経理をやるとき「これはやらないほうがいいよなー」ということがあります。
これだけはというものを3つ挙げてみました。
前年のデータをいじる
個人でも会社でも、12ヶ月を1つの区切りとしています。
個人なら2023年、2024年という区切り、会社なら期首から決算月までが区切りです。
区切りでいったん数字をまとめて、決算書をつくったり、申告をするわけです。
たとえば、会計ソフトの場合、個人だと2023年が終わったら、繰越処理をして2024年の経理をしていきます。環境が別なのです。
確定申告を済ませていれば、2023年のデータは確定していることになります。
ところが、2024年になってから前年のミスに気づく、前年のデータを訂正したいといったこともあるでしょう。
そのとき、会計ソフトで前年の環境に戻ってミスを直してはいけません。
すでに確定申告が済んでいるデータを変えると、決算書の内容も変わってしまうことになります。
一度確定した年や決算期のデータは触らないようにしましょう。
通常、繰越処理をするとロックがかかるのですが、その認識がないとロックを解除して訂正してしまう可能性もあります。
あと、クラウド会計の場合は間違ってデータを削除してしまうと、Dropboxのように過去にさかのぼってデータを復元できません。(わたしの知る限り)
確定した年の会計データは触らずにそのままにしておきましょう。
もし、前年のミスが見つかった場合、訂正方法がわからなければ税理士に相談してみましょう。
売上や経費をごまかす
売上のモレやダブりはミス。
ないほうがいいのは確かですが、意図していない以上、出てくるのもやむを得ないところです。
ただ、売上や経費をごまかすというと話が変わってきます。
なぜなら、知っていてあえてやっているからです。
もし、隠していたことが税務署に見つかると怒られますし、重いペナルティを払うわで、いいことありません。
さらに一度ごまかすと、その影響は経理だけにとどまりません。
他のあらゆることについてごまかすという発想がついてまわります。
やめておいたほうがいいでしょう。
もっとも、すぐにバレることはなく、バレるとしたら1年後、2年後。
いや、もしかしたらそのままバレない可能性もあります。
でも、人生を考えたときにそれでいいかどうか。
一度ごまかすと気になってしまい、眠れない夜を過ごすことになるでしょう。
たとえ、1つのことがバレなくても、必ずどこかで白日の元にさらされることになります。
そういうものです。
結果、その後の風当たりがきつくなったりといいことはありません。
わたしも売上や経費をごまかす、脱税したいという方とは仕事をしないようにしています。
というわけで、売上や経費をごまかすのはやめたほうがいいでしょうね。
経理は適当にやっとけばいい
経理をやらなくても、仕事はできます。
たとえ赤字でも、お金がなくならなければ仕事を続けられるわけですから。
…というと。「営業だけやっておいて経理なんて後回し、適当にやっておけばいいよ」という声もあるかもしれません。
確かに適当にという側面はゼロではありません。
たとえば、毎月の数字は100%合わせなくても確定申告や決算で合わせればいいし、力をいれるところと、抜くところはあります。
ただ、力を抜きすぎて、経理そのものを後回しにするのはやめたほうがいいかなと。
経理をすることで、その数字を見ることになります。
すると、お金がどのくらいあるかも具体的にわかりますし、お金が減ってきたら数字をもとに手を打つこともできます。
売上があればいいだけでなく、利益が出ないといけないわけで、お金がいくらあるか、どのくらい増えたか、減ったか。
これらは経理の結果の数字をもとに判断します。
仮に経理を適当にしすぎると、確定申告や決算で税金を払うためだけの経理になってしまうことでしょう。それを望むかどうかです。
経理は営業とともに独立後の根幹になるものです。
ということで、経理をやるうえでこれだけはやらないほうがいいということをまとめてみました。
経理をじぶんでやるというと敷居が高いと感じるかもしれません。
ただ、「これだけは…」というものをやらなければ、あとはいろいろ試してみたほうがいいです。
必ず会計ソフトで入力しないといけないというわけではなく、Excelに入力してから会計ソフトにインポートするのも問題ありませんし、もし、間違えを見つけたらデータを正しくすればいいだけです。
で、いつ経理をやるかも自由です。わたしは毎日やっています。
貯めてまとめてやるのは、経理をキライになるのでおすすめしません。
経理をやるのにやめたほうがいいことだけを知っておき、あとは何でもありという感じで、いろいろ試してみましょう。
【編集後記】
昨日は個別コンサルティング2コマ。マネーフォワード給与の設定など。その後に栄のSONYストアに行きレンズを触ったりと。いろいろ収穫はあり、接客してくださった店員さんともカメラ談義を楽しめました。
【昨日の1日1新】
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新中日ビル