税理士になる道も険しく、独立する道もそれなりに長い。

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今日は税理士券の合格発表の日でした。

わたしなりの税理士への道、独立への道についてまとめてみます。

目次

税理士合格の道はいばらの道

税理士に合格する道は決して平坦ではありません。

例としては、

  • 税理士試験に5科目合格する
  • 税理士試験に3科目合格+大学院に2年通って卒業する

といった道があります。どちらもそれなりの負荷です。

わたしが選んだ5科目合格の道では、11科目あるうちから5科目を選び合格する必要があるのですが、それなりにボリュームです。

1年に受験できる科目は多くても3科目。

毎年合格したとしても最短で2年ですが、2年で合格するというケースはそうそうなく。

それなりにいばらの道です。

ちなみに、わたしはサラリーマンをやめて、税理士試験に3年間専念。進んだのは無職の道でした。

税理士合格までの道

そんな中、2004年9月より受験に専念したわけですが、専念ですから最短の2年合格を目指したわけです。

で、1年目は簿記論、財務諸表論、消費税法の3科目を受験し、財務諸表論に合格。

まぁ、1科目は合格したのですが、最短での合格を目指していたので、この時点で2年5科目合格が事実上無理となります。人生でもっとも凹んだ日の1つに。

翌日から気を取り直して復活します。

2年目は簿記論、消費税法、法人税法を受験し、簿記論、消費税法に合格。

3年目は働こうと思っていたものの、鶴のひと声ならぬ妻のひと声で、もう1年専念することに。今思えば、これが大きかったなと。

そして、法人税法、相続税法を受験し、相続税法に合格。ようやく、あと1科目です。

そして、4年目はさすがに貯金も減ってきたので、会計事務所で働きながら法人税法を受験し、なんとか合格という道でした。

官報の結果を友人からのメールで知り、トイレでガッツポーズしていました。

税理士登録までの道

ただ、税理士試験に合格しただけでは道半ばです。

実務経験が2年必要です。

会計事務所に勤務し、2つの会計事務所で通算2年の実務経験。

2010年2月、そこでようやく税理士登録。

長く険しい道でした。わたしの場合は合格して登録までには5年半。

今日、税理士試験の合格発表があったわけですが、10年以上経った現在でも、この日にはたどってきた長い道を思い出します。

あの道があって現在があります。

独立するまでの道

税理士に合格した時点で独立することもできるわけですが、ここからはいろんな道があります。

そのまま勤める道もあれば、独立をする道もあります。

独立するにしても、ひとを雇うか、ひとりの道を歩くかはそれぞれです。

そして、独立するまでにかける時間も。

わたしは独立までにも時間がかかりました。2015年の6月1日に独立したので、ここでも5年4ヶ月ほど。

そこまでかけなくてもいいとは思いますが、なかなか独立に踏み出せなかったというのが本音です。

とはいえ、独立したいならやはりここで踏み出さないことには変わることはできません。

わたしの場合、結局独立しないで働き続けることにも不安があったので、どちらの不安を選ぶかという話。

そんな思いから2015年6月1日に独立。一歩目を踏み出すことができました。

なんだかんだで、税理士試験から独立までに投資した時間はそれなりです。

ここまでサポートしてくれた家族には感謝です。

独立後の道でしかできない勉強

とはいえ、独立してはじめて気づくこと、独立しないとできないこともあるわけです。

そして、多くのことを色濃く経験できるのは間違いなく独立後。であれば早く経験するのも手です。

仕事をつくる

仕事をつくるというのは、独立してからやったことです。

独立前はもともとある与えられた仕事をこなすというイメージでした。

ただ、独立後はそういう道を行くこともできますが、新しく仕事をつくることもできます。

たとえば、お客様のニーズがありそうなメニューをつくってみたり、じぶんの知識や経験、スキルを伝えるセミナーを開催することもできるわけです。

このブログを書く、メルマガを書くというのもじぶんで選んだ道です。

じぶんで仕事をつくり、変えることも独立後ならではです。

時間の使い方

時間をどう使うか。

本当の意味で考えることができるのも独立後でした。

なぜなら、他人の言われて使う時間はないからです。

朝から仕事をする、仕事の合間にプライベートの予定をこなすというのも自分次第です。

ただ、時間の使い方もカンタンではありません。

寝る時間、食事、支度、遊びなどの時間を引けば使える時間は11〜13時間といったところです。

さらに経理や運動、ブログなどの習慣もあります。

限られた時間で何をやるかをほんとうに考えるようになります。

独立しなければ、誰かにまかせればいい仕事もじぶんでやるわけで、その中でいかに仕事をこなすか、効率化することも考えないといけません。

お金のやりくり

独立後にしかできないお金のやりくりもあります。

  • 独立するときに、手元のお金をいくら準備するか
  • 独立するときにいくらお金を借りるか
  • お金をどこに使うか、使わないか
  • 値付けをいくらにするか

といったことのバランスをとらないといけません。

値付けを間違えて安売りすれば、それだけ入ってくるお金が減りますし、お金を使いすぎては手元のお金が減ってしまいます。

とはいえ、お金の使い方を間違えることもありますが、それすらもやってみないとわからないことです。

そして、仕事だけでなく、じぶんの将来を踏まえてお金の出しどころを考えないといけません。

 

ということで。税理士登録してから勤務し続けるという道もありますが、独立しないとできない経験もあります。

税理士に合格した時点でスタートラインに立ったという考え方もありますし、独立する時点でスタートラインに立つという視点もあります。

どちらにしても道半ば。まっすぐな道でもありません、歩きながら方向転換をしたり、調整をしたりということをやっていくのが税理士、そして独立後です。

税理士の仕事にこだわらなくてもいいわけです。話したり、書いたりと。

税理士を目指す方、税理士として独立したい方にこういう一例もあるんだと参考にしていただければ。


【編集後記】
昨日は法人の決算のあと、確定申告のお客様と打合せを。今後の経理のやり方などを一緒に検討しました。解決策が見つかってよかったです。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
とある依頼


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