音のないカフェに行ってきました。筆談カフェ。当たり前がない空間を体験してみるのもおすすめです。
カフェで話し声がするのは当たり前
わたしの楽しみの1つにカフェに行くというのがあります。このブログをカフェで書くことも。
通常、カフェの環境というと、店員の方がいて、カフェでドリンクを楽しんでいる方もいれば、会話を楽しみに来ている方もいらっしゃいます。

わたしはひとりで行くことが多いですが、まったく静かな環境でなくても問題なく、多少音がする環境にも慣れています。
とはいえ、大きな声で話す方、電話で話している方、パソコンに向かって話す方など見かけることもあり、気になることはあります。
そのときはAirPods Proをつけて外部の音を抑えることもあります。(完全とはいきませんが、ある程度は大丈夫です。)
と、いうことで。カフェで話し声がないほど静かということはなく、そのような環境にも慣れていますが、逆に声もしないようなカフェはどうなんだろう?
ということで行ってみたのが、冒頭の写真にもある筆談カフェです。

筆談カフェはとがりまくったカフェだった
ここからは筆談カフェの体験談を語ってみます。
今回行った筆談カフェは、桐林館喫茶室といって三重県いなべ市にあります。
事前の予約を市ておくのがおすすめです。予約は公式LINEからできます。
電話での対応をしていないというところも気が合うなと。
筆談カフェは、昭和12年に建てられた「阿下喜町立尋常小学校」を取り壊しせずに再利用した建物に入っています。

校舎の入口から建物に入ると、

小学校のように下駄箱があり、靴を脱いで上がります。

今日が3月3日ということで、ひな人形が飾ってありました。突き当りを左に、

廊下を歩いて教室に入ると、

教室の状態で残されています。リニューアルはしているでしょうけど。その隣には校長室がありました。

逆に、入口入って突き当りを右に曲がって進むと筆談カフェがあります。

営業時間が木曜日から日曜日、13時から16時というのもとがっていて、とてもいいです。
筆談カフェは文字通り、音声のやりとりをしないで、ジェスチャーや手話など声のない会話を楽しむ空間というのがコンセプト。

このように説明もすべて文字でのやりとりです。

注文のしかたも説明がありますが、店員さんが教室の外に出てきてくれて声でルールを教えてくれます。外なら音もOK。写真も撮って大丈夫と教えてくれました。

いよいよ、ここから店内に入ります。
ここから先は声で会話をしないので、筆談ですすめていきます。
あ、すでに筆談でした…。ちょっと言いたかっただけです。
で、中にはいると、小学校の机がいくつか並んでいます。机にはメニューが置いてあります。

水など必要なものは、セルフです。

机の上にあるのは右からメニュー、ノート、オーダーシート。

ノートの上にあったカードが注意事項になっています。声を出さないといっても、くしゃみなどはOK。

おしゃべり禁止というのではなく、音声でやりとりしないという言い方にもいい意味でこだわりがでているかなと。お店のコンセプトはあってもルールがキツすぎると、楽しめないですからね。
キホンは筆談。そこは徹底しています。

我が家が座ったテーブル席にも同じようにメニューなどがありました。

オーダーシートに注文を書きます。名前を書くところもあって、書かないでいたら、長男(9)にジェスチャーで名前のところを指で指して「書いて」と注意されました。

書かなくてもいいとは思うのですが、まぁ小学校の雰囲気もあり、名前を書いて長男(9)のアドバイスに乗っておきました。
メニューも家族で声を出さずにジェスチャーで相談しながら、

筆談やジェスチャーをしながら選んでいきました。

音へのこだわりはさらに徹底されていて、耳栓やイヤホンを使うこともできます。

耳栓はこんな感じで。別の方がヘッドホンをして、無音の空間を楽しんでいました。

注文が決まったら手を挙げてもいいのですが、教室の広さなので伝えにいってもいいかと。このときのやりとりもホワイトボードに書いてやりとりしていました。

そして、筆談しているうちに頼んだものが出てきました。
で、わたしが注文したのは、コーヒー牛乳とたまごコッペです。学校給食の懐かしさを味わいたくてあえてこだわりました。やっぱ給食もいいなと。

妻は小倉バターコッペとアップルルイボスティー。

子どもたちはコーヒー牛乳とガトーショコラを1つずつ。

飲食しつつ、途中の会話も筆談です。筆談で絵を書いてしりとりしていましたし、

ノートの適当なスキマに書いていました。「いらない?おかないっぱい?」の文字に長男(9)はうなづいていました。

で、一度やるとけっこう楽しくなり、長男(9)が今度は会話を返す番だとノートに何か書いていました。この間、音での会話はありません。

手書きするのは得意ではありませんが、不思議と音声なしで会話するためのやりとりも楽しめましたね。
お店を出るときには、店員さんが扉の外に出てわざわざ見送ってくださいました。
で、扉を超えれば音での会話が戻ってきます。
とがりまくったカフェ でもそれがいい
ということで、筆談カフェを体験してきたわけですが、あらためて実感したのは
・声を出せるという当たり前の環境がないときにどう表現するか
・声を出さないから目で合図したり、手を使って伝える
・筆談で鉛筆をもつから、絵を書いたりと想定外の方向に行く楽しさ
といったところです。実際に長女(15)が絵を書き出したところを1枚。

声のやりとりがあるのは、日常では当たり前ですが、そのあたり前がなくなったときに、ヒトはまた違ったやり方をいろいろ考えます。
そのやり取りもカラダを使ったり、筆談したりと人それぞれ。思うようにできず、うまくいかずで笑顔も増えてやり取り自体も楽しめました。
音のない非日常を味わうことで、音のある日常により深みが出るのではないかと改めて実感。
ということで、筆談カフェ、おすすめです。
ご興味あればぜひ行ってみていただければ。また、いなべ市に行く機会があれば行こうかなと。
【編集後記】
昨日はオフ。午後から長男(9)と外出。夜は2人で長男(9)の好きなうどんに。行きにくい場所だったからかお店はガラガラで快適でした。味も美味しくてよかったなと。穴場を見つけました。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
どんどん庵 しょうゆカツ丼