フリーランスの原稿料とサラリーマンの講演料 この副収入って確定申告しないといけないの?

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フリーランスとサラリーマン。

副収入は確定申告しないといけないの?

副収入があった場合、確定申告する必要があるんでしょうか?

その真実に迫ります。(笑)

目次

副収入があるんだけどさ〜

「うちの会社は副業禁止。会社にバレたらどうしよう・・・。」

ほとんどの会社は副業禁止を就業規則にうたっていますからね。

こういう悩みもまだまだ多いのでしょうが、最近では少しずつではあるものの、副業を認める会社だって出てきています。

サラリーマンだって、何かしらの副収入はある、そういう時代です。

そんな中、こんな会話が。

とあるフリーランス:「普段の仕事と別に、実は雑誌の原稿を時々書いててさ〜。原稿料もらってんだよね〜。」

その一方で。

友人のサラリーマン:「俺もたまに土日に講演の仕事やってて〜、この前も行ってきたよ。」

こんなシチュエーションの場合、立場の違うこの2人。

この2人、確定申告しないといけないのでしょうか?

まずはサラリーマンの副収入 講演料って申告いるの?

サラリーマンの収入といえば、給料。給与所得といわれるもの。

副収入があれば、確定申告でその給与所得に合算しないといけないのですが、サラリーマンの場合、こんなルールがあります。

確定申告をしなくていいサラリーマン

給与収入が2,000万円以下のサラリーマン(年末調整が済んでいるサラリーマン)で

  1. 1箇所から給料の支払いを受けていて、給与所得以外の他の所得20万円以下の人
  2. 2箇所以上から給料の支払いを受けていて、メインの給料以外のサブの給料の収入給与所得以外の他の所得の合計額20万円以下の人

まず、赤色で塗ったところの説明を・・・。

収入というのは経費を引く前の額面、所得というのは、経費を引いた後の利益のイメージでいいでしょう。

例えば、このサラリーマンのケース、当然、年収は2,000万円以下(年末調整は済)として。

で、講演料収入が22万円で、かかった経費が5万円。

ということであれば、所得は17万円となって20万円以下。

つまり確定申告はしなくてもいい、ということになるわけです。

項目 金額
講演料収入 22万円
必要経費 5万円
所得 17万円

計算するとこんな感じ。

ちなみに所得が20万円以下というのが1つのポイント。

20万円超えれば、たちまち確定申告行きです。

 

ただ、給料をもらう人でも絶対に確定申告をしないといけない人もいて、こういった人です。

給与収入が2,000万円を超える人

主に役員の人に多いのでしょうけど、給与収入が2,000万円を超える人は年末調整ができません。

つまり確定申告が必要だということです。

同族会社(家族の会社)の役員

役員報酬とは別で、例えば社長の個人所有の土地を会社に貸して賃貸料をもらっている。

あるいは貸付金の利子などをもらっている。

そんな人は、たとえその所得が20万円以下だったとしても、確定申告は必要。

同じ家族グループの取引はしっかりチェックされるのです。

あえて確定申告する人

医療費控除を受けたい、ふるさと納税で8つの市町村に寄付したなど確定申告したいと考える目的はそれぞれ。

サラリーマンで20万円以下の所得を申告しなくていいのは、確定申告をしない場合に限ってのこと。

あえて確定申告するのであれば、すべての所得を確定申告に含める必要があります。

たとえ、20万円以下の所得だって確定申告には入れないといけなくなるわけです。

他にはなんかある?

この「20万円以下の所得は申告しなくていい」ってルールは所得税だけのルール。

住民税にはこのルールないんです。残念ながら。

通常は所得税の確定申告をすれば、市町村にも課税データが提供されるので、改めて住民税の申告をする必要がないんです。

年末調整で済んでいれば、これまでも住民税の申告なんてしたことないでしょうね。

でも、もし所得税の確定申告をしないのであれば、課税データは市町村に行かない。

だから住民税の申告が必要になるってことです。

最後に。

あえて確定申告をした方がいいケース。

もし、副収入が不動産所得や事業所得で、残念ながら今年の所得が赤字ならば。

損益通算といって、赤字の所得と給与所得と相殺できるんです。

だから年末調整でいったん精算した所得税が戻ってくる可能性も。

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シミュレーションしてみて、特に問題なさそうなら、あえて確定申告してみることです。

フリーランスはどうなの?

サラリーマンの講演料は、給料以外の所得が20万円以下なら確定申告しなくてもいいっていうルールがあったけど。

じゃあ、フリーランスの原稿料収入も・・・。

と言いたいところですが、フリーランスの場合には、そのルールないんです。

フリーランスは基本的には、毎年確定申告をしないといけない人。

年末調整がないから、所得税の精算もされていないままですし。

だから、どんなに少ない所得であっても確定申告には含めないといけないわけです。

まぁ、フリーランスの場合、何がメインの収入、副収入ってあまり関係ないんですけどね。話の流れで・・・。

フリーランスとサラリーマン。

立場が違えば、税の扱いもいろいろ違ってきます。


【編集後記】
昨日は1日セミナー資料など書く仕事に集中。その後にブログ更新を。また台風が来そう・・・。月曜日にこっちに来そうな感じ。その日はお客様の訪問があるんだけどなぁ・・・。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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