仕事でカタログをつくったり、じぶんで本をつくるといった場合もあるでしょう。
経費にするときの勘定科目の決め方についてまとめてみました。
セルフマガジンの印刷方法
冒頭の写真のセルフマガジン、20ページの本です。
原案、デザインはすべてじぶんでやったものを印刷だけお願いしました。
AdobeのInDesignを使う場合、ほとんどの印刷業者で入稿を受け付けていますし、チェックリストのような形で受入条件の説明もあります。
InDesignでは、印刷用のトンボが入った状態でPDFファイルにします。
トンボというのは、予備枠のようなもので、印刷業者で紙を裁断するときには、ずれることが多く、この余裕幅がないと裁断したときに失敗する可能性があります。
そのための予備部分(通常は3mm設定)を設定するという話です。だからここに文字が入っていると切れます。
で、そのPDFファイルを印刷業者に入稿するという流れ。完成までのスピードが早いほど料金が高くなります。
この印刷料金は、仕事に関係するものですから、経費にする理由はあります。
経費にするとなると会計ソフトに反映させる必要があり、どの科目(勘定科目)にするかを決めないといけません。
勘定科目をどれにするか?
科目に決まりはない
「どの科目にすればいいですか?」という質問を受けることがありますが、実は経理の科目については絶対のルールはありません。
たとえば、固定資産にするものを経費にしているというのではまずいですが、同じ経費なら税金の計算には、影響しません。
科目はじぶんで選べばいいわけです。
ただ、わかりやすさという点から見ると、ものを買ったのに旅費交通費にしていたら、後で見たときに困惑するでしょう。
パソコンを買ったのに旅費交通費にしてしまったら、なんでこんなに旅費交通費が多いんだろう?となりますので。
独自の科目を使っておいて、決算書に表示するときにはある程度広く知られた科目にしておくのも手です。
あと、雑費は使わないほうがいいでしょう。該当しそうな科目がなかったら、みんな雑費に突っ込んでしまい、雑のはずが雑でなくなってしまうので。
決めた科目を使い続ける
一度決めた科目を使い続けましょう。
あるときは、支払手数料、またあるときは消耗品費、そしてまたあるときは、通信費では、数字をチェックするときに比較ができなくなります。
金額が小さければまとめる
どの科目にするか?にルールはないというのは先程お話したとおりなのですが、科目が増えすぎると、推移表などで数字をチェックするときにチェックしにくくなります。
そのため、金額が小さいならある程度まとめたほうがいいでしょう。
たとえば、1回しか登場しなかったような経費、数回登場したけど合計しても金額が小さいというのであればまとめてしまいます。
そのほうがわかりやすくはなるはずです。
印刷代の科目をどうするか?
以上からセルフマガジンの印刷代の科目を考えてみます。
候補はこんなところでしょうか。
- セルフマガジン費
- 広告宣伝費
- 印刷製本費
と、この中のどれでもいいわけです。
たとえば、セルフマガジン費としておき、決算書で広告宣伝費など別の科目にするという道もあります。別管理をしたいかどうかですが。
ただ、登場回数はそんなに多くはない(年1回?)と考えると、ある程度まとめてしまったほうがいいでしょう。
今回のセルフマガジンは、ネット受け付けて無料で郵送し、知っていただくという趣旨です。
その意味合いから考えても、広告宣伝費でいいかなと。
実は独立以降、6年間。広告宣伝費を使ったことがないという…。
通常は看板をつくったり、チラシをつくったりということをするのかもしれませんが、そういうのをやったことがありません。
今後の数字の動きも追えるでしょうね。
ブログやHPは広告宣伝的な意味合いもあるのでしょうが、これまで「ブログ運営費」という科目を使い、決算書では「支払手数料」を使っています。
という感じで、どの科目を使うのかは人それぞれですが、あとで数字をチェックするときにわかりやすい科目を選んでいきましょう。
【編集後記】
昨日は朝にEURO2020のファイナル。希望の結果とは違いましたが、全体的にはいい大会でした。その後に個別コンサルティングをオンラインで。相続税申告のチェックでした。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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