今日(執筆日)は2025年6月1日。独立してからちょうど10年になります。
その10年で変わったこと、変わらないことを挙げてみました。
独立して10年
2015年6月1日に独立して、今日でちょうど10年。
独立の世界に足を踏み入れてから、10年というのはひとつの節目。感慨深いです。
やってみないとわからないというものの、独立する前には不安がありました。
「やっていけるのか?」と。
それでも、拡大することなく、ヒトも雇わずにひとりを選んでと望む場所に立ち続けることができています。
もっとも、10年は通過点であり、これからが保証されているわけでもなく、油断はできません。
不安は今もあり続けます。
ただ、今は少しくらい不安があったほうがいいと考えています。
安泰だと思えば、ヒトは油断するからです。
新しいことに挑戦しなくなりますし、勉強もしなくなります。
現状維持に満足しないためには、不安も必要。
こうした考え方も独立してから気づけたことであり、変わったともいえます。
そんな中、独立してからの10年で変わったこと、変わっていないことを挙げてみました。
変わったことは多すぎるので、いくつかに限定して。
独立して変わったこと
独立後、変わったことはいろいろありますが、次のようなものを選んでみました。
仕事
独立して、仕事の内容はかなり変わりました。
独立前には、税理士業にしか触れたことがなく、頭になかったのですが、試行錯誤してそれ以外の仕事もはじめました。
・個別コンサルティング
・セミナー
・動画販売
・出版
・つくる
・発信
・遊ぶ
・休む
独立前には仕事は目の前で待っていれば、何かしらの仕事があったものですが、独立後はじぶんで仕事を用意しなければいけません。営業をするということです。
どうやって営業をするか?
当初には紹介に頼り切っていたのですが、ブログやメルマガで発信するように切り替えて、まずは知っていただくところから始めるようにしました。
その影響もあって、ネットからのご依頼もいただけるように。
また、仕事の種類も個別コンサルティング、セミナーや動画などで教える仕事、出版や執筆などの書く仕事などもやるようになっています。
どちらも独立前にはやっていなかった仕事です。
また、仕事の意味付けも独立後には変わっています。今は遊ぶのも仕事ですし、休むのも仕事。
なんだかんだで仕事につながっていきます。ネタにしたり。
ひとりを選んでいれば、自己管理も必要ですし、どれだけスキルがあっても、カゼを引いてしまってはいいパフォーマンスを発揮できなくなります。
できるだけいい状態を保つのも、プロとしてはやっておきたいことです。
独立後に何を仕事と位置づけるか。 | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 OFFICIAL BLOG
ひとり
独立後、ひとりでいる時間は増えました。
勤務していたときは、誰かしらがそばにいたわけです。
今は、お客さまとお会いすることがなければ、1日ひとりのこともあります。
独立当初は、その状態にさびしさから不安を覚えたこともあったのですが、今はまったく気になりません。
さすがに10年も続ければ。
上司や同僚がいると、行動するにも気にしてしまいます。
「サボっていると思われないか?」と
今はそういうストレスがまったくありません。
気になることがあれば、誰にも気兼ねすることなく、自由に動けるのがひとりの魅力です。
つながり
この10年で人間関係はかなり変わりました。
独立前に毎日のように会っていた上司や同僚と会わなくなったはもちろん、友人、お客さまもなんだかんだで変わっています。
独立前には、人間関係を選べないこともありますし、独立当初には、じぶんにとって合わない人間関係もありました。
合わないと思えば、距離をとったり、解約になったりで、少しずつ変わっていったという感じです。
また、発信を始めたことで、ふつうに独立していたのでは得られない出会いも味わえています。
県外の方はまさにそうでしょう。
今のつながりには、ストレスがほとんどありません。
発信してミスマッチをなくしてきたのも大きいです。
お客さま、友人、家族と会えば楽しく話せる関係です。
考え方
考え方も変わったことの1つです。
たとえば、独立前、独立当初は「じぶんを出したくない」と思っていたのですが、今では「じぶんを出したほうがいい」です。じぶんでも驚くほどに180度ガラッと変わりました。
当時に「知ってもらわないとはじまらない」という強い気持ちがあって、発信を始めて続けたことで身についた考え方です。10年でそれなりに体感するものがあったということです。
また、解約があっても、セミナーなど告知に空振りがあっても、凹んだりすることもなくなりました。
考えても仕方ないですから。それよりも次にどうするか?を考えたほうが前向きです。
昔だったら、そうはならかったですからね。
気にしていました。
で、組織にいると狭い世界、嫌われたくないという気持ちがあったのですが、独立してしばらくすると「嫌われてもいいや」という考え方に。
勤務先だと嫌われると仕事がやりにくくなりますからね。
でも独立後はひとり。気の合う方とさえ、つながればいいと気づいたのです。
じぶんがどうしたいかが大事。
独立後になにが必要なのか?
