デジカメでは、そのカメラのマウントにあったレンズだけでなく、フィルム時代のレンズを使うことができます。
オールドレンズといわれるもので、ピント合わせは基本マニュアル設定です。ただ、アイテムを使うことでAF(オートフォーカス)で撮影することもできます。
オールドレンズで撮影するには?
オールドレンズというのは、フィルム時代につくられていたレンズです。
今のレンズのようにハッキリと映るというよりは、ふんわりとした写真が撮れます。最近のレンズに比べるとレンズが安めで試しやすいのが特徴です。LeicaのSUMMILUX(ズミルックス)などの例外もありますが。
というと、マウントが違うのに「持っているカメラに昔のレンズを着けることなんてできるの?」と思われるかもしれません。
確かにレンズを買うときには、SONYのカメラにあったマウントのレンズをチェックするものですから。
確かにマウントの違うレンズを直接カメラ本体に装着することはできません。でも、別売りのマウントアダプターをカメラに着けることで、ミラーレスのカメラでもオールドレンズを使うことができます。
写真のレンズはPentaxのSuper Takumar(スーパータクマー) 50mm F1.4(M42マウント)。オールドレンズです。
1964年から1975年にかけて製造されていたんだとか。ちなみにわたしが生まれた年が1975年なので、生まれる前に利用されていたレンズということになります。
それはそれとして。
M42マウントは今のカメラレンズのようにひねって着脱するタイプでなく、ネジ式でカメラ本体に装着するタイプ(スクリューマウント)です。
SONYのカメラ、私の持っているα7ⅣはEマウントとされているので、オールドレンズを使った撮影をする場合、M42→Eマウントの変換アダプターをつけて、はじめて撮影できることになります。
どのマウントアダプターを使うかは、オールドレンズのマウントとカメラのメーカー等によって変わります。
間違えて買わないように気をつけましょう。
オールドレンズの入手方法
ということで、デジカメでオールドレンズで撮影できることはわかったものの、肝心のオールドレンズをどこから入手するのか?
オールドレンズはすでに製造が終了しているレンズ。なので新品はなくすべて中古。
ネットやマップカメラなどカメラ専門店の店頭で買うことになります。
ちなみにGoolgleでオールドレンズの名称を検索してみると、Amazonや楽天、マップカメラ、メルカリなどが中古品で出しているのがわかります。
基本、こういうところから入手することになります。
注意したいのは、中古だけにレンズの品質がわかりにくいことです。美品、良品など品質が表示されていますが、カメラ専門店はともかく、個人売買の場合はどこまで信用できるかは未知数。
買ってからカビがあったり、ホコリが入っていたということもあるようです。写真をたくさん掲載してくれているところから買うのがおすすめです。
わたしは楽天に出ていた中古レンズ店から入手しましたが、こればかりは買ってみないとわかりません。
今回、入手したオールドレンズはこちらです。最近のレンズに比べるとかなり安いのがわかります。
- Super-Takumar 50mm F1.4 6,000円
- Super-Takumar 135mm F2.5 9,900円
で、今のところ映りで気になったところはありません。
まぁ、オールドレンズを買うなら多少の割り切りも必要です。
「TECHART LM-EA9」でオールドレンズでAF撮影
オールドレンズのもう1つの特徴、フォーカスは最近のカメラとは違ってマニュアルフォーカスです。
わたしがマニュアルフォーカスを使うのは、Zoomなどオンラインで利用するときくらいです。
マウントアダプターをつけてオールドレンズを使って撮影するなら、手動でピントを合わせることになります。
これが味があって楽しいという方もいるでしょう。
ただ、わたしは他のレンズと同じようにオートフォーカスがいいかなと思い、アイテムを投入しています。
それが電子マウントアダプター。SONYのカメラだと「TECHART LM-EA9」です。
(メーカーごとに商品が違い、たとえばニコンの場合は、「TZM-02」という別商品になります。)
こちらでじぶんのカメラの対応があるかをチェックしてみていただければ。
これをカメラにつけることでオールドレンズでもAF(オートフォーカス)撮影に変えることができます。
オールドレンズを使う場合は、「カメラ本体」→「マウントアダプター」→「TECHART LM-EA9」→「オールドレンズ」という順で装着します。
最新のレンズに比べると速さは少し劣るかもしれませんが、顔検出、瞳AFもできます。対応のレンズなどとも干渉なく使えています。
オールドレンズの距離目盛を「無限遠」にしておくとAF(オートフォーカス)になります。また、手動でピント調整してマニュアルフォーカスとして利用することもできます。
「TECHART LM-EA9」にはもう1つメリットがあり、着用しておくことでレンズの最短撮影距離を縮めることができます。
レンズでなく「TECHART LM-EA9」が前に繰り出すことで、最短撮影距離が短くなるしくみです。
買ったマウントアダプターと噛み合うかどうかが不安なら、焦点工房のサイトでセット販売されているものを買うのもいいでしょうね。「TECHART LM-EA9」とマウントアダプターがセットで売っているので。
「TECHART LM-EA9」は安価で映りのいいオールドレンズと違って、5.7万円とちょっと高いですが、毎回ピントを合わせなくてもAFが効くので投資の価値はありました。
デメリットは「TECHART LM-EA9」をつけると多少は重くなるということです。
たとえば、「Super-Takumar 55mm F1.4」(245g)+ 「TECHART LM-EA9」(130g)+マウントアダプター(100g)=475gです。
まぁ、今持っているTamron 28-200mm F 2.8-5.6のレンズの重さが575gなので許容範囲ではありますが。
ということで、オールドレンズで撮影することでカメラをより深く学ぶこともできます。今のレンズとはまた違った映りも楽しめます。
オールドレンズでの撮影をやってみたいという方には、参考にしていただけるとうれしいです。
最後に今日撮ってみた作品を載せておきます。オールドレンズだとフレアやゴーストなんてのも味なので、それはまたどこかでネタにします。
店内の照明
【編集後記】
昨日は午後に個別コンサルティング。夜は届いた新アイテムを使ってカメラ撮影。ボケ具合もよく楽しめました。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
TECHART LM-EA9
K&F Concept M42マウントアダプター
Pentax Super Takumar 55mm F1.4
Pentax Super Takumar 135mm F2.5