今使っているSONYのα7Ⅳでは、スーパー35mmモードを利用した撮影を楽しめます。
35mmモードで撮影の幅が広がります。これからカメラをはじめてみたいという方向けにそのメリットをお話します。
スーパー35mmモードとは?
スーパー35mmモードというのは、SONYのα系のカメラについている機能です。
この話をする前に、カメラに入っているセンサーの話をしておきましょう。
カメラにはセンサーがあり、そのサイズはカメラによって異なります。今、わたしが使っているカメラα7Ⅳはフルサイズのセンサーなので、いちばん大きなセンサーサイズ。SONYのカメラだとα6700やZV-E10などは、センサーサイズがAPS-Cになります。写真ファイルのサイズも冒頭の写真のように違います。
次に焦点距離。
カメラにはレンズがあり、レンズごとに焦点距離の範囲が決まっています。
単焦点は24mmのように焦点距離が決まっていますので、距離を調整したい場合には、じぶんの足で前に出たり、後退する必要があります。
いっぽうでズームレンズは28-200mmのようにその範囲内なら自由に調整できるわけです。
ここで、スーパー35mmモードというのは、APS-Cで撮った場合を想定したモード。
APS-Cとフルサイズではセンサーサイズが違うため、同じレンズを使っていても、画角の広さが変わってくるのです。具体的には、APS-Cのほうが画角が狭くなり、レンズの焦点距離の約1.5倍相当になります。
たとえば、α7Ⅳで「35mm」の焦点距離の単焦点で撮影し、スーパー35mmモードに切り替えると、APS-Cの焦点距離52.5mmで撮影したのと同じ画角になります。
画角はレンズの焦点距離だけでなく、センサーサイズの大きさでも変わるということです。
スーパー35mmモードを使うと
実際にα7Ⅳを利用して、通常の撮影をした場合と、スーパー35mmモードを使った場合の画角を比較してみました。
スタジアムは広いのでメインスタンドから200mmで撮影すると、左の写真サイズが最大ですが、スーパー35mmモードを使うと、1.5倍ズームでより遠くをハッキリ撮ることができます。
SONY α7Ⅳ Tamron28-200 F2.8-5.6 (フルサイズ200mm)
SONY α7Ⅳ Tamron28-200 F2.8-5.6 (スーパー35mmモードで300mm)
ズームレンズでは望遠にしておいて、あと少し寄って撮りたいということがあるのですが、APS-Cモードにボタン1つで切り替えることができるのが便利です。
SONY α7Ⅳ Tamron28-200 F2.8-5.6 (フルサイズ200mm)
SONY α7Ⅳ Tamron28-200 F2.8-5.6 (スーパー35mmモードで300mm)
1.5倍寄れるので、小さな部分を狙ってピントを合わせやすくなります。例えば、スーパー35mmモードを使うと、200mmに比べて、よりピント位置を特定して合わせやすいのです。
SONY α7Ⅳ Tamron28-200 F2.8-5.6 (左スーパー35mmモードで300mm)
デメリットもあり、APS-Cで撮っているのと同じことになるので、画素数は落ちます。
α7Ⅳの場合、フルサイズだと3300万画素ですが、スーパー35mmモードにすると1400万画素ほどに落ちます。ただ、写真を見てもそれほどわからないかなと。
少なくともわたしが利用するサイズの写真であれば、画素数の影響はそれほどないです。
まぁ、わかる方にはわかるかもしれませんけど。
スーパー35mmモードにボタン1つで切り替え
そのスーパー35mmモード、どこで切り替えるのか。
メニューから「画質」→「APS-C S35撮影」をタップします。
APS-C S35を選び、ONやオート、お好みで設定しておきます。ただ、毎回これを操作するのはめんどくさいので、
セットアップからカスタムキーでスーパー35mmモードを特定のボタンに割り当てておきます。
わたしの場合は、このボタンで切り替えができるようにしています。
スーパー35mmモードはフルサイズのカメラを買ったらぜひ試してみていただきたい機能です。
これからカメラを始めようという方の参考になればうれしいです。
【編集後記】
昨日は午後から個別コンサルティング。数年前からブログをご覧いただいていた方ではじめてお目にかかりましたが、おかげで楽しく話せました。終わってから長男(8)の習いごとのお迎えなどを。メガネのフレームが折れてしまいました…。修理できそうな感じですけど、ダメなら新調しようかと。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
とある依頼
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