キャッシュフロー計算書をグラフにしてお金の動きをざっくりつかんでみる

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お金がどうして増えたのか減ったのか。

イメージで見てみるとわかりやすいです。

目次

お金の動きをじっくりみる

事業をしているとお金の残高はいつも気になります。

「増えているか、減っているか」

「今後、支払いが問題なくできるか?」

「投資をしたいけどお金はあったっけ?」

何かをやりたいと思ってもお金がなかったらできません。

そのためには利益を出して、さらにお金を増やしていく必要もあります。

ときには金融機関からお金を借りる場面もあるでしょう。

そうしたアクションを踏まえて毎月、お金の残高を確認してみる、どうしてお金が増えたのか、あるいは減ったのかということを確認してみましょう。

繰り返し見ていると、見方もわかるようになってきます。

キャッシュフロー計算書は逆算でかんたんに作れる

キャッシュフロー計算書。

この言葉だけ聞くと「うっ!?」と拒否反応が出るかもしれません。

簡単に言えば、「期首から期末までにお金がどういった理由で増減したのか」を教えてくれる計算書類です。

上場企業は作成しなければいけない計算書類ですが、中小企業は必ずしも作らないといけない書類ではありません。

しかし、規模が小さいからこそ、お金の動きをみることが必要です。

ただ、実際のキャッシュフロー計算書は見た目も複雑で、作るのも難しいことも事実。

ざっくりのキャッシュフロー計算書であれば、ポイントとなる数字をおさえることで、逆算でつくることができます。

黒色の数字の箇所には算式が入れてあり、青色の数字の欄を入力すれば、かんたんに作成できます。

数式などはコメント欄を参照して頂ければ。

例えば、財務キャッシュフロー項目は借入金の返済や調達以外にも配当金の支払いなど項目はありますが、ここでは最低限の表示にしておきます。

どの内容がどのキャッシュフロー項目に入るのかは、他の書籍やサイトに譲ります。

キャッシュフロー計算書は現金がいくら増減して、営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローという3つの項目でどうお金が動いたかを示す資料。

プラスの数字はお金が増えたことを、▲の数字はお金が減ったことを示しています。

この場合だと、現金が500万円増加した。その内訳としては、営業で1,200万円稼いで、設備投資を500万円して、借入金の返済を200万円したというもの。

投資をしても、借入金の返済をしても、お金が増えているというのは理想的な状態でしょう。

といった説明を聞いても、まだわかりにくいかもしれません。

確かになれるまではわかりにくい計算書です。

グラフにしてイメージで見てみると

会計の数字を見るのに、ざっくり把握するのには、グラフにしてみるといいです。

ウォーターフォールというグラフがあります。

上場企業が決算プレゼンなどでよく使っている滝グラフとも言われるもの。

これを使って表示してみると、お金の動き、今の残高が何で構成されているかがわかりやすく、私もこれを使っています。

Excel2016では念願の標準仕様です。

(以下Excel2016での説明です。Excel2013以前でも作成できますが、この機能がなく、もう少し手間がかかります。)

さっきのポイントの数字を使って、

対象のセルを範囲指定して、挿入をクリック。

グラフのウォーターフォールをクリックすると、グラフが出てきます。
ただこのままだと、期末現預金残高が増加金額として認識されているので、設定を変更する必要があります。

期末現預金残高の棒グラフをダブルクリックし、データ要素の書式設定を表示させ、「合計として設定」にチェックを入れてみましょう。

あとは、ノイズを除去したり体裁を整えれば、ウォーターフォールグラフの完成です。

グラフにしてみると、増加した500万円は営業CFによるものだとひと目でわかります。

今度はこんなグラフを見てみると、

期首と期末の現金残高が同じでも、内容はずいぶん違います。

営業で収支マイナスでお金が減っていて、なんとか起死回生を・・・と設備投資にお金を使い、お金がなくなってきたので、お金を借入したことがわかります。

期末のお金の大部分は借入金から構成されていて、いつかは返済するべきお金です。

どちらがよりいい状態なのかは、ひと目でわかります。

ざっくりと理解をするには、やはりグラフは効果的です。

お金の動きをチェックして、どんな形になっているか見てみるのはおすすめです。

【編集後記】
昨日は、午後からお客様訪問。入力データに間違いがないかをExcelでチェック。フィルタなどExcelの機能を使えばミスもかんたんに見つけることができました。

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