カメラで天気のいい日に写真を撮るなら、NDフィルターをつけたほうがいい場面もあります。
NDフィルターは光の量を減らすことができるのです。
入門者の方にむけて、その効果をまとめてみました。
カメラでは明るいと白飛びする
カメラで写真を撮るときの明るさは、
- F値
- シャッタースピード
- ISO感度
という3つを調整して決めます。
F値を小さくすれば背景ボケの写真が撮れ、大きくするとハッキリした写真になります。
たとえば、F1.8だと背景ボケの写真が撮れますし、F11だとボケ感はなく、全体がはっきりした写真が撮れます。また、明るさは暗くなります。
シャッタースピードを上げれば、シャッターが開いている時間が短くなるので暗くなります。
ISO感度は100→6400と大きくなるほど、写真が明るくなります。(ISO6400を超えると写真にザラつきが出る)
逆に50や100など小さくすれば暗くすることができます。ISO感度は通常オートにしています。
そうして明るさを調整すればいいのですが、ときには光の多すぎる場所もあり、前述した3つの調整では限界があることも。
たとえば、この写真はかなり光が多く明るすぎる状態です。
背景ボケになるような写真を撮ろうとすれば、F値は小さくします。たとえば、F1.8にすると明るくなります。するとISO感度が最小の100になってもこの状態です。
そこで、シャッタースピードを上げます。すると光の量を減らすことはできます。シャッタースピードは1/4000にしています。
これはこれでいいのですが、シャッタースピードを遅くして撮れる写真というのもあります。
例えば、左のような水の流れは、シャッタースピードを遅くしないと撮ることができません。
このような場合に、レンズに入る光の量を減らすのにNDフィルターを使う手があります。
NDフィルターを使ってみる
まさにこの夏のように、日中は光の量は多いです。
先程の写真を見てもわかるようにシャッタースピードを遅くして、ISO感度を一番低くしても、白飛びして真っ白な明るさになってしまいます。
その対策としてNDフィルターを使う手があります。このようにレンズフィルターが黒っぽくなっています。
NDフィルターを使うと、
背景ボケの写真をとりたい
シャッタースピードをおさえたい
などの希望があった場合に、明るい場所であっても、光の量をおさえることができます。
NDフィルターをつける前
冒頭の写真、何もしない通常のレンズで撮ったのがこちらでした。(F1.8 シャッタースピードは1/125 ISO100)
で、こちらがシャッタースピードを1/4000にして明るさを調整した写真。
NDフィルターをつけてみると
いっぽうで、NDフィルターをつけて先程の写真と同じ設定(F1.8 シャッタースピードは1/125 ISO100)で撮ってみるとこんな感じです。多少白飛びはしていますが、あえてシャッタースピードを1/125にしているので。
シャッタースピードを1/4000まで上げなくても、同じ1/125、ISO感度100のままで明るさを抑えることができています。
ドリンクなどを見ても光の量が減っているのがわかるかと。
NDフィルターがなくてもなんとかなるかもしれませんが、選択肢にもなりおすすめです。
NDフィルターを使うなら
日中に外で写真を取る場合にもF値を小さくしてボケ感のある写真を撮りたいなら、NDフィルターを試してみる効果はあります。
天気のいい日に外で写真を撮ると、どうしても光が多く白飛びしやすくなります。
最低のISO感度(ISO100など)で最高のシャッタースピードにしても空が白飛びしてしまうことがあり、それで最初の頃は困惑した覚えがあります。
特に屋外でもシャッタースピードを遅くした写真を撮ってみたいなら、もっておいていいかと。
デメリットもあります。
それはレンズに装着したり、はずしたりというのがめんどくさいという点。
通常、レンズにレンズカバーをつけているのですが、それをはずして装着しないといけないとなるとひと手間です。
ネジ回し式でなく、マグネット式のフィルターがあるのでそういうのを使ってもいいでしょうね。
ということで。
NDフィルター、スローシャッターの写真を撮りたいなど、気になる方は試してみてはいかがでしょうか。
購入の際には、レンズのサイズに合わせて買うことです。
わたしが使っているレンズは67mmなので、67mmのフィルター、ND8とかND16などは光をどのくらいの強さで減らすか、ND16のほうが減らせます。1枚目を買うならこのどちらかでいいかと。
【編集後記】
昨日は私用で外出、その後戻ってからはとある研究などを。明日は妻も長女(14)も夕方まで長男(8)と2人でちょっと出かけることにしました。…といっても、どこに行っても混んでいるでしょうから、近所でしょうね。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
ミニ三脚で屋外撮影