「役員借入金はいくらある?」をチェックしておくべき理由

会社

会社で社長が会社にお金を貸しているということがあります。あれば役員借入金として決算書に表示されています。

その役員借入金の残高はをチェックしたほうがいいという話です。その理由についてまとめてみました。

会社とのお金の貸し借り

じぶんで経営している会社であれば、会社にお金を貸すということはよくあります。

決算書には、通常「役員借入金」とか「社長借入金」という科目で表示されています。それ以外の科目かもしれませんが。

もし決算書に「役員借入金」があるならば、今いくらあるか?というのは、チェックおきたいものです。

いくらあるかを意識していないと、いつのまにか想定外に残高が増えていた、あるいは残高が減っていたということがあります。

買ったモノを経費にするとき、ポケットマネーで払っていれば、役員借入金などの科目を使います。

その後、立替えたお金を通帳から引き出したときには、役員借入金の返済で処理するというように。

そして、この役員借入金の動きは、損益計算書で売上や利益を見ていてもわかりません。

役員借入金は、借りたお金を返しただけの話。売上でも経費でもないわけです。

だから、売上や経費、利益を見ていてもその動きはわかりません。

会社にお金を貸したのであれば、貸借対照表にある役員借入金の動きも見ておきましょう。

今回は、役員借入金の残高が多すぎたり、少なすぎたりで、どんな影響があるかについてお話しします。

返しすぎると「役員貸付金」に

役員借入金は社長などから借りたお金があることを意味します。

残高はプラスであるべき、ところがマイナスになってしまっていることがあります。

どういうことか?

たとえば、立替えた分より多くお金を引き出して返済している。あるいは、経費にすべきレシートの経理もれがあると、役員借入金の残高もその分少なくなります。

そういうことの積み重ねで役員借入金がマイナス残高になることがあります。

こうなると、「会社にお金を貸している」ではなく、「会社にお金を借りている」の状態。

つまり、「役員借入金」ではなく「役員貸付金」ということになります。

会社が役員にお金を貸しているということは、もし、銀行からお金を借りていた場合、「貸したお金が社長の私用で使われている」と見られてもおかしくないわけです。

これは避けないといけません。

そんなつもりはなかったとおもうかもしれませんが。お金に色はついていないとしても、決算書からそう読めます。

ですから、次に同じ銀行から融資を受けたくても、それはキビしくなります。

だから、役員借入金の残高がどのくらいあるかは、見ておくべきです。

役員借入金は貸付金という相続財産

その一方で、役員借入金の残高が多すぎるという場面もあります。

例えば、会社が資金繰りのピンチに社長が会社にお金を入れる。これを繰り返し、何年も経ったら役員借入金の残高が結構な金額だったというように。

それだけ貸すお金は必要ということですが、役員報酬で税金を払いつつ、個人でせっせと貯めていたお金を会社に貸すを繰り返す、相続や投資で増えたお金を入れていたなどのケースは考えられます。

会社にお金を貸していたわけだから、返してもらえばいいじゃない?と思うかもしれませんが、ことはそうカンタンにいきません。

返してもらうにも、すぐに返済できるだけのお金がないなんてこともあるわけです。

そして、会社から見ると役員借入金ですが、個人から見ると貸付金という相続財産になります。

貸付金だからお金を返してもらえる権利、相続すればいいと思うかもしれませんが、前述したようにお金がすぐに帰ってくるとも限りません。

となると、貸付金とはいいながらも、実質的にはお金に変えられる財産とはならない可能性もあります。ただ、相続税はかかります。

役員借入金は銀行からお金を借りるときには、資本金と見てもらえるのですが、とはいえ、多すぎるとまた違う問題が出てくる可能性もあります。

こういう問題はすぐにはなく、忘れた頃にやってきます。

こうしたことを避けるには、やはり役員借入金の残高を年1回くらい、決算のタイミングでもチェックするのがいいかと。

中小企業では赤字などでピンチになれば、社長が会社にお金を入れるというのは、よくある話ですが、限度をすぎると悩ましいことにもなりますので、バランスをとるのが大事です。


【編集後記】
昨日はオフ。午後、とある予定で久しぶりに電車に乗りました。Apple WatchでSuicaを使うのも久しぶりで、改札をとおるときに嫌な予感はあたり、反応せず。Suicaの画面を表示したら通過できました。たまには使わないといけないということか。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
とある場所