会社の株は目に見えない、財産になる、売れないの3つの特徴がある財産。
それだけに事前の対策も必要です。
会社の株をどうするか?
会社を経営していたら、注意するべきことがあります。
それは会社には株式があるということ。
というと、「そんなもの見たことない」とはよく言われます。
でも、株式会社なら株はあるはずですし、会社の登記簿謄本を見れば株数が載っています。
さらに法人税の申告書からも株主の名前と株数を確認できます。
だから会社の株はあるのです。
で、その株をこれからどうするか?
会社を経営いれば、少しずつは考えておきたいところです。
- 会社を誰かに継ぐのか
- 会社をやめるのか
もし会社を継ぐなら、後継の方に株を渡すことになります。
どうして株を渡すのか?
株は目に見えないわけですが、どうして後継者に株を渡さないといけないのでしょう?
株式を2/3(66.7%)超もっていれば、会社を自由に意思決定ができるからです。
他人に株を渡しては、社長を解任させられるおそれもあります。
そうならないようにも、中小企業の場合は、後継者の方に株を渡すというのが通常です。
会社が持っている財産は株を通じて、社長がもつことになるわけですから、その点でも財産と見られるわけです。
そんな財産になる会社の株にもう1つ、考えておきたいことがあります。
株は財産になるけど、売れないということです。
だってそうでしょう。
上場株式になら売る場所はありますが、中小企業の株を買いたいというヒトがいるかといえば、なかなかいないでしょうから。
「売れない」に対処するべき理由
ここまでの会社の株の特徴をお話してきました。
- 目に見えない
- 財産になる
- 売れない
という3つの特徴があります。
株価は額面ではありません。会社の状況がよければ、株価はあがっていきます。逆に悪ければ下がっていきますが。
株価が高くなったまま社長が相続を迎えれば、会社の株だけで数千万円、それ以上の相続財産になることもありえます。
でも、売れないわけですから、その分の相続税をなんとか工面しないといけません。
それよりは、相続になる前に、生前贈与をするか、売却するほうが現実的です。
相続と違って移転時期をコントロールできるのが、贈与や売却の特徴です。
さらに、売買となると買う側にはお金が必要になります。株価が高ければ必要なお金も増えます。
となれば、生前贈与がもっとも現実的でしょう。
いずれにしても、会社の株をどうするか。早いうちから考えておくのがいいでしょうね。
早いほうが対策もしやすいものです。
【編集後記】
昨日は法人のお客さまと打合せ。相続メルマガ配信。チャンピオンズリーグの決勝トーナメントがはじまったのでそれも長男(8)と見ました。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
みそ吟