昨日このブログの検索キーワードとなっていた「税理士」、「後悔」というのが気になりました。
私自身は税理士になったことでの後悔はなく、むしろよかったと思っています。
税理士という仕事
税理士は世の中で約75,000人いると言われています。
以前に比べれば、税理士事務所の数も相当増えています。
AIにより記帳代行の仕事も近い将来にはなくなると言われています。
独立して食べていけるのか・・・。
私もそれは独立前に考えたことではがありますが、結果的に今は独立しています。
やってみないとわからないこともあります。
業界的に不安な要素がないとは言えません。厳しい現実があることも事実です。
ただ、それは税理士業界でなくても同じことです。
記帳代行サービスがなくなっても、税理士としての仕事がなくなるわけではありません。
冒頭のキーワード、税理士になって後悔しているかと言われれば、後悔は全くありません。
むしろ税理士にならなかったら・・・を考えるほうが不安かもしれません。
税理士になったことで得られたもの
税理士になって得られたものもたくさんあります。
逆に税理士になっていなかったら、なかったんじゃないかと思えるものがあり、当然ながらこれがなかったら今の自分もありません。
自分の考え
会社の新入社員時代、自分の言っていることの根拠がはっきりと見いだせず、人に言われて動いているような自分にわだかまりを感じていました。「〇〇さんが言っていたから・・・」とは絶対に言いたくなかったので。
税理士になって、税法を学ぶことで、条文を根拠に回答できたり、「なんか、あそこに書いてあったな。」とかといった引っかかりができ、調べることで根拠をもった回答もでき、それに伴って自分の考えにもある程度の自信が持てるようになりました。
税理士になっていなかったら、どこまでできているかわかりません。
税理士試験という経験
税理士試験という難関試験を経験したことで、継続して努力すること、条文を暗記して記憶力の凄さを体感し、お金を払って、自己投資することの効果や大切さを体感できました。
営業
会社員時代、経理系の仕事が多かった自分にとって、お客様と直接お会いして仕事を頂くというシーンはありませんでした。
税理士業界に入って、税理士になって、お客様と直接お会いして、お困りごとを聞いて、提案、仕事やお金をを頂く、という一連の流れは税理士になっていなければ、経験できなかったこと。
最初は何をしていいのかわからず、試行錯誤していましたが、この経験は自分にとっても貴重なものです。
今も試行錯誤しています。（笑）
ブログ・スキルアップ
税理士でなく会社員だったら確実にやっていなかったのが、このブログです。
ブログをやり始めてから、得たものは大きいです。
自分の考えをネット社会に公開するという経験は本当に大きいのですが、ブログの書き方、ITスキルを学べることはもちろん、ブログのネタになるような行動をすることなども意識するようになりました。
お会いしたことがある方にも、ない方にも、自分の記事をリツィートしてもらったり、同意をしてもらうという以前では考えられない、ありがたい体験もしています。
逆に、他の方のブログを見て、考え方、スキルいろいろ学べることもすごく多いです。
このブログをやっていなかったら、税理士ブロガーの方々との出会いも、何かを一緒に経験することもなかったのです。
ブログはやってなかったら、経験値を積むスピードは確実に違います。
メタルキングとメタルスライムくらいの違いといったところでしょうか。
お客様・仲間
税理士にならなかったら、自分のお客様はいなかったわけです。
税理士として独立した上で、お客様になって頂いていることは本当にありがたいことです。
さらに自分を支えてくれる友人や刺激をもらえる仲間の存在も貴重です。
税理士にならなくても、仲間、友人はいたのでしょうが、税理士になったからこそつながっている人もいます。
税理士になったからこその嬉しいこと、失敗など情報交換もできます。
後悔しているなんて言わない
今の自分があるのも、こういったことの積み重ねによるものです。
当然、記帳代行がなくなり、税理士の仕事だけでは厳しくなるのかもしれません。
だから、変化にはついていく必要があるでしょう。
でも、税理士になっていなかったら、どうなっていたんだろう？と考えると、今より自分自身が成長できているとも思えません。
税理士になったことを後悔するどころか、よかったと感じています。
【編集後記】
昨日は1日オフ。久しぶりに午前中にブログを書きました。午後は本屋に行って本を何冊か買ってきました。このGW中に読んでみたいと思います。
