税理士がインプットの環境に身を置き続ける理由

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昨日は所属する税理士会の研修に参加してきました。

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内容は平成28年度の税制改正に関するもので、国税局の方が資産税(相続税、贈与税)、法人税、所得税、消費税の各税目について改正点を丁寧に説明して頂きました。

特に消費税については、先日増税延期のニュースがあったこともあり、平成29年4月からの変更を前提とした内容でした。

国税局の方も事前に一生懸命に準備して頂きましたから、直前での方針変更でこれは仕方ないですね。ただ、実施時期こそ後ろにズレますが、改正の大枠は変更無いのでしょう。

私は税理士会の研修が実施されれば、可能なかぎりは参加をするようにしています。

その理由はいくつかあります。

目次

知識の引っ掛かりを求めて

税理士試験を通して税法を学んできました。しかし、一度覚えてさえしまえばいいものではなく、毎年毎年、その内容は税法改正によってある程度書き直され、追加されてしまいます。

去年まで適用できなかった特例が、今年以降は適用できたり、受験時にはなかったような法律が今はたくさんあります。贈与税の特例である「教育資金贈与非課税」や「結婚・子育て資金の贈与非課税」などはその頃ありませんでした。

消費税は特に受験時代と大きく変わった税目だと思います。

受験時代には何度も教材とにらめっこをして入っていました。その頃のことは今でも知識として残っていますが、それでもその知識を使わないと時の経過とともに忘却の彼方へと旅立ってしまうことになります。

使わないと忘れてしまうのは記憶力から考えても仕方ないことかと思います。新しいことをインプットすれば、アウトプットしていないような古いことは忘れていくこともあります。

 

ただ、インプットの環境に身をおいて、一度理解すれば、どこかで話が出れば、引っかかるようにはなります。

「あれ、この場合の取扱いは何か特例があったな~」という感じで。

 

この引っ掛かりがないということは、お客様に下手をすると損をさせてしまうことだってありえるわけで税理士としてはとても考えたくないことです。

 

私の場合には税法以外にも学ばないといけないことがたくさんあります。

そうするとなかなか税法だけを学習する時間はなく、今回の研修のように時間をとって、その環境に身を置き、強制的に知識の引っ掛かりを作るのがいいと思いました。

限られた時間の中で自分の価値を上げていこうとした場合には必要なことだと思います。

これからもこれは続けていきたいです。

税理士会への投資を回収するため

税理士として生きていくために、税理士会や税理士会の所属支部に毎年会費を払っています。

私の場合であれば「税理士の資格」を維持するのに支払うのは次のような金額です。

東海税理士会 69,600円/年

東海税理士会 刈谷支部 60,000円/年

年間でこれだけの金額を支払っています。この他に会報が配布されたり、毎年数冊の書籍が配布されたりしますが、自分で動かなかったら、享受できるものは多くはないと感じるのはわたしだけでしょうか。

ただ、今回のような研修は月1~2回は開催していただけます。ここに参加すれば、著名な先生の通常で受講したら高価な研修も無料で受講できますし、当然そこで学べることもたくさんあります。

ということであれば、これは一種の投資と考えることもできます。有名講師の方の研修を受講できないということは一種の機会損失だと考えています。

インターネットでの受講もできるものもあります。私の性格上、できるだけ会場参加です。

もちろん全てに参加できるわけではないので、参加したいものは選んでいます。

あと平成27年からは税理士の研修受講が年間36時間と義務付けられました。(これまでは努力目標の位置づけでした。)税理士会全体として知識のインプットはしてくださいねという方針ということです。

なので強制的に受講しないといけない面もありますが・・・

私の参加時間はというと、昨年は独立初年ということもあり、42.5時間でした。今年は今のところ10時間です。

今年は何時間受講できるでしょうか。

 

【編集後記】
昨日は1日税理士会研修に参加し、何人かの知り合いの先生にもお会いしました。こんな点も研修参加のメリットですね。昼食は名古屋の柳橋市場近くの熊本ラーメンを頂きました。

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