前受金と売上のズレの解消を忘れないための解決策。

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期(年)をまたぐ売上

経理をするときには、「いつの売上か」を正しく処理する必要があります。

5月の売上なのに入金があった4月の売上にしていたら、結果的に4月も5月も利益が正しくないことになります。

  • 売上は入金のタイミングでなく、サービスを提供した日(月)
  • 経費は支払いのタイミングでなく、サービスを受けた日(月)

で処理する必要があります。

税務署は月がズレても怒りません。ただ、例外もあります。

それは期(フリーランスは年)をまたぐケース。

5月決算の会社の場合で考えてみましょう。

5月にサービスを提供し、6月に入金があった場合、6月の売上にしてはいけません。
実際にサービスを提供したのは5月。

たとえ、5月末(期末)で未入金だとしても売上にしないことで利益が減ってしまい、その流れで税金も減ります。
これは税務署が怒るパターンです。

逆に5月に入金があったけど、仕事をするのが6月だという場合もやはり売上にしません。
仕事をするのが期末より後だからです。

この場合、期末の時点では「売上」でなく「前受金」として処理しておきます。

前受金にしておいてモレ

期末までに入金があって、翌期に仕事をする場合、決算では「前受金」としておくのはお伝えしたとおりです。

ただ、ずーっと前受金のままでいいわけではありません。
この前受金を仕事をした日(月)で売上にする必要があります。

GOforIT 2

ただ、この処理を忘れてしまうのです。期をまたぐ場合は特に。(前払金も同じです。)

経費の場合も未払金で処理したまま、残高が残ってしまうということがあります。この処理モレがないようにする必要があります。

freeeは更新

freeeの場合には入金を前受金として登録したあと、金額の横の「+更新」というボタンから

GOforIT 4

翌期の売上に振替する処理ができます。これなら期またぎでも処理を忘れにくくなります。

GOforIT 6

日付は翌期の実際に仕事をする日にしておきましょう。決算日以降の日付の処理ができるのはfreeeのいいところです。

GOforIT 5

アプリとかもあるのですが、かえって手間なので使っていません。

マネーフォワードはインポート

マネーフォワードには残念ながらfreeeの「更新」のような機能はありません。
データをエクスポートして、翌期の環境にインポートするとかでしょうね。

仕訳帳から当期の前受金の仕訳を検索、

エクスポートしExcelで開き、

GOforIT 7

データの日付や科目を変更して、
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次期繰越した翌期の環境にインポートすれば、前受金の残高はゼロになります。
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時間が経つと忘れてしまい、気づいたら前受金や前払金の残高がたまっていた…ということもあります。
忘れないうちに処理するのが吉です。

貸借対照表の残高をチェックする

処理を忘れていても、貸借対照表の残高をチェックすればそこで気づけます。

  • 前もらいしているお金がないのに前受金の残高が残っている
  • 今、前払い状態のお金がないのに前払金の残高がある

というのは、おかしいわけですから。
そのチェックは毎月1回やればいいでしょう。

処理もれが見つかったら、そのタイミングで振替の処理をすればいいわけですから。

ただ、前述したようにずっとチェックしていなくて気づいたら前受金や前払金の残高がたまっていたというのはおすすめしません。

「今まで見ていた数字は何だったんだ…」ということにもなりますので。


【編集後記】
昨日は動画の視聴、じぶんの会社の決算などを。そのあと研究。Photoshopの活躍の場面が増えてきました。これはAdobeは解約できんな。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
Photoshopでとある処理


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