周りをそのまま参考にしたことで、じぶんには合わなくて失敗したことも。
学びました。
カベにぶち当たれば、そこでは凹むこともあるのですが、その都度に考え方を変えてきました。
続ける力
もともと何かを続けるのは、あまり得意ではありませんでした。
税理士試験のように追い込まれれば、続けるしかなかったわけですが、それ以外だと続いたものが少なく。
続けやすくなったのは、発信を始めてからです。
独立から1年近く経つ頃になって、ブログをスタートしてそれからは今日まで毎日続けています。
当時は紹介だけに頼った営業をやめたかったのもあり、退路を絶っていたようなところもありました。
ただ、今となっては、それなりに得たものもあり、続ける理由も意味合いも変わっています。
ブログをきっかけに続けることが増えました。
・毎朝タイピング
・毎朝のタスク(メモ整理、経理など)
・毎月セミナー開
・毎日メルマガ
・毎朝散歩
と、いうのは今も続けていることです。
「もっとないんかい」と思われるかもしれませんが、まぁ続けるのは得意ではないので。
独立しても変わらないこと
独立しても変わらなかったこともあります。
税理士業
税理士だから税理士業をやるというのは、当たり前の光景かもしれませんが、変わらなかったことの1つです。
税理士の世界は、業界も税務ソフトも今も10年前と変わらず時代遅れな感は否めません。
ただ、税理士の仕事は好きな仕事の1つ。今も変わっていません。
お客さまの人生に多少なりとも影響する仕事、よろこんでいただけると楽しいですし、やりがいもあります。
同業の方をサポートできるという点でも。
これからも税理士業は続けていきたい仕事の1つです。
リスクがあるのがデメリットではありますけど、どんな仕事でも多少なりともありますし、そこは楽しさとの交換で。
ヒトを雇う気になれない
ヒトを雇う気になれないというのは、独立前から考えていたことです。
独立すると決めてから、多少なりとも独立後をイメージします。
そのときには、独立前の環境や友人のはなしを参考にしたわけです。
多くのことを取り入れた中で、ヒトを雇うのところだけは、取り入れたいと思わなかったのです。
今にしてみれば、お金を必要以上にかける必要がなかったわけで、ファインプレーです。
10年過ぎた現在でも同じ。ヒトを雇う気にはなれません。
ヒトを雇うことは否定しませんが、わたしには合わないことです。
独立する前からずっと変わらない
家族
独立する前と家族構成は変わっていません。
具体的なはなしをすると、独立する2015年6月1日の4ヶ月前に長男(10)が誕生しています。
生まれたときはうれしさは特大でしたが、前述したように不安がなかったといえば嘘になります。

守るべき家族が増えたわけですから。
でも、独立後は、その家族のおかげで凹んでも立ち直れたし、元気になって楽しい10年を過ごせたのも家族のおかげです。

独立が続く限り、家族への感謝の気持ちは、ずっと持ち続けているものです。
ということで、独立して10年。
変えるところと、変えないところとしっかりと意識して独立の道を歩いていこうかと。
この10年の振り返りでKindle本も出しましたので、ご興味あれば。
【編集後記】
昨日はオフ。朝になでしこのブラジル戦。
午後はカフェに行って研究など。
夕方に届いた新アイテムの設定でした。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
ドトール ミラノサンドB
Sesami Face