ひとり会社をつくるなら合同会社という選択肢もある

会社

ひとり会社をつくるなら、合同会社というのも選択肢になります。

合同会社を中心に株式会社との違いもまとめてみました。

合同会社はまだまだマイナー路線か

「会社をつくりたい」というニーズはさまざま。

これまで個人事業でやってきたけど、法人成りをしようとか、仕事の関係で会社をつくらないといけなかったりと。

で、今はひとりだけの会社もつくれるわけです。

フリーランスが法人成りで会社をつくるとどうなるか?についてはこちらの記事で。

→ 独立したら会社をつくるか?つくらないか? 私がひとり会社をつくった3つの理由

意外と知られていないのですが、会社には、株式会社以外にも合同会社というのもあります。

(他にも合名、合資などありますが、多いのはこの2つかと。)

といっても、株式会社がまだまだ人気のようです。先日もそれを体感。

 

その理由は、社外の信用。合同会社がまだまだマイナーだということです。

「合同会社?なにそれ?」というのは、まだまだあるようで。

社外の信用度が大事なら、やっぱり株式会社を選ぶということになるでしょう。

でも、社外との取引がそれほどないというのであれば、合同会社という選択もありです。

 

といっても、大企業でも最近は合同会社を選択している会社も多いです。

例えば、AppleやGoogleの日本法人も合同会社です。

補足

参考までに「有限会社はつくれないの?」というのをよく耳にしますが、有限会社は会社法ができてから新しくつくれなくなっています。

それまでにあった有限会社については、特例で認められています。

合同会社はつくりやすく 管理もしやすい

株式会社がいいという方も多いとは思いますが、これからつくろうとしている会社がひとり会社であれば、合同会社はその候補としておすすめです。

合同会社はシンプルで、会社をつくったあとの管理も株式会社に比べるとラクです。

例えば、合同会社と株式会社の違いとして、次のようなものがあります。

  • 設立コスト
  • 役員の任期
  • 決算公告
  • 税金面

設立コスト

会社をつくるときに、設立コストが安いというのは、1つのメリット。

株式会社が20〜30万円くらいで、合同会社は7万円ほど。

「会社をつくろう」と思っても、設立にかかるお金はできれば抑えたいというのが本音。

 

ところが株式会社の人気はそれでも高い。

先日、会社をつくったお客様も株式会社を選択しています。

役員任期

株式会社の場合、役員には任期があります。

通常は2年ですが、最大で10年まで任期を延ばすことができます。

ところが、この任期満了のときには、また登記が必要です。

2年だと2年ごとに登記。コストもかかります。

かといって10年となると管理するにも長すぎて登記変更を忘れることもあり、管理がなかなか難しいところです。

一方で、合同会社の場合には、社員に任期はありません。となれば登記費用も手間もかからないということです。

 

決算公告

株式会社の場合、決算が終わると決算公告をすることになっています。(一応…)

会社設立freeeで株式会社をつくると、ネット公告と通常の公告を選択するようにもなっています。

会社の設立手続きを自分でやるなら「会社設立freee」or「弥生のかんたん会社設立」?

合同会社の場合には、決算公告をする義務というのはありません。

 

税金

会社の種類は違えど、税金での扱いはどちらも一緒です。法人税がかかります。

株式会社の方が安いとか、その反対もありません。

となると、選択するのに、税金は理由にならないということになります。

 

ということでまとめると、以下のような感じです。

株式会社合同会社
設立コスト約30万円約7万円
役員の任期2年〜10年なし
決算公告必要任意
税金法人税法人税

ざっくりではありますが、参考になれば幸いです。

ひとり税理士があえて会社をつくることにした結果

わたしも自分で会社をつくっています。選択したのは合同会社。

といっても、つくらないといけない、という必要性はありませんでした。

 

会社をつくると社会保険は強制加入ですし、法人住民税も最低7万円払わないといけません。(赤字でも)

会社をつくるのにお金もかかるわけです。

税理士を個人としてやっているので、個人だけでも足りるといえば足ります。

 

ただ、社会保険のこと、税理士のしごとだけにこだわらないで仕事したいというのも理由でした。

もう少し詳しい理由はこちらの記事で書いています。

→ 独立したら会社をつくるか?つくらないか? 私がひとり会社をつくった3つの理由

 

話すしごと、書くしごと、コンサルティングなど、その税理士業以外のしごとの芽を育てるのに、会社を鉢として選びました。

会社で税理士業以外の成果を数字で見るといった感じです。

 

もう1つ、会社を経営するということも体験したかった、というのも理由です。

独立して初めて借り入れをしたのですが、ドキドキ感も味わいました。

じぶんで体験してわかることも多いです。

独立するときにやっておいてよかった 人生初の借金

 

まずは体験してみないとわからないからひとり会社やってみよう、ということであれば、設立しやすい、運営しやすい合同会社も株式会社とともに選択肢に入れてみてもいいかと。

例えば、最初は合同会社として、あとで組織変更で株式会社にするということもできます。

 


【編集後記】
昨日はお客様訪問。新しい取引もあり、会計処理の整理などを。朝、今年になって初めて長男(10)を幼稚園に送りました。今まで手を引っ張られるがまま「やれやれ」と下駄箱までついていってましたが、今年になり門の前でバイバイできるようにレベルアップされていました。こっちを見て、手を振りながら園舎に入っていく姿にもまたジーンときます。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
ガリガリ君 ヨーグリーノ


相続税申告・ひとりしごとをサポートします 植村豪税理士事務所

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