会社の税金を支払う方法はいくつかありますが、いちばんのおすすめはダイレクト納付です。
口座引落のイメージですが、納付日をじぶんで指定することができますし、地方税(法人の県民税や市民税)をネットで払うためにも選んでおきたい支払い方法です。
法人の税金を払う方法
個人事業者とちがって、会社は決算日をいつにするかは自由に決めることができます。
たとえば、5月決算であれば、6月1日〜5月31日という1年間を一区切りとして、税金を計算します。
会社の場合には、決算をとりまとめて税金を計算して申告。つぎのような税金を支払います。
- 法人税
- 地方法人税
- 法人県民税
- 法人事業税
- 法人市民税
会社が消費税の納税義務者であれば、ここに消費税も加わります。
支払うタイミングは決算後、2ヶ月以内。税務署や県、市に税金を支払います。
この税金を支払う方法は、いろいろあります。
納付書
銀行や郵便局、税務署、役所に納付書を持っていって支払う方法です。
納付書に金額を書く必要がありますし、さらに銀行に行って、待たなければいけません。
今やおすすめしない方法です。
ネットバンクで払う
e-taxやeLtaxサイトから納付情報を確認し、ネットバンクで支払うことができます。
- 法人税・法人地方税・消費税 → 国税電子申告・納税システム
- 地方税 → PCdesk(WEB版)地方税ポータルシステム(Web版)
納付手続き後にすぐに決済されます。
銀行に行かなくてもいい、金額を入力しなくてもいいというのが納付書よりもおすすめな点です。
クレジットカード払い
クレジットカードで税金を支払うこともできます。
ただし、注意点もあります。
まずは、クレジットカード払いの場合には、手数料(税込)がかかります。
クレジットカード払いを選ぶ場合にはポイント還元率がが1%以上のものを使ったほうがいいでしょう。
次に、国税はクレジットカード払いも選択肢の1つですが、地方税のクレジットカード払いは現実的ではありません。
たとえば、愛知県と名古屋市の場合は、次のような手続きが必要です。
- 申告する
- Pay-easy対応の納付書を送ってもらう(電話で…)
- クレジットカード納付サイトで納付書に記載されている情報を入力してから納付
というとてつもない手間がかかり、現実的ではないでしょう。
法人税や法人地方税は、クレジットカード払いも選択肢の1つになりますが、クレジットカード払いすると、経理が手間になります。
手数料と税金が合算でネットバンクからデータ連携されるので、それぞれにわける必要があります。
ダイレクト納付
現状、いちばんおすすめなのが、ダイレクト納付という支払い方法です。
最初に口座を登録する手間はかかりますが、それをすませておけば、申告後にネットから支払手続きができます。
法人税・地方法人税をダイレクト納付払い
事前に書類の提出が必要
ダイレクト納付を利用するには、口座登録の申請が必要です。
これは書類で提出刷る必要があります。国税はこちらで書類を作成しましょう。
[手続名]ダイレクト納付の手続|国税庁
上記のリンクからPDFへ入力して作成することもできますが、Internet Explorerを利用しないと入力できません。
入力後、銀行への届出印を押して、税務署に郵送で提出しましょう。だいたい2週間ほどで登録が完了します。
e-taxサイトから納付
電子申告をしたあとに、e-taxソフトにログイン(国税電子申告・納税システム)すると、「納付情報登録依頼」というメールが届いています。こちらから納付手続きをします。
納付が終わると、ダイレクト納付の口座が指定された状態になって、納付指定日の取消しが表示されます。
銀行に行く必要がないですし、支払日をじぶんで設定できるのがメリットです。(納期限までの範囲でですが)
ちなみに源泉所得税などもダイレクト納付で支払うことができます。
地方税(法人県民税・法人事業税・法人市民税)をダイレクト納付払い
eLTAXで口座登録手続き
地方税は、利用届出をして、利用者IDをとった後に、eLtaxにログインし、
納税メニューから
口座情報の登録をして、
銀行に提出する書類を作成します。
出力した書類を銀行の指定する場所に郵送しましょう。こちらも数週間かかりますので、早めにやっておきましょう。
eLTAXで電子申告をしたあとにダイレクト納付
地方税の場合、電子申告をしたあとに、電子申告連動を選んで、
納付情報の発行を依頼し(メールを送信するようなイメージです)、
「納付情報発行依頼の確認・納付」をクリックして、発行された納付情報(返信されたメールのイメージ)を確認します。
選択できるようになっていれば、ダイレクト納付の手続きを完了させましょう。今すぐ払うか?日付を指定して払うかを選ぶことができます。表示されている口座は、事前に登録した口座です。
うまくいっていれば、「ダイレクト済」と表示されているはずです。
ネットで納付するメリットは、納付する金額を間違えない、銀行に行って、待つ必要がないという点です。
さらにダイレクト納付は日付をしていできるので、忘れることも防げます。
口座の登録手続きはかかりますが、おすすめの支払い方法です。なお、ダイレクト納付の口座には、ネット銀行を指定することができませんのであしからず。
【編集後記】
昨日は自分の会社の申告書の作成などを。夕方にオンラインセミナーを受講。少し前から新しいリュックを試していますが、使い心地がいいです。これまで使っていたのと同じシリーズのリュックですが、もう少しポケットが多いタイプです。
【昨日の1日1新】
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