年末に近くなると、生前贈与を検討されることもあるでしょう。
そのときに考えておきたいポイントを挙げてみました。
贈与をしたいその前に
相続対策として子や孫に財産をわたしておきたいという理由から、生前贈与を検討される方もいらっしゃるでしょう。
メディアでも年末の時期になると「贈与をすると節税になる」というネタを多く見聞きします。
生前のうちに財産を贈与することで、亡くなったときに相続人が支払う相続税を減らすことができる。
確かにそのとおりなのですが、だからといって、やみくもに子どもや孫に財産をわたすことはおすすめしません。
相続対策をするときに考えたいのは、そのときだけでなく、その向こうの景色も見ておくのが大事です。
贈与するときはいいけど、その後まで考えても贈与できるかどうかです。
贈与したその後の景色
もし、お金を贈与をするなら、余裕資金の範囲内で考えたいものです。
なぜなら、贈与したその後にも人生は続くからです。
人生100年ともいわれる時代。
贈与するこのタイミングでは、元気でピンピンしているかもしれません。
ただ、年齢を重ねるたびに、カラダの衰えはあるものです。
医療費がかかりますし、施設を利用する可能性もゼロではありません。
長く生きるためにもお金が必要になります。
元気なうちに旅行にも行きたい、買いたいモノも出てくるでしょう。
でも、お金が必要になったそのときに、子どもや孫にお金を渡しすぎてしまっていたら?
あげたお金、今さら子どもたちに「やっぱり返してもらっていい?」なんて言えないでしょうし、「医療費払って」ともいいにくいでしょう。わたしが同じ立場ならいいにくいのですが。
財産をあげるということは、そういうことです。
持ち主が変わるのですから、もらった家族がどう使うかは自由。
財産をくれた方の老後のお金を確保はしていないでしょう。
ということで。お金を贈与をするなら、残りの人生に必要になりそうなお金をざっくりでも見積もってみましょう。
そのうえで余りそうなお金があれば、子どもや孫への贈与を考えてみてはどうでしょうか?
「相続税を減らしたい」を考えすぎると、あとで困ることにもなりかねません。
贈与する前には、なんとなくでも贈与したその先の景色も眺めておきましょう。
相続税にビビり過ぎかもよ
「相続税がすごいかかるでしょ?」と不安になる声もわたしも仕事をしていてよく耳にするのですが、ただ、本当にそうなのか?
思っているほど、相続税がかからないケースもあります。
たとえば、財産6000万円で相続人が母と子ども2人の3人なら、かかる相続税は120万円。1億円なら630万円。
財産の1%〜3%ほどの相続税。
これを多いと感じるかどうかです。
もし、「そんなに多くないかも…」と感じるならば、むりに生前贈与をしなくてもいいのかもしれません。
「今ある相続財産の預金で相続税を払えるか?」を事前に知っておくことも大事です。
財産額や相続税がいくらかかるかわからないから、やみくもに「相続税でごっそりいかれる」「贈与しよう」となるわけです。
…ということで。生前贈与を検討するなら、相続税がどのくらいかかるか?も知っておくのもおすすめです。
ご自身でざっくり計算してもいいでしょうし、わからなければ、税理士にシミュレーションしてもらってもいいでしょう。相続税がかからないなら、生前贈与をするメリットも減ります。
【編集後記】
昨日はオフ。
午後に買い物に行ってから、
翌日の旅の準備を。
ゲームもちょっと。
長男(10)がプレイしている
スパイダーマンは
映画のような映像で
サウンドもいいです。
【昨日の1日1新】
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