撤退するというとマイナスイメージですが、独立後は前向きにあえて撤退することも必要です。
やめたほうがいいかもと思っているのに、続けるよりは、すぐに舵を切ったほうが前向きになれます。
撤退せざるをえない?
撤退することは、マイナスなイメージにとられがちです。
撤退というと、たとえば、赤字で事業廃止にするなどはよくいわれるところでしょう。
ただ、撤退の理由は事業廃止ばかりではないでしょう。
判断したことが違った、環境が変わったという場合でも、撤退はありえます。
初めてのことだと、そもそもじぶんにあうか、あわないかわからない中で、手探りで試すわけで当然、あわないこともでてくるでしょう。
風向きが変わったと思えば、撤退することもできる。なにも考えなければそのまま。そこで考えることができるのは大きいです。
「風向きが変わった」「やっぱり違うかも」と思ったとしても、そこで気づけたから…というように撤退することは前向きにとらえたいものです。
これまでに撤退した7つのこと
わたしも独立してから5年ですが、撤退はそれなりにしてきました。
わたしがこれまでにあわない、苦渋の決断なども含めて撤退したことをあげてみました。
①事務所を解約
独立した当初、事務所を借りていました。
それまで事務所があるのが前提の環境でしごとをしてきたからです。それが当たり前だと思って。
ただ、いざ借りてみると家賃はそこそこ高いですし、夏は小さな虫がたくさん入ってきたりとタイヘンでした。(物件の問題もありますが)
さらにわたしはお客様を訪問することが多かったので、事務所にいる時間が少ないということもありそこで事務所の必要性を考えました。
結果として、独立後1年ほどで事務所を解約して撤退しました。
②仕事を断った
仕事の依頼をいただいたものの、お断りしたということもあります。
「とにかく税金を安くしたい」
「夜じゃないと会えない」
しごとをやりたくても、譲れないこともあり、あえて撤退です。
③税務ソフトを安いものに
さいしょに買った税務ソフトで、ランクのいいものを買っていました。
複数人でも対応できるようなタイプです。
仕事が増えたら、どこかで人を雇わないといけないのかぁと思っていたので、含みをもたせた契約にしていたのです。ひとりなのに。
軸がブレていました。
ただ、途中でひとりでやっていくという軸ができたので、これも1年経って更新時に安いソフトにすべて変えました。結果、税務ソフトのコストは当時の半額くらいです。
ただ、値段半額でもできることはそれほど変わらないかなと。まぁ、どっちもどっちですが。
④いろんな付き合いから離れた
独立した当初、集まりに参加していました。
飲み会だったり、勉強会と称しての飲み会だったりとあったのですが、飲み会が多いと、家族との時間、じぶんとの時間をもてないと思い、参加するのをやめました。
食事する、会うなら気の合う方とのほうがいいものです。
⑤セミナーの貸し会議室での開催をやめた
セミナーの開催をオンラインに切り替えました。
これはあわないわけではなく、コロナで現在は一時撤退中というイメージです。
環境が大きく変われば、むずかしいこともでてきますから。いったん退くことも手です。
ただ、最近はオンラインならではのよさも感じています。
⑥Twitterから撤退
Twitterも撤退したツールの1つ。
Twitterにはいろいろな情報が流れてきます。それがいいところでもあるのでしょうが。
見る情報を絞っていても、ときには見たくないような情報もありますし、「やめてみたらどうなる?」と試しにやめてみたのです。
この実験の結果、じぶんなりの効果も感じたのでそのまま撤退しています。またしれっと始めるかもしれませんが、いまのところは現状維持の予定です。
⑦雇われることから撤退
そもそもの話。雇っていただくことから撤退しました。じぶんで独立したほうが不安が減る可能性があるなと。
その結果、相談できる環境は失ったのですが、逆にじぶんひとりで決めることができるというメリットがでてきました。
とはいえ、もし相談したいことがあれば、そのときは、ゆるーいつながりに相談して意見を聞いてみるなど手を打てますから、デメリットは薄まります。
ということで。苦渋の決断もありましたが、撤退もけっこうやってきました。ただ、マイナスのイメージかといえば、わたしはそうでもありません。
あそこで撤退してなかったら…という思いもあります。合わないものを続けても前向きになれないですし、楽しめません。
そして何よりも撤退なくして現在はないはずです。
どう転ぶにしても、フリーランスは、じぶんで判断するしかありません。
撤退したからできたこともある
撤退するというのはある意味勇気のいることです。それまでと違う道を行くわけですから。
ただ、撤退したからこそ実現できたこともあります。
- 事務所を解約して、固定費が減った
- ひとりという軸ができた
- 家族との時間が増えた
- プログラミングを学べた
- 平穏な時間をもてるようになった
- オンラインのスキルを磨けた
- どこにお金を使うべきかがわかった
撤退して、次に新しい手をだすのであれば、むしろ攻めに転じるための引きだとかんがえることもできます。
ちょうど海の波が引き、また押し寄せてくるというイメージです。
そして、その撤退で学んだことをネタに語ってみることもできます。
わたしは撤退したことがあれば、メモしてどこかで使えるかもと保管しています。
撤退には勇気も必要ですが前向きにとらえたいものです。ひとりで判断している以上はうまくいかないことも、あわないこともあるわけですから。
【編集後記】
昨日は法人の決算など税理士業を中心に。長男(5)の運動会が来週末に開催されるそうで、リレーの練習をしたそうです。親と子どもだけ見学できるということで楽しみです。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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