書評ネタは苦手なのであまり書かないのですが、今回久々に書いてみようかと。
今回、読んだのは「フリーランスとひとり社長のための経理をエクセルでトコトン楽にする本」です。
Excel×経理
Excelと経理は相性がいいというのは、個人的にも感じています。
弥生会計、freee、そしてMF、主要な会計ソフトにはついているデータを取り込むインポート機能。
そして、逆に会計データを取り出すエクスポート機能。
これを活用するだけでも、経理はかなり効率化できます。
私が著者の井ノ上さんを初めて知ったのは、ひとり税理士のバイブルであるこの本、
ではなく、こちらのYouTubeの動画でした。
勤務時代に弥生会計を効率化できないかとネットで検索した結果、この動画を見つけて、見よう見まねでやって衝撃を受けました。
今でも弥生会計で一括修正をしたい場合には、このエクスポート→インポートを使っています。
これの方が絶対早いので。
MFやfreeeには一括で修正できる機能があります。
こういった機能の前提になっているExcel。
そのExcelを経理にどう活用し、数字の分析にどう活用していくのか?
その1つの答えが「フリーランスとひとり社長のための経理をエクセルでトコトン楽にする本」。
私自身、読んで思ったのは「えっ!?本当にこれで1,728円?」(^^;;ということ。
ローコスト・ハイリターンとは、まさに本のためにある言葉です。
2割使えればそれで充分
経理を効率化すると言っても、具体的に何をしていったらいいのか?
Excelの本を読みあさっても、経理実務について書いてあるものはあまりありません。
「Excelの資格を取ればいいのか?」「Excelの機能をたくさん使えるようになれば経理を効率化できるのか?」
そう思う人も少なくないでしょう。私もそう考えた一人です。
もし、そうだとするならば、Excelを勉強する時間に膨大な時間が必要で、ハードルはかなり上がります。
ただ、それは間違いだと気づきます。この本にはこう書かれています。
上級のスキルは山ほどありますし、高度な処理もできますが、そこまでマスターする必要はありません。レベル10まであるうちの、レベル2くらいで、事務作業の効率化は充分に達成できるので、そこを目指してスキルを磨くのがおすすめです。
全機能の2割を使えればいいということであれば、ハードルは一気に下がるわけです。
タイトルは「フリーランスやひとり社長のための・・・」となっていますが、数字を見る人、経理をする人、PCスキルを上げたい人にも存分に楽しめる内容です。
Excelを経理に活用する具体的なやり方のことはもちろん、それ以外にもPCで仕事をする上での考え方やおすすめツール、ショートカットキーなどを示して、経理を通じて、読む人にExcelスキルそのものを上げてもらいたいというこだわりが伺えます。
Excelの機能については、私が知っている内容もあるのですが、基本が大事だということでしょう。
逆に経理に使えるデータにするために「あ、ここはLEFT関数でなく、全部MID関数の方がいいのか。」などと思えることもたくさん。
「全機能の2割を使えればいい」ということであれば、この本に載っている内容がその2割。
この本がまさにその2割であるならば、読むだけでなく、添付のフォームをダウンロードして実際にExcelを本に記載のとおりにやってみることが大事だと思います。
本を読んだら何か1つは「やってみる」
本は読むだけでなく、読んだ後に何か1つでもアウトプット、「やってみる」ことが大事だと感じています。
やってみないと忘れてしまうことが多く、少しでも自分のものにするためにもやっぱり「やってみる」ことです。
その時間をつくる価値は、将来を考えれば充分にあります。
この本がいいなぁと思ったのは、写真もたくさん入っていて、この「やってみる」ということのハードルが低いからです。
私自身、机の横に置いて何度も確認しながら活用する本になると思います。
個人的にはITスキルを上げるために、こんなこともやっています。道は険しいですが。
【編集後記】
昨日は夜、セミナーに参加。そのあとの懇親会にも参加。いい出会い&交流があり楽しめました。あと、「Evernote for Mac」をアップデートしたらノートブックが縦表示に・・・。これまで画面全体で確認できてよかったのに、見にくくて仕方ないです。(^^;;
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