。

この曲だと音質が16bit/44.1kHzなのでCD音質です。端末はハイレゾ対応(24bit/96kHz)ですが、音質がCD音質なので出力もCD音質になります。端末(iPhone+BT11)の性能をを出し切れていない状態です。

ということで、なんだかんだで買ってよかった一品。今後のバージョンアップも期待できます。

よりいい音で楽しみたいというこだわりのある方、ぜひ試してみていただければ。

BT11、コンパクトなので使いやすいですし、Yahoo!ショッピングのコジマYahoo!店で割引なんだかんだで7,000円ちょっとで買えましたので。コスパはいいかと思います。(Yahoo!は今見たら品切れでしたね。)

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【編集後記】
昨日は税理士業をやってから、外出。買い物をしてから近所に写真撮影にも。夜は机の下のケーブル関係をラックに収納して整理。かなりすっきりしました。妻や長男(9)に部屋のまちがい探しとして質問してみたところ、答えてもらえませんでしたけど…。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
Amazon Music Unlimitedで排他モード

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