ルールはある程度必要ですが、ルールにとらわれすぎなくてもいいと思っています。
世の中の常識がルールと捉えられていることもあるからです。
勘定科目を何にすればいいか?
経理をやっていると、「勘定科目をなににすればいいか?」という疑問が出てきます。
実際、わたしも質問をいただくことがあります。
ただ、実際のところ科目名やどの科目にするか?というのは法律などルールで決められているわけではありません。
だから、じぶんがわかりやすい科目を使えばいいわけです。
たとえば、わたしはITに投資したお金があれば、「IT投資費用」という科目を使っていますが、そんな科目は会計ソフトにはもともとありません。
じぶんで科目をつくっています。
もちろん、フリーランスが確定申告をするときの青色申告決算書にも、そんな科目はありません。空欄を使えばいいのですが、それも限りがあります。
じゃあ、どうするか?
会計ソフトには、勘定科目設定で決算書科目設定といって、決算書用の科目を設定することができます。
だから、会計ソフトで元帳を見るときは「IT投資費用」という科目で表示されているけど、青色申告決算書には、消耗品費として表示されます。
税務署に申告するときは消耗品費で集約されているから、怒られることもありません。(まぁ、おこらないでしょうが)
もともと会計ソフトにある科目だけしか使ってはいけないということではなく、必要に応じてじぶんのチェックしたい内容で科目をつくればいいわけです。
そのほうが数字のチェックもしやすくなるはずです。
たとえば、電車代を税金を払ったときの租税公課の科目にしないなどのルールはありますが、ルールにとらわれすないことも大事だと思っています。
世の中のルールにとらわれすぎずに試してみる
当たり前と思われていることも、実はそうでもなかったりします。
- じぶんで経理することはできない
- 独立したら人を雇うもの
- WindowsのPCでないと仕事ができない
- 電話がないと仕事にならない
- 平日は仕事をしないといけない
- お金がたくさんないと独立できない
- お金は後払いでもらうもの
- 仕事はスーツでするもの
- 独立したら事務所は借りるもの
どれも世の中では、常識やルールとされていることです。
わたしもこの中でいくつかそう思い込んでいたこともありました。ルールだと思いこんでいたこともあったのです。
ただ、そのほとんどは思い込みです。
フリーランスの方やひとり社長の方がじぶんで経理をすることは、むしろおすすめしていますし、むしろ電話があると、じゃんじゃん電話がなって仕事にならない可能性もあります。
以前は手もとのお金がないから、まだ独立出来ないやと思っていたら、いつまでも独立できず、いざ独立すると、お金は銀行から借入をしてなんとかなっているわけです。
スーツももう着ていません。
一般的な流れがルール化されて、それに囚われていることは意外と多いものです。
というのを、独立を通じて実感しています。
ルールで考える前に常識で考えてみる
仕事でも同じ様に考えるようにしています。
たとえば、土地の評価をするとき、路線価と土地の面積や形状をもとに評価をするのですが、現地に土地を見に行くと同じ道路に接していても土地の状況が違うということがよくあります。
路線価のついた道路を挟んで
左の土地は、道路から3mほどの高いところに自宅の玄関がある(玄関までは階段で上がる)
右の土地は、駐車場で道路に高さゼロで面している
というようなケース。
仮に土地の形が同じなら、土地の評価ルールで考えると、この2つの土地は同じ評価額になりそうだけど、本当にそうか?
もし、この2つの土地を売りに出したら、同じような値段にはならないはずです。
左の3mの高さの土地を売ろうと思ったら、造成といって土地の高さを平らに抑えないとなかなか売れないでしょうし、その工事には少なくないお金がかかるわけです。
ルールとは別に常識で考えて、「この土地は減額評価ができるのでは?」というようにアタリをつけています。
(高低差のある土地に該当すれば10%評価減できるというのが一応ありますけど、疑わないとスルーします。)
もちろん、ルールはルールとしてあるわけですが、ルールに囚われすぎずに常識で考えてみると答えがわかるということもけっこうあるかと。
「本に書いてあるから」「それがルールだから」だけではなく、じぶんなりの考えを活かせないか、というところも考えたいものです。
【編集後記】
昨日は午後から前日の運動会が中止になった長男(5)と走る練習をしました。そのあとは実家で妹家族と両親の10人で母の誕生日をお祝いする会。妹の子供たちと初めてSwitchを一緒にやったり、ビンゴをやったりワイワイと。子どもたちも帰りの車では疲れてすぐ寝ていました。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
妹の子どもたちとSwitch
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